自宅でも簡単に開業できるネイルサロン。本業の他に何か収入を増やすための副業として、あるいは子育てをしながら働ける環境が欲しいといった理由から、自宅の一室を使って開業される方は多くいらっしゃいます。
この記事では、これから自宅でネイルサロンの経営を始めたいと検討されている方に向けて、
- 施術するために必要な最低限のスペース
- 自宅でもおしゃれなネイルサロンにするコツ
- お客様に特別な空間を提供するためのアイテム
などについて解説していきます。
CINグループでは、1,000店舗を超える美容サロンの経営サポートを行なっております。さらには、ネイルサロンの経営に強いスタッフが揃っているためぜひ参考にしてください。
目次
自宅のネイルサロンの部屋の広さ
施術部屋で必要な広さは明確には決まってはいませんが、一人で施術を行うならば六畳程度あれば、施術道具の収納や椅子も十分に置ける広さでしょう。
中には三畳ほどの小さめの部屋を利用している方もいらっしゃいますが、圧迫感が出すぎないような収納、デザインなどをより強く意識しなければいけません。
自宅サロンと言っても、生活スペースと施術スペースは極力分けることが基本です。一人暮らしで、居住空間と施術空間を含めての場合だと、1LDK以上が必要と言えるでしょうか。
最近では、マンションだと1LSDKのように、S(N)と表記されるサービスルーム(納屋)に分類される間取りでも十分な広さがありますので、居住・施術スペースで分ける場合には、おすすめの間取りと言えます。
ネイルサロンの床
カーペット
カーペットはおしゃれに見えるため、インテリアを揃える段階で検討される方もいらっしゃいますがあまりおすすめできません。
理由としては、埃や髪の毛が絡みやすいことだけでなく、ネイルの塗料が染み込みやすいため汚れが目立ちやすく衛生面で良くないからです。
おしゃれさだけではなく、掃除のしやすさもインテリア選びで意識するようにしましょう。
フローリング
一方でフローリングは、すぐに埃や汚れに気づいて掃除をすることができるため、施術部屋を清潔に保つことができます。
ただ、先ほども説明したようにネイルの塗料がついてしまい、すぐに掃除できなかった場合は、後に残ってしまうのが不安な方もいらっしゃるはず。
特に賃貸物件に住まわれている方にとっては、汚さないことは退去時のトラブル防止の点でも重要なポイントです。
最近では、インターネットでおしゃれなフロアシートの購入ができます。フロアシートを敷くことで、元の床を汚すことなく、さらに施術部屋の雰囲気も変えることができるので、気になる方は一度見てみると良いでしょう。
自宅をネイルサロンにするときのコツ
インテリアにこだわる
自宅サロンは、費用を抑えて開業できますが、お客様に非日常感、特別感を味わっていただくためにインテリアにはこだわるべきです。
インテリアにこだわるというのは、高額なもので揃えろという意味ではありません。
あなたのサロンのコンセプトを反映している、サロンイメージと一貫している内装にすることが重要なポイントです。
- 例)海がコンセプトなら海っぽいものにする
- 例)ギャル向けのスカルプネイルなら、ピンクなどの派手目なイメージ
マリン系のデザインをウリにしていて、夏をイメージしているサロンならば、内装もそれに近いハワイアンテイストのようなものがコンセプトを伝えやすいでしょう。
他には、スカルプネイルなどの派手目な長さだしネイルがウリの店舗は、ピンクのインテリアを取り入れてもOK。
生活感を隠す
自宅サロンの懸念点は、生活感がでてしまうことです。生活感がお客様に伝わると、わくわく感がなくなってしまいます。
アットホームといえば良く聞こえますが、やはり自宅サロンとして営業していくのならば、お客様を出迎える準備はしておくべきです。
施術部屋だけでなく、施術部屋までたどり着くまでのイメージしてみましょう。
・玄関ドア
・玄関
・廊下
・お手洗いや洗面台などの水回り
お客様用の玄関、廊下、お手洗いがあればそこまで心配する必要はないかと思いますが、そのような方は決して多くないはずです。
玄関だとしたら、すべての靴が収納されているかどうか、水回りは水滴が残っていたり汚れた状態じゃないか、そもそも全体的に物が見えすぎていないかなどを意識しなければいけません。
普段から清潔感を保つだけでなく「見られている」ことを前提に、施術部屋以外のインテリアや収納を心がける必要があります。
くつろげる空間にする
自宅サロンでも、普通のサロンとは負けないようなくつろげる空間作りも意識しましょう。
例えば、
- 椅子やソファにこだわる
- ドリンクを準備する
- アロマを焚きながら施術をする
など、ネイルサロンがやっているようなサービスをまねてみることもポイントです。
何もすべてやる必要はありませんが、自宅サロンでもお客様に特別な時間を過ごしてもらえる事を知ってもらうことでリピート率も向上します。
トイレも意識する
お手洗いを綺麗にしておくことは当たり前だとして、目につく小さな小物もお客様は見ています。
匂い対策に消臭グッズの見た目や、ちょっとした小物にこだわることで、おもてなしを提供する事を心がけましょう。
ネイルサロンの内装のデザインや費用の詳細に関しては、下記の記事でも紹介しておりますので、併せて参考にしてください。
関連記事:ネイルサロンの内装にかかる費用や内装デザインについて解説!【2021年最新】
あると良い家具・家電の例
こちらの項目では、自宅サロンで用意しておくと満足度がUPするアイテムについて紹介します。
家具
それでは、あると喜ばれる家具について紹介します。
【ソファ】
自宅サロンの場合は、対応するお客様も一人で、待機室を作る必要がないとは思いますがちょっとした待ち時間でくつろげるソファを用意しておくこともおすすめです。
もちろん、一人掛けのゆったりとしたソファを施術用の椅子として活用することもOK!
