自宅サロンの開業を検討されている方やすでに開業している方は、玄関の内装やインテリア、防犯対策をどのようにしたら良いか迷われている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
自宅だとしても店舗と同じように、玄関が与える影響は非常に大きいです。
この記事では、自宅サロンの玄関をどのようにするか迷われている方に向けて、お客様からの印象をUPさせるための方法や防犯対策について解説します。
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目次
サロンの部屋は玄関の近くがおすすめ
自宅サロンで部屋と玄関の位置取りを考えた時に意識しなければいけないことは、なるべく施術部屋は玄関から近い場所にすることです。
玄関から施術部屋が近いことで、生活空間をなるべくお客様に見せずに移動してもらうことができます。特にリビングを通らないようにすることが大切です。
もちろん、間取りの問題で一番近い部屋が空いていないこともあるかと思いますが、可能な限り玄関から近いスペースを利用するようにしましょう。
下記の記事では、自宅サロンの間取りについてやスペースを有効活用する方法について解説していますので、併せてご覧ください。
自宅サロンの玄関で意識すること
清潔にする
自宅でも玄関が2つある場合は、家族が普段使用する玄関とお客様専用で分けることができるかもしれません。
しかし、ほとんどの自宅サロンでは1つしかない場合が多いので、常に清潔に保つ必要があります。
特に小さなお子さんがいる場合は、砂や土などの汚れがないように毎日の掃除だけでなく、お客様が来る直前にチェックしましょう。
また、なるべく家族の靴も下駄箱に収納しておくなど、常に整理することを心がけることが大切です。
おしゃれ・デザインを重視する
玄関はお客様が一番最初に目にする空間です。
店舗と同等レベルとまではいかなくても、デザインや内装にこだわることで、お客様に特別な印象を与えることができます。
整理整頓をこころがけながらも、センスの良いインテリアや香りのあるもの、視覚的に安らぐものなど置くことでがらりと雰囲気が変わるのでおすすめです。
自宅サロンだとしてもサロンコンセプトがあると思いますので、コンセプトを上手に反映させたものを置くことでこだわりをお客様に感じていただけるでしょう。
玄関やトイレなど生活感に気を付ける
どうしても生活感が出てしまいがちな自宅サロンですが、お客様に非日常を感じてもらうためになるべく生活感を与えないようにすることが重要です。
可能な限り靴や掃除アイテム、コート掛けにある家族のアウターなどは、お客様の目に入らないように収納しましょう。
また、玄関にはスリッパを置いておくなど気持ちよく迎えいれる準備をしておくことで、お客様に与える印象が大きく変わります。
お客様が使用する頻度はそこまで多くないかもしれませんが、油断しがちなのがお手洗いです。
お客様専用のものを用意しているならば大きな問題はないかもしれませんが、家族も共有しているトイレを使用するケースは来客前に清潔感がある状態かどうかを確認しておきましょう。特に子育てをしている方や、予約が連続している時などはチェックがおろそかになることもあるので注意が必要です。
予約の時間が来る前に、お客様が目にする部分のチェックリストを作成し、事前に整理整頓の確認をしておくと良いでしょう。
新築の場合は間取りを明確にする
もし、自宅でサロンを開業して長く運営をしたいという方で、新築の予定がある際には間取りを明確にしておきましょう。これまで説明してきた点に追加して、施術用の部屋をどこにするのか、玄関は2つ用意するのかなども決めておくことが大切です。
自宅サロンではセキュリティーやプライバシーが問題になることも多いので、お客様が家に入ってから出て行くまでの導線を確認して、なるべく生活感のある自宅内部を見せないようにした方が良いでしょう。
玄関にあると良いもの
傘立て
雨や雪の日に来るお客様は傘を持ってくることを想定して、傘立てを準備しておきましょう。
傘立てはなるべく玄関の雰囲気に合うようなデザインにしたり、天候が悪い日だけ置いておくようにして、雰囲気を乱さないように意識することがポイントです。
折りたたみ傘が掛けられるフックがついているものを選ぶと、床が濡れないですし見栄えも良くなります。
コート掛け
秋や冬になるとアウターを着用するお客様も増えてくるので、コート掛けがあると良いでしょう。
施術室で上着を着脱するよりも、玄関で着替えていただくことで衛生的にも良いですし、春は花粉を持ち込ませない効果もあります。
家族用のものとは別に、1,2着かけられるものや、帽子をかけるフックがあるデザインがおすすめです。
玄関マット
玄関マットを置くだけでも、玄関の雰囲気は大きく変わります。来客用のスリッパと色の相性を合わせると良いでしょう。
お店だという雰囲気を出すために、WELCOMEと書かれたラグを置くなど工夫すると良いかもしれません。
ディフューザー
玄関に入った瞬間に良い香りがするとリラックス効果を感じてもらえますし、綺麗な空気でお迎えすることができます。
