ヨガのインストラクターを目指している方は、「どの資格を取れば良いの?」と疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。
日本では、ヨガの国家資格はないため、誰でもヨガのインストラクターを名乗ることができます。しかし、民間資格を取得するなどして専門的な知識を身につけることで、顧客から信頼されるインストラクターに近づけることも事実。
この記事では、人気のヨガインストラクターの資格について、今後のヨガ業界の将来性について解説します。
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目次
ヨガに資格は必要?インストラクターになるには?
冒頭にもお伝えしている通り、日本ではヨガのインストラクターの国家資格はありません。極端ではありますが、ヨガに関する知識や経験が無くても、誰でもヨガインストラクターを名乗ることができるのです。
しかし、これからヨガ業界に就職を目指している方、開業を検討している方は、民間の資格を持っておくことをおすすめします。
大手のヨガスタジオに就職を検討している場合、やはり民間資格を保有している方の方が書類審査に通過しやすいです。
実際、ヨガのインストラクターと名乗っている方の9割以上は何らかの民間資格を保有しています。
もちろん、独立や開業を目指す方にとっては、民間資格の修了証明書や認定証があることで、お客様に信頼されやすくなり、集客にも大きなメリットとなるでしょう。
ヨガインストラクターは、人に教えるだけでなく、お客様の安全を守ることも重要な役割です。知識や経験、人に教える技術や安全な指導方法は、民間資格によって正確に身につけるべきでしょう。
ヨガ資格の学び方は?
ヨガの資格を取得する方法として代表的な学び方は、下記のような方法です。
- スクールに通う
- 集中型の養成講座で学ぶ
- オンライン講座を受講する
それぞれの方法の特徴やメリット/デメリットを理解しておくと、自分に合った学び方を発見できます。
仲間と一緒に学ぶスクールで学ぶ
ヨガのインストラクター資格の取得を目指す代表的な方法としては、ヨガスクールに3〜6か月間通学して学ぶことです。一定期間しっかりと通学することで、実技などの技術面はもちろん、専門的な知識の定着に繋がるでしょう。
一定期間の通学コースでも、水曜日や土曜日のどちらか一方を選ぶなど、都合の良い曜日を選んで受講できるので働きながら通うことも可能です。
価格は30~70万円と、決して安くはないですが、一生使える知識・実力を身につけたい、インストラクターとして活躍したいと思う方におすすめでしょう。
短期間・集中型の養成講座で学ぶ
短期集中型の養成講座もあるので、いち早くインストラクターになりたいという方におすすめです。例を挙げると、LIVEWELL INSTITUTE では、国際資格でもあるヨガで最も有名なRYT200の資格を月曜日6日間、土日6日間といった短期間で取得することができます。
各コース 9:00~16:00の間で6時間を6日間で、合計36時間の対面講座、動画でのEラーニング教材で座学を行います。講座終了後のアフターフォロー、ヨガスタジオの利用などの特典もあるようです。価格は早割りで21〜23万円程度となっています。
短期集中講座の相場としては、20〜30万円で受講できるケースが多いです。
働きながらでも大丈夫!オンライン講座で学ぶ
ヨガのインストラクターもオンライン講座で取得することが可能です。オンライン講座は動画視聴で学ぶスタイル、通信講座であればDVDが教材になるケースがあります。
オンライン/通信講座の特徴としては下記の通りです。
- 比較的短期間で受講できる
- 安価で受講できる
- 空き時間を有効活用できる
ヨガのインストラクターを目指す方の多くは、社会人であることも多いため、空き時間を有効活用して短期間で受講できることは魅力的です。
働きながら資格の取得ができれば、収入が途絶えずに経済的な余裕を持って学習できるでしょう。
ただ、デメリットとしては、映像での学習となるので、体を使っての運動であるヨガを完全にマスターすることができない可能性があることです。ヨガのポーズ、綺麗な姿勢を保てているのかどうかを自分自身でチェックしなければいけません。
すでに、趣味でヨガを続けていて実技面で不安がなく、インストラクターの資格だけが欲しいという方におすすめです。
どれがいい?悩んでいる方へおすすめのヨガ資格
こちらの項目では、具体的に支持されているヨガの資格について解説していきます。
全米ヨガアライアンス認定資格
