美容業界の中でも、整体などのリラクゼーション業界、そして脱毛サロンなどのエステ業界では回数券を用意している店舗も多いです。
理由としては、お客様に長い間通ってもらうための囲い込み戦略であったり、お得な料金でサービスを提供するなどの満足度向上といった理由が挙げられます。
しかし、回数券はまだ施術を行なっていない分の支払いをしてもらうため、カード決済ができない場合も…。
この記事では、整体やエステサロンを経営される方向けに、クレジットカードが審査に落ちてしまう理由、お客様のニーズに応える代替方法について解説します。
CIN GROUPでは、これまで約3,000店舗の美容サロンの集客、経営サポートを行なってきた実績がありますのでぜひ参考にしてください。
目次
エステサロンにカード決済を導入するのは可能?
整体やエステの回数券はクレジットカードが使えない?
整体やエステサロンでは、顧客獲得のために回数券を用意している店舗が多いです。
顧客も長く通いたいと思っていて、回数券の対象となるメニューが目的の場合、回数券を購入するメリットは大きいでしょう。
しかし、回数券の購入価格は一般的に数万円となり、単価が高くなってしまいます。
そのため、顧客は安全のため現金の持ち運びを心配したり、ポイント獲得のためにクレジットカードで決済したいと思う人は多いです。
店舗目線では、カード決済の手数料の支払いが発生するデメリットもあります。しかし、カード決済の有無によって店舗選びをするケースも増え、顧客獲得のためにカード決済を導入する店舗がほとんどでしょう。
ただここで問題なのは、回数券やコースなどの通常のメニューとは異なる場合、カード決済ができないこともあります。
カード決済ができない理由については、下記の項目で解説します。
整体やエステの回数券でクレジットカードが導入できない理由
整体やエステの回数券やコースメニューでカード決済ができない大きな理由は下記の2点です。
- 審査に通りづらい
- メニューの価格や期間次第
それでは詳しく解説しますのでぜひ参考にしてください。
また、記事後半では、本来ならばカード決済が難しい場合でも、導入できるサービスについても紹介します。
審査に落ちる可能性が高い
エステサロンの場合、中途解約やクーリングオフといったリスクが高いため審査を通過しづらいことが影響しています。
美容業のような利用者が必ずしも、効果を実感できるとは限らない場合には、中途解約に応じなければいけないという義務があるのです。
さらに、美容業界は開業から1年以内の廃業率が3割、3年になると9割を超えるというデータがあり閉店リスクが高い業界です。
このように途中解約、閉店によって回収不能になった債権が多くなってしまうと、カード会社にとって大きな負担となります。
こうした状況から美容業界は、カード決済導入の際に審査に落ちてしまうリスクが高いのです。
メニューの価格や期間によってはカード決済ができない場合ある
整体やエステなどの美容業界では、特定商取引法の規制に当たる『特定継続的役務提供』が含まれる業種です。
役務とはいわゆるサービスのことで、特定商取引ガイドによれば『一定の期間を超える期間に渡り、一定金額を超える対価を受け取って提供することを意味します。』とされています。
特定商取引ガイドの中で、エステティック業は1ヶ月を超え5万円以上のサービス提供が『特定継続的役務提供』の規制に当てはまってしまうのです。
- 契約期間が1ヶ月以上・5万円以上 => 特定継続的役務
- 契約期間1ヶ月以上・5万円以下 => 継続役務
- 5万円以上でも1回で完了 => 一般役務
上記の条件を守った上でカード決済を導入するならば、規制対象にならず導入できます。
ただ、脱毛のような長期間にわたる施術が当たり前となり、単価も高いメニューは基本的にカード決済が難しくなってしまうのです。
この条件を回避しようとして無理な決済をしてしまうと、顧客とトラブルが発生した際に、裁判まで発展してう可能性もあるでしょう。
コース契約や回数購入時には、念の為上記のルールを記載した契約書を用意するなどしてリスク回避の対策をしておくことをおすすめします。
整体やエステの回数券にクレジットカード決済を導入するためには?
