美容室のオプションメニューだけでなく、専門店も増えている『ヘッドスパ』。
人気と需要が比例して高まりつつある中で、美容師の方が他のスタッフとの差別化のためだったり、ヘッドスパ専門店を開業したいと思っている方は、資格取得を検討されている方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、ヘッドスパの資格を取得しようと思っている方向けに、ヘッドスパの資格は本当に必要か?といった疑問や、資格を提供している団体について解説します。
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ヘッドスパには種類がある!
ヘッドスパは、マッサージによる血行促進のリラクゼーション効果はもちろん、頭皮の洗浄を行うことで毛穴を清潔に保つことが目的とされています。
冒頭にもお伝えしたように専門店が増えていますし、自宅でも入浴中に手軽に使えるスパグッズなども人気です。
人気の上昇に合わせて、資格の取得を検討している方も多いですが、ヘッドスパは2種類に大きく分けられることを覚えておきましょう。
- ウェットヘッドスパ
- ドライヘッドスパ
それぞれの特徴について解説します。
ウェットヘッドスパ
ウェットヘッドスパは、単にヘッドスパと言われることも多く、皆さんがイメージするヘッドスパです。
名前の通り、シャンプー後にクレンジングオイルを使用しながら、頭皮の汚れの除去、髪の保湿やダメージケアを目的としています。
そのため、基本的に美容室のメニューに取り入れられる事が多いことが特徴です。
ドライヘッドスパ
ドライヘッドスパも名前から連想されるように、水を使わずに施術を行う方法です。
髪を濡らす必要がないため、ドライヘッドスパのみを気軽に受けられるという特徴があります。
髪のケアというよりは、日々の疲れを癒すリラクゼーション目的であるため、マッサージ店のメニューやドライヘッドスパ専門店などで提供されています。
ヘッドスパの資格は必要?
国家資格を持っていないとヘッドスパの施術を提供できないのではないかと疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
前の項目で説明した2種類のヘッドスパによって、国家資格の必要かどうかが異なるため、この項目で解説します。
ウェットヘッドスパは美容師免許必須
ウェットヘッドスパを行う場合は、美容師免許を所持していなければなりません。
主な理由としては、顔から上の美容行為は美容師免許を持っていなければ施術することができないと法律で定められているためです。
『髪を濡らす』ことはこの美容行為に該当するため、美容師免許が必要となります。
このような事情があり、基本的にウェットヘッドスパは美容室で提供されているのです。
ドライヘッドスパは美容師免許なしで大丈夫
反対にドライヘッドスパの場合は、髪を濡らさないことから、美容行為に当たらないため国家資格は必要ではありません。
そのため、リラクゼーションサロンや専門店では、基本的にドライヘッドスパであることが多いです。
同様にドライヘッドスパ専門店のように、ウェットスパを提供しないならば、国家資格をっもっていなくても開業できます。
ヘッドスパの資格を取っておくメリット
ウェットスパは美容師免許が必要で、ドライヘッドスパは資格が無くても施術可能だということを説明しました。
両者で違いはあれど、ヘッドスパに関する資格は必要ではないという共通点があることにお気づきでしょうか。
現状、ヘッドスパの国家資格はなく民間資格が提供されているため、あえてヘッドスパに関する資格を取得するメリットについて解説します。
専門的な知識/技術を身につけることができる
全身のツボと呼ばれる箇所は361箇所といわれており、その中でも頭皮には50個存在しているようです。*
ツボと言われるだけであり、50個それぞれで体のどこに効くのかが変わります。
こうしたツボについてや効果の出るマッサージの方法について学ぶことで、お客様の健康の悩みに応える施術を提供することができるのです。
他のスタッフとの差別化
美容業界では指名制が一般的であり、お客様から指名されることで給料額も増減するサロンは決して珍しくありません。
ヘッドスパを提供している美容サロンにおいても変わらず、技術力がある方が選ばれやすくなります。
お客様に解説しながらツボを刺激したり、お客様の体の悩みを聞きながら柔軟に施術プランを変えることもできるでしょう。
ウェットスパを提供する美容室、ドライヘッドスパ専門店に限らず、ヘッドスパに特化した資格を持っている方は少ないため、他のスタッフに差をつけたいという方は民間資格を取っておくのもおすすめです。
集客アピール
必ずしも資格を持っていなくてもヘッドスパであるからこそ、『全スタッフ資格取得済』というようなアピールが集客にも良い効果を与えます。
店舗のブランディングを強化するためにも効果的ですので、専門知識を持っていることを積極的にアピールすると良いでしょう。
ヘッドスパ資格の選び方
この項目では、ヘッドスパの資格を取ろうと思っている方向けに、資格の選び方について解説します。
費用
講座を受講したり、資格試験を受ける際にかかる費用が気になる方は多いでしょう。
一概に相場を提示できるものではありませんが、オンラインで試験を受けるだけならば5,000から1万円前後、講座は数万円から数十万円かかるものもあります。