全米ヨガアライアンス認定資格(RYT)は、ヨガの資格の中でも最も有名な全世界で通用する資格です。本格的にヨガを極めたい方に向いているでしょう。
資格 | 期間(時間) | 費用 | レベル |
---|---|---|---|
RYT200 | 200時間 | 20〜万円 | 初級〜中級 |
RYT500 | 500時間 | 60~90万円 | 中級~上級 |
RYT200は、全米ヨガアライアンス協会の認定校で200時間のプログラムを修了することで、資格取得を目指すことができます。また、指導経験は条件に含まれていません。
もう一つのRYT500については、500時間のプログラムを修了し、100時間の指導経験が登録の条件とされています。
ヨガのインストラクターの間では、RYT200は指導者としての最低限の知識を身につけるための資格という認識です。
一方のRYT500では、より実践的なトレーニングが必要となり、解剖学や生理学、ヨガ哲学などがカリキュラムに含まれます。日本人登録者は、2022年時点では450名となっており、RYT200の2300名と比べると、5分の1程度の数です。
ヨガ資格の中でも上級資格に区分され、顧客からの信頼度も高い資格と言えるでしょう。
しかし、ヨガの認知度も広まっており、RYT500の資格保有者も増えていくことが考えられます。したがって、インストラクターとして本気で活躍したいと考えている方は、RYT500の取得を目指した方が良いと言えるかもしれません。
一般社団法人 全日本ヨガ協会(AJYA)
一般社団法人全日本ヨガ協会(AJYA)では、「技術・知識・ホスピタリティの兼ね備わった最上級のヨガインストラクターを育成」を目指しており、3種類の資格があります。
資格 | コース料金 | レベル |
---|---|---|
1級 シニアコース | 約40万円 | 上級 |
2級 アドバンスコース | 約20万円 | 中級 |
3級 マスターコース | 約9万円 | 初級 |
(2021年時点での情報)
1級のシニアコースが最もレベルが高くなっており、上級コースになるにつれてコース料金も高くなります。3級を取得すると認定スクールや教室で指導でき、2級は認定教室独立開業プログラム、1級は認定スクールの独立開業が開業可能になります。
指導者や開業を前向きに検討している方は、ぜひ取得してみると良いでしょう。スクールの最新情報、価格については各自でご確認ください。
参考:ヨガのインストラクターになるには?ヨガの資格の種類、費用一覧
参考:一般社団法人全日本ヨガ協会(AJYA)| インストラクター資格
一般社団法人日本ヨガインストラクター協会(JYIA)
一般社団法人ヨガインストラクター協会(JYIA)は、美容・健康・ストレス解消、そしてインストラクターの技術向上のために設立された法人です。
JYIAでは、下記の3種類の講座を取得することができます。
資格 | 受講時間 | 学習内容 | 料金 |
---|---|---|---|
3級マスターコース | 38.5時間 | 基礎学科(5講義×90分) 基礎実技(3講義×180分) |
75,000円 |
アドバンスコース | 59.5時間 | 応用学科(5講義×90分) 応用実技(3講義×180分) +ヨガレッスン |
198,000円 |
シニアコース | 60時間 | キッズヨガ(4講義×180分) シニアヨガ(4講義×180分) ピラティス(4講義×180分) ヨガ上級(8講義×180分) |
395,000円 |
3級マスターコースは、基礎的なヨガの知識を学ぶことができるコースです。すでにヨガに親しんでいる方も、初心者の方でも適している資格です。
3級マスターコース、アドバンスコースを受講した人限定でシニアコースを選ぶことができます。
シニアコースでは、マスターとアドバンスで学んだ基礎知識を活かして、さらに深い知識を付けるだけでなく、子ども〜高齢の幅広い年代を指導できるスキルが身に付くでしょう。
NPO法人 日本YOGA連盟
日本ヨガ連盟は、心と体のバランスを整え、病気の予防や体質の改善など健康になるサポートを行い、ヨガの普及と指導者の育成によって社会貢献の活動をしている団体です。
NPO法人のヨガインストラクター養成講座では、10日間(60時間)で集中的に学ぶ講座となっています。価格は249,450円(税込)です。(2022年時点)
- ヨガの理想や歴史
- 東洋医学
- アーユルヴェーダ
- 基本のポーズと呼吸法
これらの内容の講座を受講し、最後に試験に合格すると、当法人の認定証を受け取ることができます。
