最近では、健康や体型の改善のために自宅でのトレーニングからレベルを上げて、フィットネスジムに通おうという方が急増しています。
関心が高まっているフィットネスジムですが、経営者の方は「どのように広告を出していけば良いのかわからない…。」という方も多いのではないでしょうか?
そこで、この記事ではジムの開業準備をされている方や、チラシを使って宣伝を出したいと検討されている方に向けて、チラシ作成のコツやデザインについて解説していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
ジムのチラシの効果
チラシって「いまどき効果あるの?」と疑問に思う方もいらっしゃいますが、2018年に行われたスポーツクラブの入会経路についてのアンケートでは、30代以上を中心にWEBの広告よりもチラシの方が集客効果が高いという結果が出ています。
まず最初に、インターネットでのWEB広告の場合と、チラシのような紙媒体での宣伝はどのような違いがあるのでしょうか?
参考:入会経路に関するアンケート調査 (マックスヒルズ社調べ)
紙
まず、チラシのメリットや特徴は以下のような事が考えられます。
- 30代以上の世代に効果的
- 保管してもらえる可能性がある
- 即効性がある
先述したアンケート調査の結果からもわかるように、30代以上の方の入会経路はWEB広告よりもチラシからの入会の方が多いです。
ジムに通うためには、ある程度収入が安定していることや、健康の維持といった目的からも30代以上はターゲット層にマッチした宣伝方法と言えます。
また、チラシはポスティング、新聞折り込み、駅前での手渡しなどが主な配布方法として上げられます。そのため、自宅一人だけではなく家族全体の目に渡ることも考えられるでしょう。
さらに、チラシでの広告は比較的、即効性がある宣伝方法で配布してから1,2日で効果を実感できることも特徴です。
インターネット
チラシは30代以上におすすめな宣伝方法だと紹介しましたが、インターネットを利用したWEB広告は、20代など若い方には非常に有効な方法です。
- すでに興味を持っている人にアプローチできる
- 費用を抑えることができる
- 改善すべきことが明確になる
インターネットの広告では、資金額内でスポーツジム関連のキーワードを検索している方に向けたアプローチが可能です。
例えばですが、自宅でのトレーニング方法を検索している方で、ジムのエリア内に住んでいる場合に広告を表示させる、といったことが可能となります。
よりスポーツジムに興味がある方に広告をみてもらうことで、入会の動機をより強くさせる効果があります。
また、広告を出し続けていくうちによりどのエリアが適切なのか、どういったキーワードが効果が高いのかも分析できるため、改善しながら広告を出せるようになることも特徴です。
また、最近ではインスタグラムやTwitterを利用した宣伝方法も普及しており、無料で運用できるためSNSの活用も非常に効果的と言えるでしょう。
チラシに載せる項目
店名
まず、忘れてはいけない項目が店舗名です。
ただ、注意点は決して店名をアピールするのではなく、他のキャンペーンやキャッチコピーよりも目立たせる必要はありません。
あくまで、本来伝えたい目的を伝えるだけでよく、読者が最終的に「どの店舗かな?」と思った時に、すぐに見つけられるような大きさ、配置を意識するだけで大丈夫です。
場所
チラシは、受け取った方の自宅から近いエリアの店舗が前提ですので、場所がわかりやすいように地図を表記しましょう。
住所を大きく表示するよりも、目印となる施設からどのくらい近いのか視覚的にはっきりとわかるような構成にすることがおすすめです。
値段
まず、チラシを受け取った方が一番気になるのは価格であることは間違いありません。
中には「価格はホームページで公開しています。」、「店舗に直接ご来店の際にご確認いただけます。」といった文言や〇〇%OFFとだけ記載しているケースもありますが、基本的に価格を明示しないと興味は持たれません。
正直なところ、価格は店舗名よりも大きく目立たせるべき項目とも言えます。それほど価格は読者に大きなインパクトを残すと言えるでしょう。
キャンペーン情報
チラシを打ち出す際は、単なる宣伝というよりかは、お得なキャンペーンに合わせて配る事が多いはずです。
価格と合わせてキャンペーンの情報をキャッチコピー付きで、読者の記憶に残るように表記しましょう。
- 今だけ限定の入会金0円
- 6ヶ月の月額料金50%OFF
- 友達との入会で入会金OFF
- 〇〇日までの限定価格
- 三大特典
上記のように、価格に関すること、限定だということ、特典があるといったお得なことがぱっと見てわかるキャンペーンを目立つようにしましょう。
アピールポイント
キャンペーンではないアピールポイントとしては、店舗の強みや特徴などもアピールするべきポイントです。
例えば、店舗の実績、実際に通っているお客様の変化や有名な方がプロデュースしている…などなど。
- 機材やマシンの種類が業界No.1
- 3ヶ月で10kg痩せられる大人気メニュー!
- 〇〇資格を持っているスタッフ多数、〇〇大会優勝者が経営!