特に玄関は匂いのケアが必要な空間ですので、アロマを含ませたディフューザーや石を置くと良いでしょう。ヒノキや金木犀といった和風のものや、柑橘系の香りは気持ちを落ち着かせる効果があるのでおすすめです。
臭いはすぐには対処できないため、家族の靴を収納している下駄箱にも消臭グッズを入れておくなど基本的な対策を忘れないようにしましょう。
観葉植物
観葉植物や生花を飾ることも、玄関の雰囲気を明るくさせる効果があり、柔らかいリラックスした空間になるのでおすすめです。
さらに、季節に合わせて花の種類を替えると、常連のお客様でも来店する度に特別だと感じていただけたり、会話のきっかけになるかもしれません。
日当たりが悪くても問題ない観葉植物もありますので、おしゃれな雰囲気を出したい方は緑やオレンジの植物を置いてみると良いでしょう。
玄関の防犯対策
自宅サロンは、密室で一対一での施術である場合が多いですし、住所を知られることになるため、トラブルを未然に防ぐための対策をしておくことも大切です。
防犯カメラをつける
玄関に防犯カメラを取り付けることは最低限の防犯対策です。
お客様の顔を確認してから玄関に出るのは当たり前ですが、知らない人を常に招き入れる状況にある為、営業中以外でも防犯の意識を持ちましょう。
自宅サロンで顧客とトラブルがあった際に、数日後に自宅に押しかけられるといったケースも決してあり得ないことではありません。
お客様で見覚えがある方でも、予約が入っていない場合はインターホンで要件を確認してから応対するといったことも大切です。
防犯カメラは安いもので5,000円程度、高いものでも3万円ほどで購入できるので、必ず取り付けておきましょう。
参考サイト:価格.com | 玄関の防犯グッズ
セキュリティのしっかりしている鍵にする
閉店後や予約が入っていない時間に狙われたりすることもあるので、二重にロックをしたり、簡単には開けられない鍵にしましょう。
女性の場合は、1人でいる時間帯を把握されることにもなりますし、戸締まりの徹底を意識することが大切です。
事前にトラブルにつながらないようにするために、女性限定にしたり、男性の場合は紹介のみとするといった対応をした方が良いかもしれません。
また、広告を出す際には住所を特定されないように、大まかな場所の説明のみにすることが重要です。
自宅サロンによくある質問
自宅サロンは違法になることはある?
自宅の空室をサロンとして活用すること自体は違法ではありません。
しかし、開業するために必要な条件をクリアしていない場合は、違法になるケースもあるので要注意です。
- 美容師法
- 消防法違反
- 建築基準法
美容業に従事したことがある方は理解されているかもしれませんが、美容師やアイリストなどは美容師免許を持っていなければ施術することはできません。さらに、自宅サロンで開業する場合においても保健所に美容所登録が必要になります。
美容師免許が必要な業種は、無資格で営業をすると30万円以下の罰金が課される場合もありますし、営業停止に追い込まれることもあるということを覚えておいてください。
また、美容師免許が必要ない業態でも、美容サロンを含む『物販販売業を営む店舗以外の店舗』は、住居用の建築基準法とは異なるため内装の条件を満たす必要があります。同じように消防法でも、営業を開始する場合は防火対象物使用届書の提出についても調べておきましょう。
参考:美容師法
参考:
自宅サロンでうまく集客するには?
自宅サロンは下記のような理由から集客が難しいと言われています。
- 人目につきづらく認知されない
- 住所を公開することができない
- アクセスが良くない
- 駐車場などの設備が乏しい
- セキュリティー面で不安に感じる方も多い
自宅サロンは予算も限られている場合が多いので、集客対策として有効なのはインスタグラムやtiktokのような無料のSNSを運用することです。
集客媒体を利用する方はアクセスの便利さを重視する方が多いですが、SNSの投稿から予約する方は『ファン』のような感覚に近いと言われています。
そのためSNSの投稿を定期的に行い、施術者の魅力や技術力をアピールすることが大切です。
素敵な玄関とは言えませんが、良いでしょうか?
お客様を迎えるために最低限の清潔感はあることが望ましいですが、必ずしも豪華にする必要はありません。
- アロマを置く
- 季節に合わせた植物を置く
- 家族の履き物を全てしまう
お客様が来店する時は上記のようなちょっとした手間を加えることで、お客様に特別感を感じてもらえるのです。
まとめ
自宅サロンでも、玄関はお客様が最初に踏み入れる空間ですので、清潔感であったり内装デザインやインテリアを意識することが、他の自宅サロンと差別化するポイントです。
また、自宅だからこそ気を付けるべき防犯対策についても解説しました。
なかなか防犯面で広告を出しづらい自宅サロンですが、ホットペッパービューティーの場合、掲載段階では住所を出さず、予約後に住所を送るといった対応が可能です。
集客を強化するために、広告を出したい自宅サロンオーナーの方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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