最近では、一般の方の健康意識の高まりによって、パーソナルジムやスポーツジムに通う方も増えてきています。
フィットネス人口の増加に伴い、ジムの開業を検討されている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、ジムを開業する方で内装デザインをどのようにするか迷っている方に向けて、人気店舗にするための内装について解説します。
CIN GROUPでは、パーソナルジムやスポーツを含めて3,000店舗以上の経営アドバイス、サポートを行なってきた実績がありますので、ぜひ参考にしてください。
目次
ジムの内装のデザインがなぜ大切なのか
ジムは活気が大切
ジムは運動をする場所ですので、活気のある雰囲気を出すことが大切です。
内装のデザインや照明の使い方だけでなく、スタッフの明るく元気な挨拶も重要でしょう。
活気があるジムは運動意欲を向上させますし、失う客を失せぐことにも繋がりますので、内装やスタッフの雰囲気や態度には十分注意することが大切です。
ジムはトレーニングへのモチベーションが大切
スポーツジムの1年間の継続率は4%以下と言われています。
運動はモチベーションの維持が大変ですので、通いたくなる内装デザインを意識することも重要でしょう。
植木を置いたり、ラウンジを設置することで利用者のモチベーションに繋がることも多いです。
体の変化がわかりやすいように、鏡や照明などにもこだわりを持って選ぶことも大切です。
ジムは清潔感が大切
内装を意識する際に清潔感を意識しましょう。
ジムは様々な方が出入りしますし、運動によって汗をかくため、運動後にシャワーを浴びる方も多いです。
大型の鏡、シャワールーム、床の汚れの清掃、機器の清掃は意識して頻繁に行いましょう。
トレーニング中にドリンクを飲んだり、プロテインを持ち込む方も多いため、汚れが目立ちにくい床材にしたり、清掃しやすい材質を選ぶようにしましょう。
さらに、除菌スプレーやアルコールシートを置くことで利用者の方も自主的に清掃できる環境を整えることも大切です。
ジム利用者の方は清潔感のある内装を重視する傾向があります。そのため、清潔感のある内装を意識するだけでなく、利用者の方にも清掃に関するルールをポップを作成して周知しましょう。
ジムはスペースが大切
フィットネスジムは、多くの機材を揃える必要がありますし、中には大型のものも多いです。
そのため、どのような動線にするのか、どのくらいのスペースがあれば快適にトレーニングを行えるのかを考慮しましょう。
特に、ダンベルやバーベルを置くフリーウェイトエリアは、男性の利用者が多いですし、怪我予防のために他の利用者の方と十分な距離を取らなければいけません。
空間に余裕がなければ、来店者数が増えてしまうと閉塞感が強くなってしまうため、開放的な空間を意識することが大切です。
ジムの内装のデザインで意識すること
汚れや傷が目立ちにくいデザインにする
ジムは運動をする場所なので、汗が床や機器に付着してしまうこともあります。また、トレーニング中にドリンクを飲んでいる時や、プロテインを飲む際に床にこぼしてしまう方も多いです。
そのため、床材は清掃がしやすく、汚れが目立ちにくい黒系統のラバーマットの使用がおすすめです。
ラバー素材の床は歩いても疲れにくいだけでなく、ダンベルやプレートを置く際に吸音や傷防止にも役立ちます。
さらに、滑りにくいためトレーニング中の怪我防止にもつながりますので、ジムの内装ではラバー素材の床材が一般的です。
特に、シャワールームや機器などの汚れが付着していると、お客様に不快感を与えてしまう場所の清掃は頻繁に行うようにしましょう。
さらに定期的な清掃に加えて、一定期間で業者に清掃を頼むことで長期間綺麗に使用することができます。
利用者のターゲット層を意識する
ジムの内装のみならず、プランの設定や立地など集客面に関わることではありますが、利用者のターゲット層を意識することが大切です。
スポーツジムに通う方はそれぞれ目的が異なります。
- 本気で鍛えたい人
- ダイエットをしたい人
- 健康目的の人
例えば、本気で鍛えたいと思っている男性向けのトレーニングジムならば、内装はシックなイメージが合うでしょう。
本格的で大型な機器を揃えたり、ダンベルやバーベル、プレートといった筋トレ用品までこだわりを持って選ぶ必要があります。
