最近では、フィットネスブームに火がついており、健康志向の高まりやボディメイクを本気でしたい方が増えています。
スポーツジムに通い始める方も多いですし、さらなるレベルアップを目指してパーソナルトレーニングを受けてみたいと思っている方も増加傾向です。
そうした需要の高まりから、パーソナルトレーナーとして独立をしようと思っている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、パーソナルトレーナーとして独立を検討されている方に向けて、独立する手順や資金、経営で失敗しない方法について解説します。
また、今回はフランチャイズでの開業ではなく、個人事業主として独立を検討されて方や、自分で店舗を持ちたい向けの記事です。
CINGROUPでは、パーソナルジムの広告運用・集客サポートを行っておりますので、ぜひ参考にしてください。
ジムのフランチャイズ経営の記事については、下記記事で解説しておりますので併せてご覧ください。
目次
パーソナルトレーナーとして独立する方法
最初の項目では、パーソナルトレーナーとして独立するまでの手順について解説します。
また、よくお問い合わせでいただくことが「独立にあたって特別な資格は必要?」という疑問ですが必須ではありません。
しかし、パーソナルトレーナーは実績や肩書きが集客に大きく影響するため、アピールできる武器が少ないと感じている方は、独立する前に資格の取得を検討しても良いでしょう。
物件を借りる
個人事業主として独立する場合は、マンションの一室や店舗を借りて営業を開始する方が多いです。
お客様を迎え入れられるような内装、設備を用意できるならば自宅の空き部屋を利用しても問題ありません。
マンションの一室を借りての営業の場合は、念の為大家さんに営業しても問題がないかどうかの確認を行いましょう。
トレーニングには器具を使用するため大きな音が出るため騒音トラブルに発展したり、不特定多数の方が出入りすることに嫌悪感を抱く方も多くいらっしゃいます。
何も確認せずに営業をしてしまうと、立ち退かなければいけないこともありますので、契約する前に入念に確認しておくことで未然にトラブルを防ぐことができます。
- 1日にどのくらいの来客があるのか
- 大型器具が搬入できるか
- 騒音がどのくらいか
上記の3つは最低限確認しておくとよいでしょう。
物件の内装工事を行う
物件が準備できたら内装工事の準備にとりかかりましょう。
自宅サロンでも、賃貸マンションでの開業だとしても、お客様向けに改装をするべきでしょう。
店舗の場合は、内装工事にかかる期間もかかりますので、物件が決まったらすぐに動き出すことが大切です。
スタッフが複数いる店舗の場合は、顧客を同時に対応しないといけないこともありますので、トレーニングの個室を増やす必要もあります。
また、カウンセリング部屋を別で用意する場合は、体重や生活面などのプライバシーに関わる話をすることも多いため、防音設備が整った個室を用意しなければいけません。
通常のフィットネスジムと比べて、プライバシーを守るための構造も考慮しましょう。
設備や器具を揃える
パーソナルジムを経営するならば、当然トレーニング器具を用意しなければいけません。
また、器具を用意する場合は、騒音防止の壁紙やマット、大型の鏡なども必要になるでしょう。
パーソナルジムといっても顧客層に応じて揃える器具や設備を分ける必要があります。
筋力トレーニングを重視した男性向けのパーソナルジムの場合は、大型のパワーラックや重いダンベルを揃えなければいけません。
女性や高齢の方をターゲットするならば、大型の器具やダンベルの種類もそこまで揃える必要がないため、コストを抑えることができます。
ターゲット層に合わせて揃えるマシンを取り揃えるようにしましょう。
また、運動をする場所となりますので、シャワー室やパウダールーム、ウォーターサーバーといった設備もあるべきでしょう。
開業届を提出する
内装工事が完了し、機材の搬入が完了したら、開業開始後1ヶ月以内に開業届を出しましょう。
先に述べたように、パーソナルジムの開業には特別な資格はありませんので、保健所への登録は必要ではありません。
個人事業主として活動していくならば税務省に開業届を提出するだけで簡単に開業が可能です。
個人事業主ならば、青色申告をすることで控除を受けられたり、損失の繰越ができるなど節税対策としても効果的なので忘れずに申請しましょう。
宣伝をする
オープン予定日から1〜3ヶ月前からを目安に宣伝の準備をしましょう。
広告の準備をせずに開業してしまうと全く集客できず、早々に閉店しなければいけなくなります。
- ホームページ
- 公式アカウント
- チラシ
- 集客媒体
代表的な集客方法には上記のような方法が挙げられます。
ホームページは独立する上で信頼性をアピールすることができますし、お客様が知りたい情報をお知らせできるだけでなく、ブランディング面でも大きな効果を発揮します。
ホームページと合わせて、最近ではinstagramやTwitterといったSNSアカウントの活用も集客に効果的です。
最新情報をお知らせに活用できるだけでなく、拡散性が高いため、多くの人にサロンの存在を認知させることができます。
ホームページやSNSの活用は長期的な集客面では非常に大きな役割を果たしますが、開業してからすぐに集客したいといった方は、ホットペッパービューティーのような集客媒体を活用することがおすすめです。
ホットペッパービューティーと聞くと、ヘアサロンやネイルサロンといった美容系しか掲載できないイメージがありますが、パーソナルジムも多く掲載されています。
店舗の認知度を高めたり、顧客の予約管理システムが無料で利用できるなど集客面以外でも役立つ機能が豊富ですので、開業予定の方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
また、周辺の地域の方に絞って広告を出したい時はチラシを配ることも重要です。
弊社では、自由度の高いチラシを作成できる制作会社様を紹介することもできますので、お気軽にお問い合わせください。
パーソナルジムに必要な開業資金
