日本国内では、若い方から高齢の方まで幅広い年代でLINEが活用されていることから、美容サロンオーナーの方の中には、予約や顧客とのやりとりにLINEの公式アカウントを活用している方も多いでしょう。
店舗向けのLINE公式アカウントの運用は、リピート顧客の囲いこみ戦略においても有効的です。また、興味をそそるクーポンを打ち出すことで、販促ツールとしても活用できます。
この記事では、美容サロンオーナーの方向けに、集客数が伸びるLINEの公式アカウントの使い方について解説します。
CIN GROUPでは、これまで2,000店舗近い美容サロンの集客や経営サポートを行なってきた実績があるので、ぜひ参考にしてください。
目次
LINE公式アカウントのクーポンを活用するメリット5選
LINEの公式アカウントのクーポン機能は、友達追加をしているユーザーに向けて、来店時に利用できるクーポンを配信できる機能です。
クーポンを受け取った方は、クーポンが表示されている画面を提示することで簡単に利用できます。
この項目では、公式アカウントのクーポン機能をまだ本格的に活用していない方に向けて、どのような集客効果があるのかなどのメリットについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
来店i意欲を高める
LINEでクーポンを配布することの最大のメリットは、お客様の来店意欲を高めることができる点です。
割引価格での施術メニューに興味をもってもらうことはもちろん、普段から使用しているLINEに通知が届くことも来店するきっかけに繋げることができます。
linebizによれば、公式アカウントを追加したユーザーの半数は、店舗からのメッセージを読んだり、送られてきたクーポンを活用したことがあるというデータがあるようです。
クーポンの配信は、間接的にお客様の来店を促すのに有効な方法と言えるでしょう。
友だち数が増加する
友達追加をすることでクーポンがもらえるということを、初回来店時にアピールをしておくことで、追加してもらえる可能性が高まります。
友達追加をしてもらえれば、店舗のキャンペーン情報を見てもらうことにも繋がり、顧客と店舗の繋がりも強くなることも付加価値として魅力的です。
また、クーポンだけではなく商材の紹介をすることで、単価UPにも繋げることができるかもしれません。
さらに、友達の数が増えることで、クーポンを配信した際に予約に繋がるため集客数UPにもなるでしょう。
ブロックを防止する
店舗の情報配信だけでは、通知が鬱陶しいと感じる方も多くブロックされてしまうことも考えられます。
しかし、定期的にクーポンを配信することで「お得なクーポンも配信されるからブロックしないでおこう」と考えるお客様が多いことも事実です。
クーポンの配信は集客だけでなく、ブロックを防止し、お客様を繋ぎ止める役割も果たします。
店舗のキャンペーン告知などの情報とクーポンの配信をバランスよく織り交ぜると良いでしょう。
データ分析ができる
クーポンは、LINE Official Account Managerで作成および配信を行いますが、管理画面ではクーポンごとに詳細な分析が可能です。
紙のクーポンでは効果計測が難しい開封者数や使用者数を数値化することで、お客様の反応が良いクーポンを効率よく配信することができます。
集客数を伸ばすためには、戦略的な経営戦略を立てることが必要ですが、データ分析機能を活用することで効率よく対策を打ちましょう。
さらに、LINEのクーポンはリサーチ機能のお礼として配信することも可能です。
どのようなことを店舗に求めているかなどを調査するアンケートは、入力に時間と手間もかかるため、多くの方から回答を集めることは難しいでしょう。
しかし、回答者にお礼としてクーポンを配信することで、回答率UPが期待でき、サービス向上に役立てることができます。
すぐに配布できる
LINEクーポンのようなデジタルクーポンのメリットは、配信しようと思った時にすぐに管理画面から配信の設定を行うことができる点です。
紙クーポンの場合は、下記のような工程が必要となります。
- デザインを考える
- 印刷する
- 配布する
これらの工程は手間や時間はもちろん、紙や印刷に費用がかかってしまいます。無駄な工程を削減し、経営的にも優しいことはサロンオーナーにとっても嬉しいポイントです。
友達登録をしている既存顧客にLINEを通して確実にすぐに配信でき、開封率や使用率も分析できることは大きなメリットと言えるでしょう。
クーポンを配信する方法とは?