さらには、筋肉のメリハリがわかりやすいようにライティングを意識したり、ポーズを取れるような大型の鏡を設置することも場合によっては必要になるでしょう。
一方で、健康目的やダイエット目的の方の場合、機器に関してはランニングマシーンやバイクマシーンの充実させた方が良いです。また、内装のイメージも開放感があり明るい雰囲気である方が好まれることも多いでしょう。
ダイエット目的の方の場合は、ハードなトレーニングをするよりも楽しく継続できる雰囲気作りも重要です。
ストレッチスペースを広めに取り、バランスボール・ストレッチポール・ヨガマットといった道具を揃えると良いでしょう。
女性や高齢の方をターゲットにする場合は、女性専用の区画を作ったり、ヨガスタジオなども人気があります。
ジムの内装デザインをおしゃれにするために
色でおしゃれを演出する
内装を決める際に、色は店舗のイメージを決める重要な要素です。
筋力トレーニングをする男性の方をターゲットとする場合ならば、黒のシックな雰囲気を出したり、赤で燃えるようなイメージを出すことができます。
反対に女性の方ならば白やピンクを基調として清潔感やおしゃれさを出すと良いでしょう。
ターゲット層に合う色をイメージしたり、個性的なジムを演出したい際にはベースとなる色を決めると頭に残りやすくなる効果もあります。
例を挙げるとするならば、全国展開をしている有名な24時間利用可能なフィットネスジムである「ANYTIME FITNESS」では、紫をイメージカラーとしています。
ホームページのベースカラーや、スタッフのTシャツ、機材の色まで紫をメインとして採用するほどです。
参考:エニタイムフィットネス 24時間営業のフィットネスジム
インテリアでおしゃれを演出する
ジムはあまりインテリアを置かないイメージもありますが、ワンポイントでおしゃれな観葉植物や置物でおしゃれさを演出すると良いでしょう。
例えば、観葉植物で囲うことで女性専用スペースをわかりやすくすることができ、間違って男性が入ってしまうといったことを防ぐことにも役立ちます。
男性向けのフリーウェイトエリアでは、照明をおしゃれにしたり、有名なボディービルダーのポスターを飾ったりすると雰囲気がガラッと変わるでしょう。
設備を充実させる
設備の豊富さは他のジムと差別化するポイントです。
シャワールームは必須とも言える設備ですが、ドライヤーを有名なブランドにすることでも女性の方からの評判は違います。スパ設備やサウナを設置しているジムを好んで利用する方も多いです。
また、休憩スペースにこだわっているところならば「プロテインラウンジ」を設置することで、プロテインやトレーニング道具の販売を行なっている店舗もあります。
お客様に「行ってみたい!」「通い続けたい!」と思わせるような設備を考えましょう。
機器でおしゃれにする
トレーニング機器でも様々なブランドがあり、使い勝手や見た目にも大きく影響します。
大型器具を揃える際には、価格を抑えるために中古で購入を検討されている方も多いかと思いますが、最新のおしゃれな機器、かっこいい器具を揃えることはお客様のモチベーションにも直結します。
有名どころを例に出すと、黒や赤を基調としてスタイリッシュな「BULL」、質実剛健でトップブランドである「IVANCO」といったブランドはトレーニーの間でも非常に有名です。
健康維持やダイエットのために通われている方がターゲットの場合は、必要十分な機能を備えておしゃれなデザインのものを選ぶと良いでしょう。
ジムの物件を選ぶ際のポイント
利用者が通いやすい立地にあるか
スポーツジムは利用者に長期的に通ってもらうことが、売上を上げるためにも最も重要なポイントです。
そして利用者目線で考えると、ジムに通いやすさは継続できるかどうかに大きく関わってきます。
産経新聞の調査によると、1ヶ月当たりの平均退会率は4〜5%ほどであり、1年間で半分以上の会員が入れ替わるというデータもあるのです。
駅から近い、住宅街の中心にあるといったジムに行くまでの障壁が低いと感じられる立地選びが重要と言えるでしょう。
参考:長続きしないフィットネスジム、楽しければ…まるでディスコ、娯楽型が急増 | 産経新聞
耐久性・耐震性・防音性はあるか
スポーツジムでは、重量のある筋力トレーニングやランニングの機材を導入が必須です。さらに、本格的なジムの場合は、高負荷のトレーニングができるように重りをたくさん準備しなければいけません。
