すでにネイリストとして活躍している方や、脱サラしてネイルサロンのオーナーになりたい方にとって、大手のネイルサロンのフランチャイズに加盟することも開業する方法の1つです。
フランチャイズに加盟することで、本部から経営ノウハウを得ることができる、すでにブランド力が大きく集客しやすいなど魅力的です。
しかし、ロイヤルティの支払いや自由度の高い経営がしたいといった方には、必ずしも向いている開業方法ではないということも事実。
この記事では、ネイルサロンの開業を検討している方向けに、フランチャイズ経営で失敗しないために知っておくべきことや、オーナー募集をしている会社の一覧などを紹介します。
CIN GROUPでは、これまで約2,000店舗の美容サロンの集客、経営のサポートを行ってきた実績があるのでぜひ参考にしてください。
目次
ネイルサロンに将来性はある?
ネイルサロンのオーナーになる上で、将来について気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
NPO法人の日本ネイリスト協会が出している『ネイル白書』によれば、ネイルサービスの市場規模は、2005年時点で約427億円、2022年時点で約2200億円と17年間で5倍程度成長しています。
ネイルと言えば美意識の高い若い女性がするイメージですが、最近では子育て世代の方や男性の方にも普及し始めています。
しかし、ネイリストになるために特別な資格も必要ではないことから、出店しやすい業界であるため、競合店舗が多いことも特徴です。
その中で売上を上げるための戦略ノウハウを知っている、大手のネイルサロンのフランチャイズに加盟することは、ネイルサロン経営の成功率を高める方法と言えるでしょう。
フランチャイズ経営にかかる費用
この項目では、フランチャイズの経営を始める際にかかる費用について解説します。
初期費用
ネイルサロンを開業する際には、規模や場所にも大きく変動しますが、下記の項目を合計すると最低でも500万円はかかると思っておきましょう。
- 物件取得費
- 内装工事費
- 商材購入費
- 機器導入費
- 消耗品購入費
本部の支援で機材や商材を安価に購入できることもありますが、基本的には自分で用意しなければいけません。
必ずしも初期費用の全額を全て自分で用意する必要はなく、融資を受けることも検討すると良いでしょう。融資を受ける際には、初期費用の2〜4割程度貯めておくと審査に通りやすいです。
融資の通過については、自己資金の有無の他に事業計画書の仕上がりにも左右されます。事業計画書の作成についても本部が支援をしている場合もあるので、契約時に確認することも大切です。
弊社では集客戦略を考慮した事業計画についてもご相談を受けておりますので、ご興味ある方はお気軽にご相談ください。
ランキングコスト(運営資金)
ネイルサロンを経営していく上で、毎月かかる費用も考慮しなければいけません。
- 家賃
- 水道光熱/通信費
- 人件費
- 消耗品費
フランチャイズ経営の場合は、店舗を借りての経営となりますので、毎月の家賃の支払いや固定費の支払いが発生します。また、スタッフを雇う場合は人件費も追加で必要になるでしょう。
さらには、ジェルネイルやタオルなどの消耗品も必要に応じて必要になるため、開業前にどの程度運転資金がかかるのか計算しておくことが大切です。
すでにブランド力があることは集客において強みではありますが、開業当初はリピート客が少ないため、大きな売上金は期待できません。
不足となる部分は、開業する前に自分で用意した資金から捻出することになります。
そのため、まとまった利益を生み出すためには半年かかることも想定に入れて、初期費用の他にランニングコスト分の資金も用意しておくことが重要です。
フランチャイズ経営の特徴【メリット/デメリット】
フランチャイズに加盟することは、ネイルサロン経営初心者にとって魅力的なメリットもありますが、覚えておくべきポイントもあります。
メリット/デメリットの両方を把握しておくことで、フランチャイズ経営の方が向いているのか、個人経営が良いのか判断しましょう。
メリット
フランチャイズ経営での大きなメリットをまとめると下記の通りです。
- 研修制度が充実している
- ブランド力があり集客しやすい
- 経営戦略が明確に建てられている
フランチャイズ経営では、本部のマニュアルからマニュアルが用意されているケースが多く、スタッフの採用や育成、集客ノウハウを豊富に持ち合わせています。
そのため、美容業界の経験が全くない男性の方なども、経営に挑戦することは決して珍しくありません。
また、個人経営の場合は、開業してから半年〜1年間は集客できずに利益を生み出すこと自体が難しいですが、フランチャイズはすでにブランド力(知名度)があります。
つまり、開業をしてから短期間で黒字化できる可能性が高いことが特徴です。
広告などの販促活動に関しても本部が積極的に動いてくれることも多く、副業としてネイルサロンのオーナーになることも不可能ではありません。
フランチャイズ経営に向いている人は、美容業界の経験が浅い方や、経営や集客に不安を抱えている、副業でサロンオーナーになりたいといった方と言えるでしょう。
デメリット
反対にデメリットをまとめると下記のようになります。
- 初期費用/加盟金がある
- 経営の自由度が低い場合がある