こちらの項目では、独立する場合にはどのくらいの資金が必要になるのかを解説します。
物件取得費用
店舗の場合 (家賃30万円) |
自宅・マンションの場合 (家賃15万円の場合) |
|
---|---|---|
保証金(敷金) | 180〜360万円 | 15〜45万円 |
礼金 | 30〜90万円 | 0〜30万円 |
仲介手数料 | 30万円 | 15万円 |
合計 | 240〜480万円 | 30〜80万円 |
パーソナルジムを開業する場合でも、自宅やマンションの一室を利用するのか、店舗を契約するのか、坪数などの条件によって大きく異なります。
店舗の場合は、保証金が賃料の6〜12倍程度、礼金は1〜3ヶ月程度、仲介手数料が1ヶ月程度が相場となります。そのため、家賃が30万円と仮定すると、物件取得費用の合計額は240〜480万円です。
自宅やマンション経営の場合は、保証金は必要なく、敷金・礼金・仲介手数料のみで済むため、コストを抑えて開業ができます。
また、条件の合う居抜き物件を見つけることができれば、内装や設備費用を抑えることができますが、造作譲渡料がかかることも忘れないようにしましょう。
内装費用
内装費用は店舗の場合は少なくとも300〜500万円程度、自宅やマンションの場合は30〜100万円程度を見込んでおきましょう。
店舗の場合は、シャワールームや更衣室だけでなく、カウンセリングルームや待合室を用意するとなると高額な費用がかかります。
体のラインがはっきりと映るように照明や大きな鏡を揃えたり、防音や防傷に優れたマットも準備する必要があります。
設備費用
パーソナルジムの場合は、トレーニングに必要な機器や設備の導入に最も費用がかかります。
大型の機材だと1台で100万円を超えることも多いですし、男性向けの重量があるダンベルでも片方で5万円を超えるものがあります。
そのため、大型の機材を複数台、その他の必要になる機器や道具を揃える一式揃えるとなると200万円程度は必要になるでしょう。
重量別にダンベルを揃えるとコストがかかりますので、1つのダンベルで重量を変えることができる可変式ダンベルにするなどして予算を抑えることも大切です。
広告費用
宣伝広告費は、一般的に経費のうち10〜20%を目安として考えた方が良いと言われています。
しかし、開業前はホームページやチラシの作成、集客媒体の契約、看板の作成に費用がかかることが想定されるため、50〜100万円程度を見込んでおきましょう。
広告費用を削減しすぎると、オープン直後から集客に苦しむことになりますので、必要以上に削減しすぎないことに注意してください。
パーソナルトレーナーとしての個人経営に失敗しないためには
集客のための宣伝をする
オープンしてからスムーズにスタートダッシュできるように、そして安定して継続的に集客できるように店舗の宣伝にはしっかりと力を入れていきましょう。
SNSやYoutubeをうまく使って発信活動は、独立しようと思った時から無料で始めることができます。
実際に、トレーニングしている姿や、トレーニングメニューを積極的に発信することで「パーソナルトレーニングをしている姿」を顧客がイメージできるため効果的です。
さらに、集客媒体をうまく活用することで、お客様がSNSで情報を発見してから予約をするといった一連の流れにスムーズに対応することができます。
また、パーソナルジムは口コミが集客に大きく影響しますので、紹介制度を仕組み化するなどして、口コミを広げることも重要です。
お客様の要望に沿ったサービスを提供する
お客様の要望に沿ったサービスの提供、質の改善を続けることが経営者としてとても大切です。
パーソナルトレーニングで喜ばれるサービスとして挙げられるものは、水素水サーバーやウォーターサーバーの設置、筋トレ後のプロテインのサービスなどでしょうか。
他にも、仕事終わりにそのまま来店できるように、靴・ウェア・タオルのレンタルサービスも人気です。
もちろん、自宅でもできるトレーニングメニューや食事メニューの提案といったことも重要でしょう。
どのようなサービスを提供することで喜ばれるのかをお客様の立場になって考えることが大切です。
パーソナルトレーナーにおすすめの資格を取る
パーソナルトレーナーは資格がなくても開業できますが、専門的で幅広い知識が必要となる職業です。
実際に実績が重視される業界ですので、トレーナーとして活躍している方は、コンテストに入賞経験がある方や有資格者であるケースがほとんどです。
高いレベルの指導をするために、トレーナーの資格だけではなく、栄養学・心理学・解剖学といった幅広く資格を持っている方もいらっしゃいます。
パーソナルトレーナーはマンツーマン指導ですし、個人で評価されるため、資格を持っていることはアピール材料となるでしょう。
パーソナルジムを開く立地にこだわる
広告やメニューの設定などは開業してからでも変更することは可能ですが、立地は簡単には変えることはできません。
集客しやすい立地であるかどうかは、集客が成功するかどうかに大きく関わってくる要素ですので、よく検討してから店舗の場所を決めましょう。
立地や集客しやすいかどうかだけでなく、集まる人のニーズも異なります。さらに、パーソナルジムは高単価メニューのため、普通のジムよりも集客が難しいため、店舗のコンセプトとターゲティングをしっかり考慮した上で決めることが大切です。
まとめ
この記事では、パーソナルジムを開業するための手順や必要資金、失敗しないために覚えておくべきことについて解説しました。
開業前に経営までにどのような手順を踏むのか、気をつけておくべきポイントを理解しておくことでスムーズに対応できるようになります。
CINGROUPでは、これからパーソナルジムを経営したいと思っている方向けに、広告運用や経営アドバイスを行っております。
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といった悩みや不安を抱えている方は、お気軽に弊社までお問い合わせください。
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