床材の耐久性や耐震性が十分かどうか、ゴム材を敷き詰められるかどうかなどを確認するようにしましょう。
耐久性が十分でも、木材では器具を勢いよく落としたりすると傷がつきやすいため、トレーニングに適したゴム材を用意することがおすすめです。
- 衝撃に強い
- すべりにくい
- 部分的に修復可能
- 施工が簡単
- 費用が安い
さらに、賃貸マンションやレンタルスペースでパーソナルジムを経営する場合は、防音性も考慮しなければいけません。
防音は『遮音性』『吸音性』『防振性』の要素によっても分けられますが、ジムの場合は器具がぶつかる音や、器具を置いた時に生じる衝撃音を吸収することが大切です。
天井の高さは足りているか
スポーツジムではパワーラックと呼ばれる大きな器具があります。おおよそ220〜250cmほどの高さがあり、懸垂をした時に頭が出ることを考慮すると余裕をもって3mほどの高さはあった方が良いです。
ジムは大きな器具が多いため、どうしても圧迫感が出てしまうので、十分な高さを確保することができると快適な空間になるでしょう。
シャワールームなどの設備が充実しているか
ジムはトレーニングだけでなく、シャワールームやプロテインが飲める休憩スペースなどの設備の充実度を重視する方もいらっしゃいます。
最低価格で勝負するならばトレーニングルームが充実していれば良いですが、高単価を獲得するならば浴室やプロテインバーの導入も検討した方が良いかもしれません。
しかし、設備を維持するための人件費や光熱費などもよく考えた上で準備することが大切です。
パーソナルジムに必要な広さはどれくらい?
パーソナルジムに必要な広さは、12〜15畳程度あれば下記のような必要最低限の設備を導入することが可能です。
- ベンチ
- スミスマシン
- バランスボール
- ランニングマシン
- ダンベルラックタワー
- ヨガマット(ストレッチスペース)
あくまで最低限のスペースとなりますので2名同時に対応したり、カウンセリング用のテーブルを用意したりする場合には20畳程度の広さは必要になるでしょう。
パーソナルジムを開業するために必要な費用は?
項目 | 費用 | |
---|---|---|
物件取得費 | 家賃の半年程度 | |
内装費 | 50万円程度 | |
設備 | 150〜200万円程度 |
パーソナルジムの場合は、賃貸マンションや小さな店舗利用可能な場所を契約することになるでしょう。基本的に賃貸契約の場合は初期費用として、半年〜1年間ほどの家賃を支払うことになります。
内装はそこまでこだわる必要はないのですが、防音のための広さ分のゴムマットや、音楽スピーカー、ライトや鏡のような雰囲気を盛り上げるものもおすすめです。
機材は本格的な業務用のものか、エントリーモデルのものかどうかでも費用は大きく異なります。
- パワーラック:15〜80万円
- ランニングマシン:5〜30万円
- ダンベル:5〜20万円
- ゴムマット:10〜20万円
あくまで参考例ですが、最低でも各機材で上記くらいの金額はかかるでしょう。
ダンベルは1個で3〜36kgを変化させられるような『可変式ダンベル』もあれば、1〜10kg、10〜40kgは2kg刻みでそれぞれ揃えるのでも費用は変わります。
パーソナルジムの場合は、女性向けに1〜10kgを揃え、男性は可変式ダンベルを2つ用意する場合がほとんどです。
器具によって費用は大きく変わりますので、どこの部分にこだわるのか、どこの部分の費用は削減するのかなどを決めながら予算を組みましょう。
まとめ
この記事では、お客様が通いたくなる内装のジムについて解説しました。
フィットネスジムは「運動をする場所」でありますが、なかなかモチベーションが続かず、退会してしまうお客様も多いです。
通いたくなるジムだと感じてもらったり、他店との差別化をするためには、内装にこだわることも重要です。
CIN GROUPでは、パーソナルジムやフィットネスジムの広告運用、集客アドバイス、経営サポートに強みがあります。
開業を検討されている方には、アルコール消毒機器、インターネット設備やウォーターサーバーの設置といったインフラ設備の導入のサポートも行なっております。
開業でご不安なことや、ご要望がありましたらお気軽にご相談ください。
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