項目 | できること |
---|---|
メッセージ配信 | メッセージ、クーポンの送信 |
あいさつメッセージ | 友達追加後に送信される自動メッセージ |
カードタイプメッセージ | 4つのカードタイプを基にメッセージの作成 |
リッチメッセージ | テキストと画像の組み合わせによるクーポンの配信 |
リッチビデオメッセージ | 自動再生される動画によるメッセージ配信 |
リッチメニュー | トーク画面下部に固定されるメニュー |
応答メッセージ | キーワードに対して返信する内容を自動に設定可能 |
ステップ配信 | 用意していたメッセージを、一定のタイミングで自動送信 |
この項目では、実際にLINE公式アカウントでのクーポンの配信方法について解説します。
メッセージ配信
メッセージ配信では、テキストや画像での訴求だけでなく、作成したクーポンの配信も可能です。トークの画面上では配信したクーポンに関する下記の情報が記載されます。
- クーポン名
- 設定した画像
- 有効期限
- 「今すぐ確認」ボタン
メッセージ配信では、お客様がメリットを感じられる内容を考慮しながら、配信を行うことが大切です。
あいさつメッセージ
あいさつメッセージは、お客様が友達登録をした直後に送信されるメッセージです。
通常のメッセージ送信と同様に、クーポンの添付が可能なため、初めての来店から時間をおかずに再来店やクーポン利用を促すことができます。
あいさつメッセージは、公式アカウントの第一印象を決める重要な役割ですし、友達追加された後に、すぐに配信されるため注目されやすいメッセージです。
そのため、「友達登録をしておくことでお得な情報を受け取れるかも?」とお客様に思ってもらうために次回来店で使えるクーポンの添付をしておくと良いでしょう。
リッチメッセージ
リッチメッセージとは、テキストと画像を組み合わせることで、通常のクーポンよりも視覚的にアプローチすることが可能です。
同様に、トークの下に固定のメニューボタンが表示される「リッチメニュー」、自動で動画再生が始まる「リッチビデオメッセージ」といった機能もあります。
これらのリッチ機能は、ユーザーの目につきやすい位置やデザイン、優れたユーザビリティーで訴求することができるので、クーポンの利用率や来店率を高められるでしょう。
カードタイプ
カードタイプは、画像+説明が表示されるため、視覚的に情報を判断しやすく目に留まりやすいといった特徴があります。
4つのカードタイプから作成することができ、下記のように各カードタイプによって見え方も様々です。
- プロダクトタイプ(製品の紹介)
- ロケーションタイプ(場所の紹介)
- パーソンタイプ(人物の紹介)
- イメージタイプ(画像の紹介)
プロダクトタイプでは商材を紹介して単価UPに繋げる、パーソンタイプではスタッフの紹介と得意な施術のクーポンを添付する、といったように美容サロンでも活用しやすい機能です。
トーク画面には画像と説明が表示されるため、お客様は配信の目的をパッと見ただけで判断できます。
「何の配信なのか?」を一瞬で判断できないメッセージは読まれないため、視覚的にわかりやすくすることが重要です。
まずは友だち追加してもらうことが大事
魅力のあるお得なクーポンを作ることも大事ですが、まずは友達登録をしてもらわなければリピート顧客を増やすことはできません。
この項目では、友達登録を増やすための方法について紹介します。
すぐに使えるクーポンを用意する
初めて来店したお客様に、友達登録をしてもらうためにはすぐに使えるクーポンを用意しておきましょう。
もし、ホットペッパービューティーなどのような美容集客媒体での予約の場合、メニューを変更することができないかもしれません。
こうした場合には、その場で追加できる数百円の簡単なオプションメニューのクーポンを用意しておくと良いでしょう。
リラクゼーションサロンならばプラス10分のマッサージ施術、エステサロンならばケア用品のミニアメニティーの購入で使えるクーポンなどがおすすめです。
友達登録をしてくれそうなお客様には、予約の方法を伝え、再来店に繋げるようにしましょう。
来店時に公式LINEアカウントがあることを伝える
初めて来るお客様は、公式LINEアカウントがあることを知らないケースも考えられます。
リピートしてくれる方を取りこぼさないためにも、スタッフから直接LINEの公式LINEアカウントがあることを知らせましょう。
直接お願いしづらい場合は、お客様がよく目にする位置に、「ポイントやクーポンなどがもらえる」といったお得な情報が配信されることをアピールしたPOPを設置することも有効です。
紹介で広める
お客様の繋がりを活用して、紹介した人と紹介された人にお得なクーポンを配布することも効果的でしょう。
既存のお客様にも「紹介していただければお得なクーポンをお渡ししますよ。」と伝えておくことで、紹介してくれる可能性が高くなります。
常連の方にはお願いしやすいので、関係性を築けている方には積極的に声をかけることが大切です。
LINE公式アカウントのクーポン機能をさらに活用する
クーポンの配信データを分析する
先に述べているように、配信したクーポンはデータの分析にも役立ちます。
- お客様のニーズ
- キャンペーンや投稿内容に対する反応
- 投稿の質の確認
配信したクーポンやキャンペーンの情報の開封率や使用率によって、上記のことなどを分析することができます。
反響が少ない投稿は何が原因だったのか?を分析をして、投稿時間や投稿の内容を変えて反応を確かめることが大切です。
拡張機能を利用する
LINE公式アカウントのクーポンは、どのくらいクーポンが使用されたのかなどは確認することができるのですが、どのお客様がクーポンを利用したのかなどはわからない仕様となっています。
「クーポンを獲得したけど、利用はしていない。」といったお客様は多くいるため、よりクーポンの利用促進や効果の検証を行うためには、一人一人の詳細な情報を分析することが重要です。
LINE社ではなく、他社サービスの拡張機能を導入することで、より詳細なデータ分析を行うことができます。
本格的にLINEの公式アカウントを活用したい方は検討してみると良いでしょう。
まとめ
この記事では、LINE公式アカウントのクーポン配信の方法と、集客に結びつける対策について解説しました。
LINEは多くの方から日常的に利用されるSNSであることから、クーポンの開封率も高く、予約に結びつく可能性が非常に高いことが魅力的です。
特にリピート集客に課題を抱えるサロンは、LINEを活用することでリピート率の向上も期待できるでしょう。
CIN GROUPでは、サロン経営における集客に関するサポートが強みですので、何かお悩みやご不安がある方は、ぜひ一度お問い合わせください。
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