目的と費用対効果を考慮して、どのくらいコストをかけるかを慎重に判断しましょう。
受講期間(1日受講も可)
座学ではなく技術を学ぶためにスクールに通ったり、講座を受けたりする場合は、修了までの期間も見ておきましょう。
社会人の方は、まとまった時間を取ることができないことも多いため、1日で受講できるコースを選ぶことをおすすめします。
短期集中型ならば1~7日程度で修了できるコースも用意されている場合も多いです。
通学 or 通信
知識だけを学びたい方は通信講座でも問題ないかと思いますが、ヘッドスパは技術力が求められるため通学/対面の方がおすすめします。
実際に、ヘッドスパの講座は基本的に対面での実施が多く、資格試験も筆記に加え実技試験が課される場合が多いです。
ヘッドスパのおすすめ資格を紹介
選び方を紹介したところで、おすすめのヘッドスパ資格について紹介します。
ヘッドリンパケアセラピスト資格 | 一般財団法人 日本開発推進協会
ヘッドリンパケアセラピスト資格は、一般財団法人日本開発推進協会が認定する資格です。
ヘッドスパの基本知識だけでなく、アロマ(精油)の効能も学習し、プロのセラピストであることを証明するものとされています。
美容関係はもちろん、福祉や医療関係の方のプラスの知識としても選ばれる資格です。
履修内容を見てみると、サロン開業ノウハウについてなども組み入れられているため、独立を検討している方もおすすめと言えるでしょう。
ヘッドマイスター | 一般社団法人 ドライヘッドスパ協会
ヘッドマイスターは、1,200以上のメディアに掲載された実績がある『悟空の気持ち』の代表が設立したドライヘッドスパ協会が認定する資格です。
講座料金は約35万円と高額ではありますが、連続7日しっかりと技術と理論を学ぶことができます。
医師の指導に基づいて設計された『21すべての手技』を実践できますし、卒業後のスキルアップ講座も1か月に1回開催されていることも特徴です。
さらには、悟空の気持ちで学んだ技術を実践できる実務経験制度があることから、学んだ知識と技術をレベルが高い環境で試すことができることも魅力的でしょう。
ヘッドセラピスト認定 | 一般社団法人 日本ヘッドセラピスト認定協会
ヘッドセラピスト認定は、一般社団法人ヘッドセラピスト認定協会が認定しており、医療従事者や海外の方からも人気の資格です。
ドライヘッドスパとシャンプー有りのウェットヘッドスパ両方の資格があり、ドライヘッドスパは短期集中コースとサロン開業を目的とするコースが用意されています。
試験料は11,000円(税込み)で試験を受けることができ、個人レッスンも1~3日の日程で柔軟に受講することが可能です。
スクール会場は、東京/名古屋/大阪/福岡の大都市4拠点にあるため、比較的直接学びやすい環境と言えるでしょう。*
※ ウェットスパ向けのスパにスト講座は大阪開業限定になります。
ヘッドスパ検定 | 一般社団法人 日本ヘッドスパ協会
ヘッドスパ検定は、一般社団法人日本ヘッドスパ協会に認定されており、1~3級に難易度が分かれていることから、レベルに応じてステップアップを目指せる資格です。
- 3級:理美容専門学生向け(基本レベル)
- 2級:理容師美容師国家資格取得者向け(実践レベル)
- 1級:2級合格者/認定スパリスト向け(応用レベル)
上記のようなレベル別で分けられており、ドライヘッドスパというよりかは理容師や美容師の国家資格保有者向けと言えるでしょう。
癒しヘッドスパニストスクール
癒しヘッドスパニストスクールとは、ドライヘッドスパ専門店『癒し〜ぷ』によって運営されています。
看護師/鍼灸師/プロエステティシャンによって考案された解剖生理学に基づく技術を学べることをウリとしており、しっかりと技術を学べるように少人数制を採用していることも魅力的です。
1日目には3時間の座学、2/3日目はそれぞれ5時間の技術指導の合計3日間で、現場で活躍できるレベルまで技術を習得することができます。
参考:【最短3日】 癒しヘッドスパニストスクール『癒し〜ぷ』の技術を学びませんか?
資格まとめ
資格名 | 受験料/講座料 | 向いている人 |
---|---|---|
ヘッドリンパケアセラピスト | 5,600円 | 開業を検討している人 アロマを使ったヘッドスパを学びたい人 |
ヘッドマイスター | 353,000円 | 本格的なドライヘッドスパを学びたい人 受講後の実務経験を希望する方 |
ヘッドセラピスト認定 | 11,000円(小顔ヘッド: 16,500円) | 1~3日で講座を受けたい方 開業を検討されている方 |
ヘッドスパ検定 | 要問い合わせ | 国家保有者向け |
ヘッドスパニストスクール | 22万円(税込) | ドライヘッドスパ習得希望者向け 短期間で資格取得を目指している方 |
上記の表にまとめている情報は2023年10月時点での情報になりますので、詳細は各団体のホームページをご覧ください。
まとめ
この記事では、ヘッドスパの資格を取りたい!勉強したい!という方向けに、ヘッドスパの資格を取る前に抑えておくべき基礎知識と認定資格について解説しました。
美容師免許が必要なウェット、無資格でも問題なしドライでも、ヘッドスパに特化した民間資格を持っておくことは、就職や開業時の集客にも影響します。
費用や学習スタイルなどを考慮して、自分に合う講座や資格を選ぶと良いでしょう。
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