現在、街のいたるところで多くのサロンを見かけますが、実際に儲かっているのでしょうか?
サロン経営者の年収は、約200~500万円程が目安とされており、中には複数店舗を経営するオーナーになると1,000万円以上になる場合もあります。
この記事では、これからサロンの開業を検討している、または、経営しているが儲けることが出来るか不安を抱えている方のために、儲かるサロンの特徴や年収を上げる方法について解説します。
株式会社CIN GROUPでは、これまで2,000店舗以上の美容サロンの集客や経営のサポートを行ってきた実績がありますので、ぜひ参考にしてください。
目次
サロン経営が儲からないと言われる理由
現在、サロンの廃業率は、1年以内が60%、3年以内が90%、10年以内では95%と言われています。
この結果から、美容サロンは儲からない、失敗しやすいという印象を持たれていることは事実です。
廃業率が高いと言われる原因は、以下4つです。
- ニーズに応えていないサービス
- 投資した資金の回収が遅れる
- 経費の無駄
- 不安定な集客
お店をオープンさせても、顧客が求めていないサービスを提供していては、顧客満足度を上げることは難しく、集客と売上に大きな影響を与えます。
顧客満足度の低下は、新規顧客やリピーター客の獲得に影響するため、集客が不安定になるでしょう。
その結果、サロンの運営資金や開業時の投資資金の回収に必要な利益を得る事が難しくなり、廃業の可能性が高くなります。
オープンしたお店を長期的に維持していくためには、経営者として、マーケティングや経営術を学びながら運営していかなければなりません。
なぜなら、競合が多い美容業界で差別化を図り、利益を上げるための集客対策を行わなければ、お店の存続に関わるからです。
そのためには、日々変化し続ける新しいトレンドや情報に対して常にアンテナを貼りましょう。得た情報から、顧客が本当に求めているサービスを提供することや利益を生み出す仕組み作りなど、学び続けることが重要です。
例えば、小さなお子さんがいる家庭の主婦をターゲットにしたサービスを行うのであれば、おもちゃや動画が見られるキッズスペースを設置するサービスを展開します。
これにより、この店舗でしか実現できない「ゆっくり施術を受けたい」という、顧客の求めていることを叶えることが出来るでしょう。
儲かっていないサロンの特徴
儲かっていないサロンには、以下の特徴があります。
- 個人経営が多い
- 競合店舗が多い
- スタッフの採用/育成スキルがない
- ノウハウを知らずに参入してしまう
個人経営が多い
エステサロンやネイルサロンなどは、特別な資格がなくても開業できます。
そのため、開業難易度も低く、他の店舗で働いていた経験から独立し、個人で経営を始めるケースも少なくありません。
スタッフ時代に指名を多くもらっていた場合などは、独立後も顧客獲得が容易と考えてしまうことがあります。
しかし、注意しなければならないことは、経営者とスタッフでは必要なスキルや経験が異なることです。
スタッフは、接客や技術力などのスキルが必要となりますが、経営者になると、その他に利益を生み出す仕組み作りなどの経営スキルやマネジメント力が必要になります。
例えば、技術はあるが集客対策の知識がない場合、素晴らしい技術を持っていたとしても、それを発揮するための顧客が来店してくれなければ、意味がありません。
そのため、集客や利益を得るための対策や改善のスキルを身に着け、利益を生み出せるサロン作りを行う必要があります。実際、今までの経験で開業したものの、経営に関する知識や経験が不十分なため、利益を得ることに難航している個人経営者が多いと言えるでしょう。
競合店舗が多い
厚生労働省が発表した『令和4年度衛生行政報告例』によると、令和4年度の美容所数は26万9,889店あります。
この数の競合店舗がある中で、他店にはない魅力を発信し差別化が出来なければ、集客は困難になるでしょう。
