• 0120-020-698
  • LINEでお問い合わせ

 

集客ノウハウ

ネイル器具の適切な消毒法は?注意すべきポイントなど解説

  • UPDATE:2023.10.31.Tue |
  • ENTRY:2022.07.15.Fri

ネイルサロンを経営している方は、お客様の安全管理・店舗の衛生的な環境づくりのために、ネイル器具の適切な消毒方法についてどのように対策をしようか迷われている方も多いのではないでしょうか。

特に、頻繁に利用するニッパーやプッシャーはお客様の爪や皮膚に直接触れるため、衛生面に気をつけなければ爪トラブルを引き起こしてしまいかねません。

この記事では、ネイリストの方向けにネイル器具の正しい消毒方法について解説します。

ネイル器具の消毒の種類

ネイルサロンは、美容室のように開業時に保健所の審査が入ったり、抜き打ち検査のようなことは基本的にありません。

しかし、お客様やスタッフの安全のために、自主的に衛生管理を行う必要があります。この項目では、器具の消毒方法について解説します。

参考:ネイルサロンにおける衛生管理自主基準 | 日本ネイリスト協会

物理的方法

物理的方法とは、主に紫外線での消毒、そして煮沸・熱水・蒸気といった熱による消毒方法です。器具によっては水を使用する消毒方法が行えないため、紫外線での消毒が一般的と言えるでしょう。

基本的な細菌やウイルスは紫外線でも除去できますが、器具の表面全体に紫外線を当てることは現実的には難しいです。

そのため、紫外線や熱による消毒方法だけでなく、化学的な消毒を併用することで、器具を衛生的に保つことがポイントとなります。

化学的消毒

化学的消毒は、エタノール、次亜塩素酸ナトリウム、塩化ベンザルコニウムといった化学薬品を用いて消毒をする方法です。

さらに、一定時間消毒液に浸す浸漬消毒、消毒液と布を使って拭き取る清拭消毒などの方法が挙げられます。器具によっては、浸漬消毒ができるものは、大きめの容器のものを使用してまとめて消毒してしまう方法が効率的です。

変色や破損の可能性があり、消毒液に浸すことができない器具はスプレーで全体的に消毒液を散布し、拭き取る方法がとられることが多いです。

参考:https://www.nail.or.jp/media/pdf/eisei/eiseikanri_jishukijun.pdf

事前に準備すべき設備や備品とは?

紫外線消毒器

紫外線消毒器は、85μw/㎠の波長の短いUV-C波のもので、20分以上の照射が理想的とされています。

ちなみに、太陽光はUV-AとUV-Bの波長の長い波ですので、直射日光では消毒効果としては不十分です。

また、ジェルネイルを固めるための紫外線機器だとしても、消毒には向いていないので、器具の消毒用の専用道具を準備することになるでしょう。

消毒液

消毒液として、店舗でもよく使用されているものは下記の2点です。

  • エタノール
  • 次亜塩素酸ナトリウム

エタノールは、無水エタノール(99.5vol%)・エタノール(95.1~96.9vol%)・消毒用エタノール(76.9~81.4vol%)の3種類があります。

ドラッグストアでは、無水エタノールと消毒用のエタノールを良く見かけますが、消毒用のエタノールを使用するようにしましょう。無水エタノールはアルコール濃度が高く、瞬時に蒸発してしまうため、拭き取る作業にはあまり向いていないことが理由です。

農水省のガイドラインによれば、次亜塩素酸ナトリウムは、一般的なエタノール(濃度70%)での消毒の代用として、次亜塩素酸消毒液0.05%の濃度でも同様の消毒効果が期待できるとされています。

次亜塩素酸の消毒は、消毒だけでなく消臭効果が高いですし、不燃性ですので安全性が高いと言えるでしょう。

両者の価格は、消毒用エタノールは業務用だと5Lで5,000〜7,000円程度、次亜塩素酸ナトリウムは5Lあたり1000円以下でも購入が可能です。

その他備品

消毒する際に準備しておくべきものは下記の通りです。

  • 浸漬用容器
  • 散布用スプレー
  • タオル
  • スポンジ
  • 手袋

浸漬消毒を行う際は、まとめて器具を浸すことができる容器があると便利です。また、消毒用のスプレー容器を準備しておけば、業務用の消毒液の詰め替えにも利用できます。

より念入りに器具を洗う際に使用する柔らかめのスポンジ、拭き取る用の薄手のタオルがあるとなお良いでしょう。

また、アルコール消毒でも次亜塩素酸ナトリウムは安全性が高いものではありますが、長時間肌に触れると肌荒れの原因にもなるので、手袋も用意しておくこともポイントです。

余談にはなりますが、衛生管理に特化した「ネイルサロン衛生管理士」を取得している方がいれば、他の従業員に対しても衛生管理の指導を行えるので、店舗経営の場合は最低でも1名の在籍が理想でしょう。

器具別、適切な消毒法は?

