近年フィットネスブームが到来しており、24時間のジムや個人のパーソナルジムの増加も著しいです。
その中で、フィットネスジムに勤めている方や、個人でトレーニングに励まれている方は、「ジムを開業したい!」という想いを持たれている方も多いのではないでしょうか?
しかし、「ジムの経営では資格は必要なの?」といった疑問を持つ方も多いです。
そこで、この記事ではジムの開業を検討されている方に向けて、必要な資格について解説します。
CIN GROUPでは、パーソナルジムやヨガスタジオなど健康や美容に関わる2,000店舗以上に対して、経営・集客サポートを行ってきた実績がありますので、ぜひ参考にしてください。
目次
ジムを経営するのに資格は必要?
まず、最も気になるところが「ジムの経営は何か特別な資格は必要あるの?」という疑問でしょう。
結論から言ってしまうと、ジムを経営する時に絶対に必要となる資格はありません。
極端なことを言ってしまうと、トレーナーの資格を持っていないだけでなく、開業したいと思った時に開業することが可能なのです。
ところが、もしあなたがトレーナーとして人にトレーニングの方法を教える立場となるのならば、有名なコンテストの入賞経験があるといった実績がない限り、民間資格で専門的な知識を身に着けることが必須です。
民間資格で有名なものは、FCM技能検定・クラブマネジメントスペシャリスト・NSCAパーソナルトレーナーなどがあります。
これらの資格については後の項目で紹介するので、参考にしてください。
ジム経営で失敗しないために必要な3つの要素
専門的な知識
ジムの経営を経営する中でトレーニング方法の知識だけでなく、体の構造や食事、安全管理といった専門的な知識を持ち合わせていることが大前提です。
ボディメイクを目的にしている方や健康維持でジムに通う方など、ジムに通う方は様々なので、お客様に合わせたトレーニング方法を教えることが必須となります。
特に、指導の信頼性や信憑性を持たせるためには、解剖学やフィットネスの歴史といった広範囲の知識も必要不可欠です。
個人でトレーニングをしてきた方は、自己流での教え方になってしまう傾向があるため、フィットネスに関する専門的な知識を身につけるように意識しましょう。
マネジメント力
もちろんジムの経営をする上では、マネジメント力も大切な能力です。
もしスタッフを雇う場合は、スタッフのモチベーション維持についてや、コンセプトの共有など、一緒に経営を成功させるために成長させることも必要となるでしょう。
もちろん、技術や能力面で優秀な人、誠実で顧客からの信頼を勝ち取れる人材を選ぶ目を持つことも経営者にとって重要です。
スタッフの教育はもちろんですが、個人での経営を検討している方もマネジメント力は必要となります。
特に、コンテストに出場する予定があるような本格的にボディメイクに取り組んでいる方の場合は、トレーニング方法・食事・生活習慣といったトータルのサポートが必要です。
顧客の性格や相性を考えた上で、どのように目標達成をしてもらうかを考える能力が大きなポイントとなります。
マーケティング力
ジムの経営だけでなく、全ての経営者に言えることですが、マーケティング力は集客数を増やすために欠かせないスキルです。
利益を伸ばすためには、集客数を増やすことが前提のため、開業する前からどのように集客をしていくのかを考えておきましょう。
常にフィットネス業界のトレンドをチェックし、集客がうまくいっているジムはどのように顧客にアプローチしているのか?知名度を上げるためにどのような方法が良いのか?を深く分析することが重要です。
開業を成功させるために最も大切なこととしては、どのようなお客様に来てほしいのかを深掘りして、ターゲットを決めること。
「トレーニングをしたい方は誰でも歓迎!」ではなく、夏までに魅力的な体を手に入れたい方、コンテスト入賞を目指している方、などターゲット層を限定することで集客しやすくなります。
資格取得のための勉強法とは
働きながら勉強する
もし、まだ資格を持っていない状態でスタッフとして働いていたり、ジムを開業したいけど経験が全くないといった方は、フィットネスジムで働きながら勉強することがおすすめです。
ジムで働き、独立を意識しながら資格の勉強をすることで、経営の目線を持つことができますし、専門的な知識の吸収が早くなります。
スキルアップも同時に目指せますし、独立までの具体的にイメージすることができるでしょう。
資格を取得することができたら、パーソナルメニューの担当が割り振られたりもするので、時給UPも期待できます。
大学や専門学校学ぶ
大学や専門学校では、運動・スポーツ科で学ぶ機会が増えています。
大学や専門学校で学ぶことのメリットとしては、実技面での知識を学ぶことができることです。
資格取得は試験を受けることで取得できるものが多いですが、種類によっては実技面での知識が不足してしまうこともあります。
大学や専門学校ではトレーナーに関する包括的な知識を深く学べるので、これから進学を検討している方、本格的にトレーナーの道を選びたい方、スポーツ選手の専属スタッフになりたい方におすすめです。
持っていると役に立つ資格とは?
