現金文化が強い美容業界ですが、近年は回数券やコース契約といった高額決済や、毎月定額型の施術が広まっていることもあり、美容サロンでもキャッシュレス決済を取り入れているサロンは多くなっています。
クレジットカードはもちろんですが、QRコード決済も浸透してきているため、複数の決済に対応することはお客様の利便性に大きく影響するでしょう。
この記事では、キャッシュレス決済を検討しているサロンオーナーの方向けに、決済システムの概要やメリット・デメリットについて解説します。
CIN GROUPでは、2,000店舗を超える美容サロンの集客・経営アドバイス、インフラ設備やキャッシュレス決済の導入サポートを行っていますので、ぜひ参考にしてください。
目次
キャッシュレス決済の種類
クレジットカードでの決済
クレジットカード決済は、キャッシュレス決済の中でも最も利用されている決済手段でしょう。若い方から高齢の方まで、幅広い年代で利用されているため、全ての美容サロンに導入すべき決済手段です。
どのようなキャッシュレス決済を導入しようか迷っている場合は、クレジットカード決済を導入することをおすすめします。
キャッシュレス決済の中でもクレジットカードの利用率が高いことはもちろん、他のキャッシュレス決済ではセキュリティー面から、一度の決済で2万円とされていることが多いです。
コース契約や回数券の購入の場合は、施術料金が2万円よりも高額になりますので、限度額の上限が高いクレジットカードが重宝されます。
QRまたはバーコードでの決済
最近では、PayPayや楽天PayのようなQRコード決済の利用率が、若年層を中心に高まっています。
クレジットカードと異なる点は、スマホ一台で支払いができるため、財布を持ち歩く必要がなくなること。
また、現金でチャージすれば良いので、クレジットカードを持っていない方でも気軽にキャッシュレス決済ができるようになることでしょうか。
先述しているように限度額が設定されていることもあるので、顧客単価がそこまで高くないサロンや若年層の顧客が多い場合に導入すると良いでしょう。
電子マネーでの決済
優先度はあまり高くはないものの、プリペイド式の交通系の電子マネーも利用できると便利でしょう。
美容サロンのような比較的料金が高い店舗での利用率は高くはありませんが、少額決済の際に好んで利用されるお客様も多いです。
また、クレジットカード決済やQRコード決済を導入する際に、同時に決済可能手段に取り入れられることもあります。
参考:日本のキャッシュレス決済の比率は?世界との比較や今後の課題
サロンでキャッシュレス決済を導入するメリット・デメリット
サロンでキャッシュレス決済を導入するメリット
キャッシュレス決済を導入するメリットをまとめると下記の通りです。
- 顧客の購買意欲をあげることができる
- 現金を扱うリスクが軽減される
- 各種ポイントをためることができるため、顧客にとってもお得
- 決済手段が多様化するため、集客にもつながる
まず、キャッシュレス決済が可能なことで、顧客の購買意欲を上げることができる点です。店販売商品に力を入れているサロンは、お客様が「この商品を欲しい。」と思った時に現金払いのみだと購入できない方もいらっしゃいます。
現金は足りないけど購入できるという状況を作っておくことで、オプションの追加や商品の購入、その場でのコース契約に直結するのです。
また、キャッシュレス決済を導入すると、現金の盗難リスクや管理の面でとても楽になります。レジ締めは現金でのやりとりが多ければ多いほど面倒になってしまいますが、業務効率UPに大きく役立つでしょう。
利用者においても、クレジットカードを利用した分のポイントをもらえるので、積極的に利用したい方も多いです。
現金の受け渡しがないことから衛生的、現金よりもスピーディーに決済できるといったことも浸透しつつある要因でしょう。
アプリと連携をすることで、「いつ」「どこで」「何を」購入したかがわかるため、支出を把握したい方もカード払いを望まれる方もいらっしゃいます。
極力現金を持ち歩きたくないといった方も多くなっているため、クレジットカードが利用できるというだけで集客に差が生まれることもあるのです。
サロンでキャッシュレス決済を導入するデメリット
一方のデメリットがどのような点なのでしょうか。
- 初期費用や決済手数料などのコストがかかる
- トラブルがおき使えなくなることもある
- すぐに現金化されない
基本的に、クレジットカードを導入するデメリットは、顧客側でなく店舗側が背負うことになります。
まずキャッシュレス決済を導入するためには、読み取り機材を設置することになり、初期費用が数万円発生します。さらに、決済料金の2〜4%ほどの手数料がかかるため、大きな負担と感じるかもしれません。
さらに、インターネットや決済システムでトラブルが発生した場合に、決済ができなくなることもあります。クレジットカード払いができると思っているお客様は、現金を用意していないこともあるので、トラブル時の対応方法を事前に把握しておくことが大切です。
最後に大きな問題としては、すぐに現金化されないことです。決済会社によっては、その月の売上の入金が1ヶ月先、場合によってはそれ以上といったケースもあるので注意してください。
資金繰りに余裕がない美容サロンの場合は、入金日までに営業資金が足りなくなってしまうこともあるので、入金日が短いサービスを利用すると良いでしょう。
自宅・個人サロンにおすすめの決済方法は?