基本的に、器具は消毒する前によく洗浄しておくことを忘れないようにしましょう。

流れとしては、洗浄→消毒→乾燥(保管)という順番になります。

使用済みで洗浄が必要なものと、消毒済みのものを分けて保管し、常に清潔に保たれた器具を使用するようにすることが大切です。

ネイルニッパー、キューティクルニッパーなどの金属類

ネイルニッパーやメタルプッシャーなどの金属でできた器具は、まとめて消毒液に浸してしまうことが効率的です。

ネイルサロンで使用する金属類は、他にもクリッパー(爪切り)、はさみ、アタッチメントなどなどの小物は、消毒液を散布してから拭き取るのに非常に時間がかかってしまいます。

また、細かい部分の消毒が難しいので、容器に消毒液を入れてまとめて10分以上浸してしまう方法が最も効率が良く消毒効果も高いです。

日常的には拭き取る方法での除菌、そして週の最後にまとめて浸漬での消毒を行うといったルールを決めると良いでしょう。

ブラシ類

ブラシ類は使用部分の汚れを洗浄し、ボトルに消毒液を作り、10〜20分浸すことで消毒可能です。

持ち手の部分がプラスチックであったり、消毒液に長時間浸すことができない場合は、消毒液の量を調節し浸す部分を調整しましょう。

消毒後は全体的に拭き取り、良く乾燥させれば消毒完了です。

エメリーボード(ネイルファイル)

エメリーボードやネイルファイルは、洗浄可能なものとそうでないものがあります。

紙製のものは基本的に洗浄ができず、ステンレス製やガラス製のものは洗浄・消毒が可能です。

洗浄ができないものは、使用後にブラシを使って汚れを丁寧に落とし、拭き取るといったメンテナンス方法が一般的です。

ステンレス製品のものは、汚れを取り除いた後、消毒液を使用して消毒すると良いでしょう。

タオルなどの布片類

タオルや布などの消毒方法で一般的なのは、しばらく煮沸するのが最も簡単な方法です。

タオルや布類の使用量が多いネイルサロンは、洗濯機を利用していることも多いので、重曹を加えて洗濯することも効果的です。

熱湯や重曹を使っても変色していたり、匂いが取れづらい場合は、バケツに漂白剤を入れてつけ置きした後に洗濯すると良いでしょう。

ネイル器具を消毒する時に注意すべきポイント

素材が変異しないようにする

衛生的な環境を保つためにも消毒は必要不可欠なことではありますが、器具の素材によっては消毒方法によって、変色・変形を引き起こしてしまいます

器具の購入時には、消毒方法やメンテナンス方法が記載されていますので、念入りに確認するようにしましょう。

また、長時間浸漬してしまうことで、素材が傷んでしまうこともありますので、10〜20分を目安に、消毒していることを忘れないようにタイマーを活用することがおすすめです。

手が荒れないにする

高濃度のアルコールや次亜塩素酸の移し替えや、漂白剤を使用する時は手袋の使用を忘れないようにしましょう

敏感肌の方は、消毒液によって乾燥肌になってしまい、ひどい手荒れを引き起こすこともあります。

敏感肌でなくても、頻繁に水や薬液に触れると荒れてしまう原因になるので、なるべくゴム手袋を使用して作業を行うことを意識しましょう。

また、漂白剤を使用する時には手袋だけでなく、マスクの使用や換気をしながら行うことも大切です。

消毒液の保管期間を気をつける

アルコールの保管期間は基本的に約3年、次亜塩素酸ナトリウムは製品間によって違いがありますが、1〜3年ほどとされています。

しかし、保管方法によっては使用できる期間が大きく変わってしまいます。特に、アルコールは揮発性があるため、暖かい場所や日光が当たる場所では保管しないようにしてください。

業務用の消毒液は段ボールで日光を遮ったり、揮発しないような素材に入れられていますが、移し替えた後の保管方法は気をつけましょう。

また、原則として火元に近いところで保管しないように注意してください。業務用で大容量のものが火元の近くにあると火災の原因にもなります。

まとめ

まとめ

この記事では、ネイル器具の消毒方法について解説しました。お客様の安全のためにもネイル器具の定期的な消毒は必ず行いましょう。

業務用の消毒液も5Lのような大容量のものでも数千円で購入が可能です。

ネイルサロンのような美容サロンは、清潔感が集客においても非常に重要です。特に、ネイル器具はお客様の爪や皮膚に直接触れるため、器具の洗浄・消毒はルールを作って行うと良いでしょう。

CIN GROUPでは、ネイルサロンを含めた2,000店舗以上の美容サロンの集客・経営サポートを行った実績があります。
もし、サロン運営で集客や経営についてお悩みの方は、お気軽に弊社までお問い合わせください。

 

ホットペッパービューティー 掲載料金のご確認はこちら

0120-020-698
LINEでお問い合わせ

関連記事
・ネイルケアに最適なプロにおすすめプッシャー紹介!メリット・デメリットも
・ネイルサロンに必要なものは?失敗しないためのノウハウ
・ネイルサロンの開業で失敗しない方法と、失敗しがちな経営者の特徴とは?
・【2022年最新】ネイルサロンを開業する流れは?経営・集客方法を徹底解説!

当サイトの記事は一部PRを含む場合があります。