ジムの経営をする上では、経営者向けの資格とトレーナー向けの資格の両方を取得しておくと良いでしょう。
資格の中には、開業を見据えた方に向けた内容が含まれていることもあり、経営面での知識を身につけることができます。
目的や現状のスキルを考慮して、自分が取るべき資格を選ぶことが大切です。
FCM技能検定
FCM技能検定は、フィットネスクラブを通じて、日本の健康産業の発展を担う人材を育成するための資格です。
トレーニングについての知識よりも、経営にフォーカスした内容になっているので、ジムの経営を見据えている方におすすめの資格と言えるでしょう。
難易度は簡単な順から3〜1級の3種類に分けられており、ジムの経営に関する知識を身につけることができます。
レベル | 受験対象者 | ポイント | 3級 | インストラクターや受付職員など | フィットネス業界での就職を検討している方や、店舗運営の基礎を理解していること。 |
---|---|---|
2級 | 主任やチーフ、現場責任者など | 店舗運営の中心となる人材で、スタッフのマネジメントや顧客満足度を高めることを目標にしている方。 教育方法・品質管理・技術面の知識が問われる。 |
1級 | 施設責任者、支配人、経営者など | 店舗運営および人材戦略、リスクマネジメントといったジム経営で高レベルな知識が問われる。 |
フィットネス業界を目指す学生でも取得を目指せる3級から、包括的な専門知識が問われる1級など、目的によってステップアップが目指す資格です。
1級レベルとなると、合格までに必要となる知識・勉強量が多くなりますが、ジムの経営についての最低限の知識を持ち合わせていることの証明になるでしょう。
気になる方は、ホームページから過去の問題集や、勉強のための公式テキストを購入できるので確認してみてください。
クラブマネジメントスペシャリスト(NESTA-CMS)
クラブマネジメントスペシャリストは、NESTAジャパンが提供している資格です。
NESTAは海外発の資格のため、国際的に認められていますし、日本国内でも需要が高い資格と言えます。
日本でのジムの経営に活かせるだけでなく、海外でトレーナーとして活躍したい方にも非常におすすめの資格です。
「スペシャリスト」というだけあり、特定の分野に特化した資格が用意されています。
- HIITスペシャリスト
- ボディメイキングスペシャリスト
- ダイエットビューティースペシャリスト
- ウェイトマネジメントスペシャリスト
- スポーツパフォーマンススペシャリスト
上記のように、特定のトレーニング方法、目的、年代や性別ごとにターゲットが異なった講座が用意されています。
2022年7月時点では、27の資格がホームページで確認できるので、特定の分野の学習をしたい方は一覧を見てみると良いでしょう。
NESTAでは、トレーニング方法の知識の他にも、下記のような経営に関わることも学習することができます。
- ジムのマネジメント
- マーケティングやプロモーション
- 人材管理・オペレーション
- 財務管理
- 店舗経営
NESTAは、経営の知識・トレーニング方法の専門的な知識を学びたい方におすすめと言えるでしょう。
アスレティックトレーナー
アスレティックトレーナーの公認資格は、日本スポーツ協会が実施している認定資格です。
アスレティックトレーナーに必要な知識である、健康管理・リハビリテーション・怪我予防・応急処置などの専門的な知識が必要になるため、難易度が高いと言われています。
フィットネスジムの経営よりは、スポーツ選手をターゲットとしたジムを経営したり、専属のトレーナーになりたい方におすすめの資格です。
NSCA認定パーソナルトレーナー
NSCA認定パーソナルトレーナーは、世界的にも有名なNSCAの認定資格です。
パーソナルトレーナーから人気の資格で、「NSCA-CPT」と「NSCA-CSCS」の2種類が用意されています。
2021年に行われた現役トレーナーを対象としたアンケートでは、NSCAの認定資格が「とってよかった資格ランキング」で1位に輝いたこともあるようです。
専門的な知識を身につけることができることはもちろん、知名度も高い資格と言えるでしょう。
パーソナルジムの経営を検討されている方は、集客のアピールポイントにもなるので、ぜひ取得しておくと良いです。
フィットネス業界の今後
ジムに通う人口は、新型コロナウイルスによって44%が減少してしまったというデータがありますが、2022年7月現在は徐々に増加傾向です。
また、自粛生活で在宅ワークが広まったことで、運動不足を問題に感じる方も多く、健康維持のためにジムに通うことも検討している人が多くなっているというデータもあります。
これからのフィットネス業界はどのように変化していくのでしょうか?
今後拡大するターゲット層
近年では、食事や運動といった健康志向が高い方が増えつつあり、若い方だけでなく、富裕層や中高年のジム人口が増えています。
新しいジムの開業エリアを見てみると、富裕層が多く住む住宅街であったり、有名企業が多いエリアに出店されていることが多いです。
特に所得が高い方は、長く健康に過ごしたいと感じている方も多いですし、高単価のメニューでも契約してもらえることもあります。
ジムの開業も競合が多くなっているので、拡大するマーケットを意識し、ターゲットを決めて集客することが大切です。
需要がある経営体制
最近では、オンライン式のパーソナルトレーニングも浸透してきています。
「自宅で好きな時間にトレーニングしたいけど、大勢がいるところは不安。」という方から人気となり、24時間ジムでもオプションとして導入しているところも多いです。
トレーニング方法はもちろん、食事のレクチャーや進捗状況の確認といったことをオンラインで済ませ、業務の効率化も期待できます。
今後は店舗型だけでなく、オンラインを使用した経営を取り入れていくことも大切でしょう。
まとめ
この記事では、ジムの開業や経営を検討されている方に向けて「資格は必要なのか?」という疑問にお応えしました。
絶対に必要な資格はありませんが、経営やトレーニングについての専門的な知識を持っていることは、集客で非常に大切なポイントです。
やはり、専門的な資格を持っていないと経営的に厳しいので、まだ実績がない方は有名な資格を持っておくべきだと言えます。
顧客目線を考えてみても、実績と知識を持っている方から指導してもらいたいと感じる方も多いので、経営者になるならば資格の取得は必須とも言えるでしょう。
最後に、意外かと思われますがパーソナルジムの集客対策では、ホットペッパービューティーが有効です。
美容や健康系の店舗は、ホットペッパービューティーを活用することで顧客・予約管理だけでなく集客対策も行えることが大きな魅力です。
パーソナルジムの開業や集客で不安なことがある方は、お気軽に弊社までお問い合わせください。
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