値段を下げて多くの顧客に来店してもらえば、売上が上がるように思えるかもしれませんが、人件費や商材費などにかかる費用を売上から引くと、利益はあまり見込めないでしょう。
なぜなら、その時来店する顧客は安さ目当てに来ているため、さらに安い店舗があればそちらへ行きます。結果的にリピーター客とはならないからです。
さらに、顧客目線で考えると、競合店舗と同じサービスや価格であった場合、サービス内容の大きな違いが分かりません。
他店のと差別化を図るためにも、ここでしか得られない付加価値やメリットをアピールすることが大切です。
理由は、顧客は提供されるサービスに対してではなく、そのサービスの先にある価値に対して対価を払っているからです。
ネイルサロンで考えてみましょう。
施術の際に、甘皮を除去すると指先が乾燥しやすくなります。
そこで、通常メニューに加え、店頭販売しているハンドクリームを使用し、乾燥も未然に防ぐことのできるプレミアムメニューを展開します。
この時、想定される顧客は、『ネイルはしたいけれど、乾燥することに悩みを持つ人』になるでしょう。
このサービスを利用する顧客は、サービス内容に対してではなく、「人に会うから指先を綺麗にしたい」「人に褒められたい」といった、得られる価値に対して対価を払います。
結果、価値を理解してもらえれば、顧客満足度向上とリピート客獲得につながるでしょう。
なので、単価を下げて競合店舗との低価格競争に参戦するのではなく、付加価値による価格で勝負することが重要です。
参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei_houkoku/22/dl/kekka3.pdf
スタッフの採用/育成ノウハウがない
【教育制度が与えるスタッフへの影響】
教育の仕組みがある | 教育の仕組みがない | |
---|---|---|
採用 | 自分の成長が期待でき、評価される 紹介による採用も期待できる |
働く中での成長が期待できず、スタッフが入りにくい |
定着 | 安定した活躍が望める 採用コストも抑えられる |
早期離職による人手不足と採用コストの無駄が発生する |
売上 | 対応顧客数の増加による収益向上 リピート客の獲得による安定した売上基盤の構築 |
人手不足による売上機会の損失 リピート客が定着しない事による集客コストの増加と売上減少 |
顧客満足 | 技術や価値への満足度の向上が期待できる | 同じ担当者出ない可能性が高いため、満足度にバラつきがある 来店しなくなる |
雰囲気 | 学ぶ側は、成長への段階が明確でモチベーションが向上する 教える側は、学び直しによる成長が期待できる |
学ぶ側は、成長支援不足による成果が出せない不満が蓄積する 教える側は、忙しい中で教育しなければならず不満が蓄積する |
採用や育成は、今後の事業展開や収益を伸ばす鍵となるのでとても重要です。
スタッフの早期離職は、人手不足に拍車がかかるうえに、採用にかけるコストや労力も無駄になってしまいます。
スタッフが定着しないと、顧客との信頼関係が築けないことや自分を良く知ってくれている人に担当してもらえないなど、顧客離れを招く可能性があるでしょう。
また、店長は信頼できるスタッフがいない場合、サロン経営に関わる経営戦略や店舗拡大の準備など、収益を上げるための業務に集中することが出来ません。
儲かるサロン作りが出来ているサロンは、これらの事を意識しスタッフの採用や育成に力を入れているのです。
その結果、店舗規模の拡大や多店舗展開を行うことで収益を上げ、中には年収1,000万円以上のサロンを運営している経営者もいます。
経営ノウハウを知らない
サロン経営に必要な基本スキルは以下の通りです。
- 売上や利益の管理
- 顧客管理と分析
売上管理の目的は、『売上目標を達成する』『効果的な経営戦略を練る』の2つがあります。
当年度の売上目標達成のために、小さな目標を四半期や月次など期間を区切って設定することで、ゴールに対してどれくらいの位置にいるのかを把握することが可能です。
