サロンをオープンするまでのスケジュールってどのような流れなの?オープンまでに必要なことはどのようなこと?という疑問をよくいただくので、オープンを控えるサロンオーナー様向けに、オープン前と後で必要になることについて解説します。
CIN GROUPでは開業前の段階からサロン運営のサポートを行っており、ネイルサロンやエステサロンを含む、1,000店舗を超える美容サロンの経営に携わっておりますのでぜひ参考にしてください。
目次
サロンのオープンの流れ
準備する
オープン準備は様々ですがまとめると下記のような事です。
・賃貸店舗の契約
・スタッフを雇う
・水道、ガス、電気、通信業者の契約
・ホームページやチラシの作成
・内装の変更、レジなどの設備の整備
・インテリアを揃える
・商材の仕入れ先の決定
・関係者に開業の報告
など多くの準備が必要になります。いつまでにはこれをやる、これの後にはこれ、といったように準備に取りかかる前に必要なことをリストアップして、ある程度の期日を決めるようにしましょう。
賃貸の契約をしてから、だらだらと準備が進まずオープンが遅れると家賃が無駄になってしまいます。最低限、物件の契約をする前の段階で、必要な事や動き方、内装デザインやインテリアの方向性について目途をつけることがポイントです。
オープンの目途がついたら、お世話になった方や関係者の方に報告をしたり、どのように集客をしていくのかも具体的に考えなければいけません。
スタートを成功させるためには準備が大切だということを忘れずに、綿密に計画を立てましょう。
集客する
集客準備としては、オープン前から実施したいことは下記の4点です。
- ホットペッパービューティーなどの広告媒体で広告
- SNSアカウントの作成
- ホームページの作成
- チラシでの広告
都会ではなく田舎だとしたら、オープン前の集客対策としてチラシ配りは非常に効果的です。しかし、都会で美容サロンをオープンするとなると、上の4つの集客対策を行うことをおすすめします。
特に、オープンしてから3か月くらいまでには集客を安定化させたい場合は、集客効果が高いホットペッパービューティーの活用がおすすめです。
というのも長期的に見ると、SNSやホームページの運用も効果は高いのですが、オープン当初は、フォロワーや見てくれる方がとても少なく拡散力や宣伝効果は決して高いとは言えません。
そのため、オープンしてからすぐに集客を見込みたい方は、オープンの1か月~1週間前くらいにホットペッパービューティーの広告を出すことをおすすめします。
~1か月前 SNSの公式アカウント、ホームページの準備
1か月~1週間前 ホットペッパービューティーなどの集客媒体にて掲載開始
1週間前~オープン直後 チラシ配り
オープン前後の流れとしては上のような流れが一般的です。
宣伝広告費は、売上の15~20%程度が適正と言われていますので、立地や向き不向きを見極めながら効率よく集客しましょう。
オープンする
オープンしたばかりの期間は、集客のボーナスチャンスタイムです。
話題になりやすい、宣伝してもらいやすいキャンペーンを作って、できる限り多くの方に来店してもらいましょう。
1か月前の段階で、ホームページやSNSでの運用を始め「開業キャンペーン」のように特典を徐々に公開していくのがおすすめです。
また、いきなりオープンするとなると、スタッフとの連携が上手くいかなかったり、スムーズな動きができない場合があります。
オープン直前の1,2週間などは、知り合いや招待客の方のみに来店してもらい、スタッフ間のコミュニケーションの取り方や動き方の再確認することも大切です。
サロンのオープンに必要な費用
オープン前
オープン前にかかる費用をまとめてしまうと下記のようになります。
・物件を借りる費用 約200万円
・内装/インテリアのための費用 約100万円
・設備、商材の購入費用 業種による 例:脱毛300万円 ネイル50万円
・宣伝広告費用 30万円
サロンの開業にかかる費用は、開業する都道府県、立地、業種によって大きく変動します。
物件を借りる際は、初期費用として保証金、敷金、手数料などの契約時にかかる費用は家賃の半年~一年分はかかると見積もっておいた方が良いです。
内装やインテリアに関しては、ヘアサロンの場合はシャンプーにコストがかかるでしょう。設備や商材については、機械を導入する痩身や脱毛サロンを開業する場合は高額になりますね。