【クッション】
ソファタイプではなく、通常の少し硬めの椅子で施術を行う場合は、柔らかいクッションを使うことで、お客様の快適度をあげることができます。
通常の椅子を使用している方は、ぜひ検討しましょう。
【ひざ掛け】
ひざかけやタオルケットを用意しておくことでお客様自身で簡単な体調節ができるようになります。
夏場はエアコンの設定が低い時や、冬場の少し寒い時でも調整しやすいですし、コストもそこまでかかるものではないので必須アイテムです。
【雑誌】
年齢層が高い方をターゲットにしていたり、おしゃれ好きな方がお客様で多い場合は雑誌を用意しておくと良いでしょう。
ただ、複数冊準備すると定期的に雑誌代がかかるので、後述するタブレットで雑誌読み放題のサブスクリプションサービスを利用するサロンが増えています。
家電
次はおすすめの家電について紹介します。
【テレビ】
テレビを見ることが好きな方もいらっしゃるため準備しておくと良いかもしれません。
他の活用方法としては、サブスクリプションサービスの映画を流す事もできますし、同じ映像を流してサロンの雰囲気づくりに役立たせることもできますよ。
【DVD】
最近はサブスクが主流ですが、DVDも用意している方もいらっしゃいます。
特に、子連れOKのサロンの場合、タブレットを渡すよりもテレビで子ども用の映画を流して見てもらう方が安心という方も多いです。
子連れOKにしているサロンは、子ども向けのDVDを用意しておくと良いでしょう。
【タブレット】
タブレットがあれば、雑誌やテレビ、DVDの役割も同時に果たすことができます。
ネイルの施術中は、片手を自由に動かせない事も多いので、片手でもページをめくることができるタブレットの方が雑誌よりも使い勝手が良いかもしれません。
雑誌や動画配信サービスのサブスクリプションに加入していれば、定額で利用できますしお客様のそれぞれの好みに合わせることができるのでおすすめです。
【アロマディフューザー】
アロマの匂いはお客様に安心感を与え、心も体もリラックスさせる効果があります。
強い匂いが苦手な方もいらっしゃるので、施術前に好きな匂いを聞いたり、サンプルを数種類テストしてみてから、決めるとお客様からも喜ばれます。
お客様情報で好みの匂いをメモしておき、次の施術で事前に用意しておくと「覚えておいてくれたんだ」「気遣いができる人だな」と感じてもらえるでしょう。
【スピーカー】
スピーカーはBGMとして活用するとより、サロンの雰囲気を高めることができます。
おしゃれな曲やお客様が好きな曲を流すというよりかは、邪魔にならない優しい音楽をずっとかけておくような使い方がおすすめです。
まとめ
この記事では、ネイルサロンを自宅で開業したいと検討している方に向けて、必要な広さや気をつけるべきことなどについて解説しました。
ネイルサロンは自宅でも比較的簡単に開業することができますが、それでもお客様にリラックスしていただけるような内装や対応が必要です。
さらには、テナントでの経営よりも集客が難しい部分がありますので、どのようにお客様を獲得していくのかも意識するようにしましょう。
CINグループでは、自宅で経営されている方も含め、美容サロンの経営アドバイスや広告運用のサポートを行なっております。
何か小さなことでも経営に不安がある方はお気軽にお問い合わせください。
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