そして、現状を把握したうえで課題を洗い出し、残りの期間でゴールに到達するためには、どのようなマーケティング活動や改善が必要かなどの、経営戦略を練らなければなりません。
そのためには、顧客管理や分析を行い、どのような顧客に何が売れたか、タイミングを見て次の予約を促すフォローメールを送るなどのアフターフォローや分析も必要です。
例えば、サロンの年間売上目標を1,200万円(月平均100万円)に設定したとします。今月の売上が60万円であった場合、売上が届いていない事を把握し、目標達成に向けた改善が必要です。
そのため、ヘッドスパやスペシャルトリートメントを『限定キャンペーン』として提案し、高単価メニューの強化を図ることで売上を上げる戦略を行い、目標達成を目指します。
このように経営者は、定めた目標に対しての現状の把握と分析を行い、課題改善に向けた取り組みを行わなくてはなりません。
ホットペッパービューティーでは、顧客分析の主な対策である『来店サイクル』『顧客単価』『リピート率』全てを分析できる体制が整っています。
売上を上げるために欠かせない顧客分析に不安の不安のある方は、ぜひ一度、お問い合わせください。
サロン経営者の年収
サロン経営者の年収
項目 | 平均年収 |
---|---|
サロンスタッフ | 300万円 |
個人サロン経営者 | 200~1,000万円 |
複数店舗サロン経営者 | 600~1,000万円 |
上記の表のように、独立や開業をして経営者となることで、年収アップは期待できます。
サロンスタッフから独立を検討している方は、開業後、経営者になればすぐに年収が上がるわけではありません。しばらくの期間は、年収は変わらないか、逆に下がる場合があります。
さらに、経営状況によっては、事業の失敗につながるリスクがあることを留意しておきましょう。
トップレベルのサロン経営者の年収
前項でお伝えした年収は平均であり、年収が3,000万円を超えるサロン経営者も場合もいます。
その場合、スタッフを採用、育成し、店舗の規模拡大や多店舗展開を行うことで年収を上げているケースが一般的です。
しかし、個人経営であっても1,000万円以上稼ぐ経営者もいるため、サロンスタッフから独立して、年収を大幅に上げることも夢ではありません。
そのためには、開業支援セミナーや経営者向けのセミナーに参加し、人脈を広げることも大切です。
同業者に限らず、別業種の人と積極的に交流し人脈を広げることで、経営におけるヒントを見つけられるかもしれません。
このように、経営に関する知識を学び続け経験を蓄積することで、トップレベルの経営者の仲間入りも夢ではないでしょう。
儲かるサロンのたった一つの前提条件
サロンを経営していくうえで、利益を出さなければならないことは当然です。
そのため、経営者として、必ず集客対策や経営の知識を身に着ける必要があります。
では、儲かるサロンの前提条件とは何でしょうか。それらについて解説します。
大規模 or 他店舗経営
エステサロンやネイルサロンなどは接客業であるため、スタッフ一人が生み出すことのできる利益には限界があります。
そのため、利益をたくさん得るには、基本的に5名以上の大規模サロンか3店舗以上の多店舗展開を行い、それに見合ったスタッフを雇用しなくてはなりません。
その際、下記のポイントを考える必要があります。具体例を見てみましょう。
・スタッフ一人あたりの利益
・1店舗あたりの利益
【スタッフ一人当たりの利益 例1】
店舗規模 | スタッフの人数 | 売上 | 経費 | 利益 |
---|---|---|---|---|
個人サロン | 1人 | 50万円 | 20万円 | 30万円 |
大型サロン | 5人 | 250万円 | 100万円 | 150万円 |
一人あたり毎月30万円の利益が作れる場合で考えてみましょう。
利益は、売上-経費で算出できます。
スタッフ一人が月50万円の売上を生み出した時、賃料や商材費などの費用で20万円かかったとすると、利益は30万円です。スタッフが5人になると、5倍の150万円の利益が得られます。
スタッフの人数が1人の場合と5人の場合の差は、1カ月で120万円です。