安いオンライン講座は大丈夫?選ぶ時のポイント
講座の時間がライフスタイルに合っているか
オンライン講座の中には、いつでも受講ができるタイプのものと、リアルタイムで配信される2種類があります。
もし、社会人の方で、リアルタイムでの配信による講座を受講する場合は、事前に講座の時間帯をチェックしておきましょう。
スクールによって異なりますが、水曜日と土曜日に講座があったりなど、平日と休日のどちらも受講できるよう考慮されていることも多いです。
職場の休みの日や自分のライフスタイルと照らし合わせながら、無理なく学習できるようにスケジュールを組むと良いでしょう。
学びたい環境が整っているか
スクールを選ぶ際には、講師の人の実績や学べるカリキュラムの内容を事前に確認しておくことが大切です。ヨガは国家資格ではないため、スクールによってカリキュラムが異なります。
自分が学びたいことがはっきりしている場合は、その項目がカリキュラムに含まれているか、受講後にヨガの知識を網羅できているかなどを聞いておきましょう。
スクールによっては講座を受講する前に無料見学会や体験会、説明会が実施されていることもあります。そういった機会をうまく活用して、スクールの雰囲気を感じ取ったり、気になることを事前に聞いておくことで、不安や疑問をなるべく解消することが大切です。
サポート体制があるか
オンライン講座の場合は、質問を気軽にできるか、不安なことを相談できる環境があるかも選ぶ際にチェックしておきましょう。
あくまで、資格取得のみを目指すならば問題にはなりませんが、これからヨガ関連の仕事に転職を検討していたり、講師になりたいと思っている方もいるはずです。
そういった方は、講師の方に気軽に相談できる環境が整っている講座を選ぶべきでしょう。
ヨガインストラクターの年収や将来性とは
収入
ヨガインストラクターの平均年収は290〜350万円と言われており、月収換算で約20〜26万円であることが多いです。
実際は、ヨガスタジオでスタッフとして働くだけでなく、個人でレッスンを開くなどフリーランスとして活躍されている方もいらっしゃいます。
個人でヨガのレッスンを開く場合は、1人あたり3,000〜5,000円で行われることが多く、3〜5名を集めて同時に開催すると一回で1〜2万円程度の収入となります。
ヨガインストラクターで収入を上げたいという方は、経験を積んだ後に独立し、集客対策を行いながら個人でレッスンを開催することが近道と言えるでしょう。
将来性
2022年は、コロナ渦によってヨガスタジオの閉店なども増えていますが、健康維持のためにフィットネスの人気は高まっています。
ヨガも例外ではなく、Youtubeなどの動画配信サービスでのオンラインでのレッスンの人気も非常に高いです。もちろん、ホットヨガのブームの影響もありヨガスタジオに通う方も多いですが、個人で活躍する方も多くなることが予想されます。
また、ヨガをストレッチ目的や日々のストレス解消目的として取り入れる方も増えており、女性だけでなく男性のヨガ人口も急増しています。
ヨガに興味がある方が増えているだけでなく、ヨガインストラクターの働き方も多様化しているため、今後も話題になる職業と言えるでしょう。
ヨガの集客と方法とコツについて
近年、ヨガをすることによる健康効果やリラックス効果が注目されており、ヨガ教室に通う方も増加しています。
ヨガインストラクターを目指す上で、独立した際に「どのように集客していくのか?」を意識しながら、経験を積むことが重要です。
実際「生徒がなかなか集まらない…。」と独立後に悩む方も多く、集客について学ぶ必要性が増しており、マーケティングの勉強が欠かせません。
下記の記事では、具体的な集客の方法が詳しく解説されているので、併せてご覧ください。
参考:ヨガの集客方法とコツ( 株式会社UOCC )
参考:株式会社UOCC
まとめ
この記事では、ヨガの資格を取ろうと思っている方に、資格の取得方法やおすすめの講座を紹介しました。
ヨガは今や女性だけでなく男性からも人気のある運動ですし、ヨガの動画配信で生計を立てている方もいらっしゃいます。ヨガインストラクターは、働き方も多様化しており、産後や育児をしながら活躍されている方も多い魅力あふれる職業です。
ただし、ヨガの講師として活躍していくには、資格を保有しているなどお客様に信頼されることが集客において重要となります。
まだ資格を持っていない方は、自分に合うスクールや講座を見つけて、資格の取得を目指すところから始めてみると良いでしょう。
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