自宅でサロンを運営されている方でも、お釣りの準備は面倒、現金管理が不安と感じている方は「キャッシュレス決済を導入できるの?」と疑問に思われる方も多いでしょう。
実は、自宅サロンや個人経営のサロンは、審査が厳しいと言われています。
店舗経営よりも倒産確率が高いことから、損失を被らないために審査時点で落とすということは決して珍しくありません。
ただ、自宅・個人経営のサロンでも、比較的審査に通りやすいAirpayやSquare(スクエア)や、楽天Payといったサービスがあります。
弊社では、クレジットカード払い(Quicpay対応)やQRコード決済に対応している「楽Pay」のキャッシュレス決済の導入サポートを行っておりますので、気になる方はお気軽にご相談ください。
サロンの決済方法でよくある質問
サービス業でもクレジットカード決済で分割払いに対応させるには?
美容院やエステなどの物販を伴わない、サービス業(役務業)では分割払いに対応していないところが多いです。
脱毛サロンやリラクゼーションサロンは、コース契約や回数券の販売を行っている店舗も多く、一回のサービス提供で一回の支払いという考え方から外れることがあります。
特に回数券やコースメニューがない状態で審査に通り、後からメニューに追加して、高額の決済が発生した場合には決済会社からメニューの提示が求められるケースがあることにも注意が必要です。
このように、コースや回数券払いに対応していないこともあります。しかし、お客様の中には分割払いでの支払いを希望される方も多いので、事前にカード会社に確認してみることをおすすめします。
サロンの回数券をカード決済するには?
回数券やコース契約のメニューを提供しているサロンでも、審査に通過できれば、キャッシュレス決済の導入は可能です。
しかし、なかなか審査に通過できないサロンも多く「導入したくてもできない…。」というサロンもあります。
エステサロンでもキャッシュレス決済の導入自体は可能ですが、メニューの性質上支払い面で導入ができないことがあることも覚えておきましょう。
弊社では、開業サポートの一環として、キャッシュレス決済の導入サポートや紹介を行っておりますので、気になる方はぜひお問い合わせください。
まとめ
この記事では、キャッシュレス決済の導入を検討しているサロン様に向けて、メリットやデメリットについて紹介しました。
初期費用や売上に対しての手数料が発生してしまうことが大きなデメリットとして感じてしまうかもしれませんが、店舗側も売上管理が楽になります。
店舗側以上に、クレジットカード利用はユーザー側によって非常に利便性が高いため、今後キャッシュレス決済の導入はサロン運営で必須とも言えるでしょう。
弊社でもクレジットカード支払いやQRコード決済に対応し、売上が即日入金される「楽天Pay」のキャッシュレス決済の導入サポートをしておりますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。
関連記事
エステサロン開業に利用できる補助金とは?種類や助成金との違いまで解説!
【1店舗平均300万円も受給可能!?】エステサロンで活用できる助成金一覧を紹介!
当サイトの記事は一部PRを含む場合があります。