など、あなたのサロンだからこその強みを積極的にアピールしましょう。
ジムのチラシ作成のポイント
文字の向きを工夫する
文字の向きや配置を工夫することで、効果的に読者にインパクトを与えることができます。
文字を読む際には、Zの向きに目が移動することから、Z型のアイフローの構成が一般的です。
基本は横書きの構成の上で、キャンペーンの情報やキャッチコピーを縦書きで表示することでアピールしたい文章を目立たせることができます。
また、その目立たせたい文章を左上に配置することで、自然と読者に一番最初に注目してもらえるでしょう。
フォントを工夫する
どの業界のチラシでも、基本となるフォントは明朝体やゴシックです。
しかし、読み手(ターゲット)によっては、力強い太めのゴシックや、手書きフォントで柔らかさを出すことも効果的でしょう。
ジムといっても、筋力トレーニングを目的とする男性の方もいれば、体のシェイプアップを目的としたり、健康維持を目的とした女性もいます。
フィットネスジムのように、女性や高齢の方をターゲットにするならば、手書きのフォントにすることで親近感を持っていただける特徴があります。
フォントもターゲット層を意識した上で変化させてみましょう。
色を工夫する
ジムのロゴがある場合は、ジムのイメージの色が決まっているはずです。
その基本カラーをベースにしつつ、色が与えるイメージを意識しながらバランスよく構成しましょう。
【色が与える影響】
赤→激しさ、情熱、夏、安価 (赤字覚悟のキャンペーン、夏に打ち出す時など)
・青→穏やかさ、誠実さ、さわやかさ
・黄→子供らしさ、元気、快活
・緑→リラックス、手作り、穏やか、優しい
・橙→あたたかさ、ぬくもり、若さ、スポーティー
・黒→クール、威厳、ワイルドさ
よくジムの広告で使用される色は、赤、橙(オレンジ)、黒などでしょうか。
特に、赤と黒はイメージからもわかるように、筋力トレーニングが中心の男性向き、赤やオレンジは、あたたかさがでるため女性中心のジム、といったようにターゲットに合わせることも効果的です。
また、季節やキャンペーンによっても変えても良いでしょう。例えば「赤字」のように、お店にとっては損、お客様にとっては得、といったイメージを与えますし、夏を彷彿とさせる色でもあります。
色の与えるイメージは、視覚的に大きく影響するのもなので、読者に与える印象も意識することが大切です。
オリジナル性を出す
チラシは業界によって、良くも悪くもデザインの特徴が似ていること多いです。
それは読者が、抱いているイメージに沿ったデザインにすることで頭に入りやすいといった特徴があることが影響しています。そのため、ありきたりなデザインだと注目さえされないことも。
実際に働いているスタッフの写真を使用したり、吹き出しで手書きのコメントなどを入れたりすることで親近感だけでなく、オリジナリティー溢れるチラシになります。
目を引くものにする
キャンペーンの項目でも紹介したように、読者に注目してもらわなければ、チラシは読まれません。
広告業界では、チラシは2秒で読者に印象を強く残すことが重要だと言われています。
それは、魅力的なキャンペーンやアピールポイントもそうですが「ジムに通うことによってどのように変化するのか?」がわかりやすいように、ビフォーアフターや体型の良いモデルの方の写真をうまく活用することがおすすめです。
- 春の新生活応援キャンペーン
- 夏に向けて美ボディ達成プラン
- お年玉入会キャンペーン
といった季節感がある文言も、瞬間的に読者を惹きつけるフレーズとして有効なのでうまく組み合わせてみましょう。
チラシの作成方法
テンプレートの使用
チラシを作ると言っても、手書きで作るほどデザインがない、パソコンのスキルもそれほどないといった方でも簡単にチラシを作成することができるテンプレートの利用も検討してみましょう。
テンプレートでは、デザイン性に凝ったチラシは作る事ができませんが、パソコンスキルがなくても比較的簡単にアレンジすることができたり、無料で利用できることもメリットです。
参考記事 : ラクスル | チラシ・フライヤーの無料デザインテンプレート
自作
自作は手書きで作る場合と、Adobeのイラストレーターといったソフトを利用して作る2通りが考えられます。
手書きに自信がある方は、写真を組み合わせることで温かみもありつつデザイン性が高いチラシを作ることができるかもしれません。
ソフトを利用して作る場合でも、ソフトの操作やデザイン性が問われることになります。スタッフでパソコンスキルが高い方がいる場合は検討してみると良いでしょう。
募集
自作をしたり、チラシ作成会社に依頼することもできますが、最近ではグラフィックデザイナー個人がクラウドソーシングで活躍しており、比較的安価にデザイン性の高いチラシを作成してくれることもあります。
チラシの作成を代行してほしい場合は、予算に応じて業者とクラウドソーシングを使い分けると良いでしょう。
まとめ
この記事では、ジムを経営されている方に向けて、効果的なチラシの作成方法やコツについて紹介しました。
エリア周辺の特性やジムのターゲット層を考慮しながら、若い方にはWEB広告、30代以降ならチラシでの広告といった使いわけをすることで、効率よく集客することができます。
弊社では、経営コンサルティングや広告の運用サポートも行なっております。その他にも、SNSでの集客対策や、パーソナルジム向けにホットペッパービューティーの掲載サポートも充実しておりますので、何か不安なことや疑問点がありましたらお気軽にご相談ください。
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