スタッフが増える分、人件費も発生しますが、顧客対応できる人数を増やせることや事業拡大にもつながるので、結果的に利益を増やすことが出来るでしょう。
【一店舗あたりの利益 例2】
多店舗展開を行い三店舗経営したとします。1店舗あたり30万円の利益を生み出せると、3店舗で150万円の利益となります。
年間の利益は、個人サロンで360万円、大型サロンであれば、1,800万円になるため、その差は1,440万円です。
他店舗経営は、経費も店舗数の分だけかかりますが、しっかり運営管理を行い、支出を抑えることで大きな利益を得ることが出来るでしょう。
儲かるサロンは、このような仕組みを作り事業を拡大しています。
自宅サロンや個人サロンは経営が難しい
自宅サロンや個人サロンは、業種によっては特別な免許が必要なく、開業のハードルが低いため、個人経営を目指す方が多くいます。
メリットは、他の開業方法と比べ賃料や内装工事費などの開業費、ランニングコストが抑えられることです。
例えば、テナントサロンでの開業をした場合、開業費は約300~600万円かかりますが、自宅サロンであれば、20~100万円の費用で済みます。
一見手軽に始められるように感じますが、経営者として長期的に経営を考えた時に、デメリットが大きくリスクがあることに注意しなければなりません。
大きなデメリットは、集客が難しい事です。サロン経営にとって最も重要な要素であり、直接店舗の存続に関わります。
自宅サロンの集客が難しい理由は、繁華街などの店舗と比較すると、住宅街などの立地条件の悪さから、アクセスの問題や大規模な宣伝が難しいことです。
どれほど素晴らしい技術やサービスを提供できたとしても、顧客ら来店して売上を上げなければ、ビジネスとして成り立ちません。
さらには、一人で経営を行う場合、顧客の対応人数や売上に上限があります。
そのため、生活の合間や仕事が終わった後の時間を有効活用し、収入を増やすことが目的の副業としてはおすすめです。
しかし、この方法で開業し、個人サロンでの収益で生活をしていく事を考えているのであれば、おすすめ出来ません。
なぜなら、開業しやすい業界であるからこそ競合が多く、集客が困難であるため廃業になるリスクが高いからです。
サロン経営をする目的/夢を理解する
サロン経営を始めるうえで自分のゴールは何でしょうか?
「たくさんの店舗を経営して、年収3,000万円以上稼ぐことのできるオーナーになりたい」「自宅サロンで家族との時間をもっと大切にできる働き方をしたい」など夢や目的は人によって様々です。
株式会社CIN GROUPでは、その夢を実現するためのサポート体制が整っています。
最大の強みは、ホットペッパービューティーをメインとする様々な媒体を駆使した、圧倒的な集客効果の高さです。
なぜなら、目的に対して、精度の高い計画や実行、評価、改善を繰り返すことで得られた結果から、成功するための集客ノウハウを提供しているからです。
また、担当者が付き、オーナーの夢や理想、課題を丁寧に且つ徹底的にヒアリングし、実現するため、スタッフ採用や集客対策、費用対効果の高いプロモーションなど適切な提案を行います。
さらには、一度取引をしていただいたお客様には、掲載中はもちろん、掲載終了後もサロンが抱えるかかえる課題に、きめ細やかなフォローを実施しています。
二人三脚で、夢の実現を目指しましょう。
まとめ
この記事では、儲かるサロン経営をするうえで大切な経営術やスタッフの育成の重要性、個人サロンの注意点について解説してきました。
サロン経営は、競合が多いためしっかり経営の知識を身に付けなければ、廃業のリスクは高いですが、きちんと準備や対策をすることで年収アップも期待できる業界です。
これから開業を検討されている方も、経営にお困りの方も、サロン経営を成功させるために、ぜひ一度、株式会社CIN GROUPの担当者へお気軽にお問い合わせください。
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