- 風評など本部や他店舗の影響を受けやすい
まず、フランチャイズ経営をしていく上で、加盟金や保証金、さらには毎月本部に支払うロイヤルティといった費用が負担になってしまうケースです。
個人サロンの場合は売上から経費を引いた金額が収入となりますが、フランチャイズでの経営の場合は売上の〇〇%、固定で〇〇円というように本部にロイヤルティを支払わなければいけません。
場合によっては赤字でも支払いを続けなければいけないため、ロイヤルティの支払いについては契約時に不安のないように確認しておくことが大切です。
また、フランチャイズ経営の場合は、メニューの設定や内装の雰囲気なども指定されることも多いため、自分好みのサロン作りができません。
経営を良くするために「こうしたい!」という要望が通らないことも多く、あくまで本部のコンセプトや戦略に従う必要があります。
そして、フランチャイズの場合は全店舗同じ名前であることも珍しくなく、本部や他店舗が大きなトラブルを起こした際に、自店舗の集客まで影響してしまうこともあります。
経営が順調でも突然、風評被害によって集客ができなくなる危険性もあることは覚えておきましょう。
オーナー募集をしているネイルサロンフランチャイズ一覧
フランチャイズと言っても、会社によって運営するサロンのコンセプトや契約の内容は様々です。
ホットペッパービューティーなどで掲載されている店舗の雰囲気や価格帯、オーナー募集用のページを見てみるなどして、自分の考えに合いそうな所を選びましょう。
この項目では、フランチャイズオーナーを募集していて、ネイルサロンを多数運営している会社を紹介します。
気になる会社がありましたら、弊社までご連絡いただけるとご紹介も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
Sunmego(サンミーゴ)
(出典:公式ページ)
【特徴】
- ロイヤルティ0円
- 完全自由設計
- 経営ノウハウ
Sunmegoは、ロイヤルティが0円であることや、自分好みのサロン作りができるところが大きなポイントです。
店舗名を自分で決めることができたり、20年間蓄積した『成功率90%』のネイルサロンの経営術など高いレベルの知識を得られることが評判となっています。
雑誌でも紹介されるネイリストを輩出しているなど、研修制度の充実度や育成レベルも高く評価されており、関西を中心に2021年6月時点で約70店舗が出店。
開業支援に関する無料診断も行っているため、経営初心者の方でも安心です。
Can I Dressy(キャンアイドレッシー)
(出典:公式ページ)
【特徴】
- 約100店舗経営の実績
- 材料や器具を安価に提供
- 物件探し/スタッフ募集/集客サポート
Can I Dressy(キャンアイドレッシー)は、ジェルネイルを柱とした新しいタイプのネイルサロンで有名です。業界の中でも低価格で品質の高いネイル技術を提供しており、100店舗以上の出店実績があります。
ネイル商材や器具なども安価に仕入れることができるなど、大手のサロンならではのサポートも充実していることがポイントです。
もちろん、経営初心者の方のために、物件探しやスタッフ募集、集客対策といった支援もしてくれるためスムーズに開業してから利益を出せる店舗を目指すことができるでしょう。
はあとねいる
(出典:公式ページ)
300種以上のデザインを揃え、3,500~4,000円のメニューをメインとしているリーズナブルなネイルサロンで有名な『はあとねいる』。
2023年1月、2月ともに20店舗の予定があるなど、展開力が高い注目のネイルサロンと言えるでしょう。
- 男性オーナーも多い
- 短時間勤務(18:00)
- スタッフ未経験でもOK
- 研修制度が整っている
はあとねいるは、オーナーだけでなくスタッフでさえも未経験でも積極的に挑戦できる環境が整っています。
スタッフ教育も体系的に行われ、オーナーがスタッフに教育をしなくても本部の教育によって未経験から施術できるレベルまで育て上げることが特徴です。
研修制度が充実しており、営業時間が短いこともあり、働く環境が魅力的であることからスタッフ募集の難易度も低いこともポイント。
2023年1月、2月にそれぞれ20店舗を新規出店させるなど、非常に勢いのある会社です。
まとめ
フランチャイズ経営は、まだネイリストとして経験が浅い方や、美容業界に全く経験がない方でもオーナーになれる経営方法として人気です。
すでにブランド力があり、経営ノウハウを蓄積している大手のネイルサロンのオーナーになることで独立や副業を実現できるでしょう。
もちろん、フランチャイズ特有の注意点もありますが、店舗づくりのこだわりが強い方以外などには早期に利益を生み出せる環境が整っているため、有力な開業方法の1つです。
オーナーを募集している会社はいくつかあるので、自分に合いそうな会社をいくつか検討してみると良いでしょう。
弊社にお問い合わせいただくことでご紹介、出店エリアや経営戦略のご支援も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
関連記事
・ネイルサロンに必要なものは?失敗しないためのノウハウ
・ネイルサロン衛生管理士は必須資格?合格難易度や勉強方法を紹介!
・ネイルサロンのメニュー表の作成のコツ・ポイントを紹介!
当サイトの記事は一部PRを含む場合があります。