規制の対象とならないメニューを提供する
上記の項目で、エステサロンはカード決済を導入するのが難しい状況を説明しました。
しかし、エステだからカード決済ができないというわけではなく、規制の対象とならないメニューを提供するならば審査に通る可能性は高くなります。
わかりやすい例としては、都度払いなどの一回ごとの支払いが基本のケースです。
注意点としては、申請時には対象となるメニューがなくても、後から回数券やコースメニューを導入したい場合でしょうか。
1ヶ月以上、5万円以上のメニューは、基本的にどのカード会社も禁止しています。また、金額や期間に関わらず継続的なサービスの取引はカード決済の禁止をしている場合もあるため注意してください。
エアペイを利用する
エアペイ(Airペイ)は2022年6月30日までは、継続的役務提供は禁止されていましたが、22年7月1日以降に一部条件付きで決済が可能となりました。
まず決済が可能となる条件をまとめると下記の通りです。
- 特定商取引法における特定継続的役務提供に該当しないこと
- 商品、サービスの提供が1年以内であること
- 契約内容にお客様からの中途解約を定めた規定があること
- 契約締結後、お客様に対して商品・サービスの提供前にキャンセルされた場合、取引代金相当額全額の取消しを行うこと
下記記事で上記の条件について解説されているので、併せて参考にしてください。
Airペイ(エアペイ)は継続的役務提供に該当する決済が可能!条件や注意事項は?
決済代行業社を利用する
先にも述べているように、美容業界はカード決済の導入が難しいことが特徴です。
しかし、クレジットカード会社とサロンの間に保証会社を挟むことで、特定継続役務の場合でもクレジットカードを使えることを知っている方は多くはありません。
JCSは、エステの特定継続役務を専門とするクレジット決済を取り扱う代行保証会社です。
イメージとしては、JCSが連帯保証人になることで決済の許可をもらうという構造となります。
さらには、高額決済の場合でも一括払いの他に、最大24回払いの分割が可能です。サロン側は分割の場合でも、一括で受け取れることも魅力的なメリットとして挙げられます。
参考:【エステ・脱毛サロン】初めてのサロン開業!!意外と知らない決済方法の仕組みを解説 | Youtube動画
【PR】自社専用の電子マネーで再来店を促進!クラウド型独自Pay発行サービス「Value Card」とは?
「再来店を促し、リピーターを増やしたい」と考えている店舗経営者の方は多いでしょう。新規顧客の獲得も大切ですが、安定的な売上を確保するためにリピーター獲得は欠かせません。
リピーター向けの施策はさまざまありますが、売上アップとオペレーションの効率化をキャッシュレス決済で実現する独自Pay発行サービス「Value Card」をご存じでしょうか。
「Value Card」は、自社専用のプリペイド式電子マネーを発行し、それを軸にマーケティングを行うサービスです。大手飲食チェーン店、スーパーマーケットを中心に11.7万店舗以上で導入されています。(2023年11月末時点)
店舗が独自Pay発行サービス「Value Card」を導入するメリットは何でしょうか。
- 再来店を促進できる(他店への流出を抑えられる)
- 資金繰りの改善が期待できる
- 汎用決済と比較し、手数料負担を抑えられる
- ユーザーの購買パターンを可視化できる
- オプションメニューや物販販売の促進につながる
- キャッシュレスによるレジ処理の効率化が期待できる
プリペイド式なので一度の来店で終わることは少なく、二度、三度、と足を運んでもらいやすくなります。来店頻度に応じて優遇率を変更する機能を利用すれば、ロイヤルティアップに加え、ロイヤルティの高い常連客の囲い込みにも有効です。
また独自Payサービスは、前払いでチャージされた金額が、その時点で店舗のキャッシュになります。
借入金とは異なり、金利を気にせずに資金調達ができるため、先を見据えた設備や集客対策などの投資に充てることもできるでしょう。
加えて、店舗側は利用者の購買行動を可視化できることから、効率的な販促やマーケティング対策に活かせます。
キャッシュレス決済サービスを導入することで、物販販売や追加のメニューを頼みやすくなり、客単価UPが見込めます。
なお、ホットペッパービューティーアカデミーの『美容サロンでキャッシュレス決済に関する意識調査』によれば、キャッシュレス決済が導入されることで、オプションメニューの追加や物販の購入がしやすくなると回答した方は、約40%という結果がでています。
キャッシュレス決済サービスの中でも汎用決済よりも手数料負担が低い「Value Card」について、「詳細を知りたい」「資料が欲しい」という方は、下記のバナーからお問合せください。
参考:クラウド型独自Pay発行サービス「Value Card」| 株式会社バリューデザイン
参考:美容サロンでキャッシュレス決済に関する意識調査 | ホットペッパービューティーアカデミー
まとめ
この記事では、整体やエステサロンの回数券やコースでのカード決済について解説しました。
回数券での高額な支払いは、特定継続役務に指定されているため、期間や料金の条件によってカード決済ができない場合があります。
特に、脱毛などのエステ業界では提供しているメニューのほとんどが特定継続役務のため、カード決済の導入が難しいのが現状です。
直接ではなく保証会社を挟んで契約することで、高額で長期間の回数券やコース契約の場合でもカード決済を活用できるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
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