オープン段階の宣伝広告費は、ホームページの作成やチラシ、インターネット上での広告準備として30万円程度は見込んでおきましょう。
ホームページの作成の際にかかる費用などは「IT導入補助金」に申請することで、補助金を受け取れる場合もありますので、確認しておきましょう。
参考:IT導入補助金
オープン後
オープン後に、必要となるのが「運転資金」です。オープン時に用意しておくべき運転資金額は、家賃、人件費、宣伝広告費、水道光熱費、通信費、商材費などの毎月にかかる費用の半年分は最低でも用意しておいた方が良いと言われています。
というのも、開業当初は経営も安定していないため、一定の収益見込むことができないことが想定されるからです。
しかし、実際には運転費用の半年分を、初期費用と合わせて準備することは非常に難しいと思うので、融資を受けることも検討しましょう。
参考:新創業融資制度
挨拶状とは
挨拶状が必要な理由
開業するためにお世話になった方には、開店の報告の際に挨拶のメールや手紙を書きましょう。
挨拶状とは言っても、開業時の関係者、知人、周辺住民の方に対してなど送り先に合わせた内容にする必要があります。
関係者に対しては感謝の気持ちやプレオープンの情報、知人やサロン周辺に住んでいる方には、キャンペーンの情報だったり開店日時といった基本情報なでを盛り込みましょう。
信頼感を与えられますし、将来的に長い付き合いに発展させるためにも、オープン前に挨拶状を送ることは重要です。
ポイント
作成時のポイントとしては、最低限下記の項目は忘れずに記載しておきましょう。
- 誰がオープンするのか(店長、オーナーの名前)
- いつオープンするのか(プレオープンの日付など)
- サロンの場所 (住所、最寄り駅、アクセス方法)
- サロンについて (サロンの名前、コンセプトや今後の抱負)
これらの情報を載せた上で、少しでも集客・宣伝をするために、クーポンや特別招待券などを一緒に送付すると良いかもしれません。
注意点
挨拶状は、普段のメールよりももう少しかしこまった表現を使用することになります。
そのため、正しい敬語や文言の使用が大切です。ただ、あまりに意識しすぎて不自然な文章、違和感を覚えさせるような手紙にはしないようにしましょう。
お祝いをもらったら
お返し
サロンのオープンを事前に知っている方や、オープンの報告をした際にお祝いをいただくことも考えられます。
金額を受け取った場合は、お返しとして3割から半分程度が相場だとされています。
お返しの品で良く選ばれているものは、サロンの割引券や招待券、お菓子の詰め合わせBOX、自由に選べるカタログギフトなどでしょうか。
品物を送る場合には、手切れの意味を持つハンカチやお茶、靴下や絨毯のような踏みつける物、火事を連想させる品物は避けた方が良いとされています。
長く良い付き合いを保つために、お祝いをもらった方に感謝の気持ちを伝えるとともにお返しも忘れずに送るようにしましょう。
お礼状
お祝いをもらった時には、お返しと合わせてお礼状も送付した方が良いです。
また、一般的にはお礼をいただいた方には、店舗を披露するためにプレオープンや記念パーティーに招待しておもてなしをすることもマナーの1つと言えます。
そういった集まりの場を設ける場合は、その場でお礼の品を渡しても良いかもしれません。
お祝いをもらった時だけでなく、集まってくださった関係者の方にも送付すると信頼感を与えることができます。
まとめ
この記事では、サロンのオープンを控えている方に向けて、オープン前後で準備しておくことや、関係者の方の挨拶やお祝いに対しての対応について解説しました。
オープン直後はまだ経営に慣れていない中で、やらないといけないことや多方面でのやりとりが増える時期です。特に忙しい時期ではありますが、何をしなければいけないのかを事前にチェックリストなどを活用することもおすすめです。
CIN GROUPでは、ネイル・まつ毛・エステ・リラクゼーションサロンなどの美容サロンの開業サポートや、広告の運用アドバイスを行っております。
オープン前後で何か不安なことや、その後の安定した経営を続けるためにどのような事をしたら良いの?と疑問を抱えている方は、ぜひ弊社までお問い合わせください。
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