エステサロンやリラクゼーションサロンでは、音楽を流すことも一般的となりました。
飲食店などでは、音楽が顧客の回転率に影響することなどもわかっており、音楽が与える効果は様々です。
この記事では、サロンでBGMを流すメリットや、おすすめの音楽について解説します。
CIN GROUPでは、これまで2,000店舗以上の美容サロンの経営・集客サポートを行ってきた実績がありますので、ぜひ参考にしてください。
目次
サロンで流す音楽が大切な理由
サロンのコンセプトを印象付けるため
音楽を流す大きな理由の1つは、サロンのコンセプトに合わせた音楽を使用することで、より雰囲気を良くすることができる点です。
高級感をウリにしたエステサロン、南国風のリラクゼーションサロンなど、各店舗によって雰囲気作りの際に音楽を使用することで、一段とサロン作りに大きな影響を与えます。
音楽とサロンの雰囲気を合わせることで、お客様に店舗のコンセプトを伝えやすくなるため、積極的に活用してみると良いでしょう。
リラックスした空間を作るため
BGMを活用する2つ目のメリットは、安心感や幸福感を増大させ、リラックス効果を生み出すことができる点です。
特に、エステサロンやリラクゼーションサロンは、お客様に非日常を感じてもらうことで、実際よりも良い効果が生まれます。
高い施術効果を体感してもらうことで、顧客満足度の向上にも繋がり、リピート率UPなども期待できるのです。
サロンに合わせたおすすめの音楽
この項目では、サロンに合うおすすめの音楽の特徴と効果を紹介します。
サロンの店舗の雰囲気と照らし合わせながら、どの音楽を使用した方が良いのか判断するために参考にしてください。
癒し効果のある「ヒーリングミュージック」
ヒーリングミュージックは、どの業態でも利用しやすいBGMとして人気です。
ヒーリングミュージックは、川が流れる音や海のさざなみの音、オルゴールといった落ち着いた音楽を指します。
自立神経を整えたり、睡眠の質を高める作用が期待できるので、リラックス目的として活用されることが大きな特徴です。
また、歌声が入らずに落ち着いた音楽が多いため、スタッフとお客様の会話を邪魔しないため、使いやすいでしょう。
リラクゼーションサロンやエステサロンなど、お客様にリラックスしていただく空間作りに適した音楽です。
待ち時間に気分を上げる「ポップス」
カジュアルな空間作りを意識するならば「ポップス」をBGMとして活用するのもおすすめです。
ネイルやマツエクサロン、美容室など若い女性が多いサロンは、流行りのポップス音楽をBGMに使用しているところも多くあります。
ポップスは、ギターやベースサウンドなど気分が上がる音楽が多く、ワクワクとした感情を掻き立てることが特徴です。
しかし、ポップスは歌手の歌声が入ることも多いですし、複数の楽器の音が入り込むため、お客様との会話が多いサロンは音量や雰囲気にも気をつけましょう。
待ち時間に一時的に感情を高揚させる目的として、施術部屋ではなく待合室に活用するなど、シーンに分けて音楽を使い分けることもおすすめです。
有意義な時間を提供する「クラシック音楽」
ジャズやクラシック音楽は、ゴージャスな雰囲気だけでなく、上質で明るい雰囲気を作り出す音楽として最適です。
音楽の流れの中で強弱やリズムの変化など、単調なメロディーではないため、長時間流れていても飽きを感じさせないこともポイントでしょう。
単価が高く、利用者の年齢層が高いサロンや、男性のお客様が多い場合にはクラシックやジャズが雰囲気に合うサロンも多いかもしれません。
サロンで音楽を流すときの注意点
サロンでBGMを流す際には、やみくもに使用すれば良いというわけではなく、いくつか注意しなければいけないこともあります。
この項目では、事前に知っておくべき注意点について解説します。
サロンの雰囲気に合っているかを確認する
これまでも説明しているように、音楽の効果を最大限高めるためには、サロンのコンセプトにあっていることが大前提です。
高級感があり落ち着いた空間作りがウリのサロンで、アップテンポのポップスをBGMとして流すのは違和感があるでしょう。
意外とお客様は店舗の雰囲気を敏感に感じ取り、違和感を覚えるだけで、リラックス効果がなくなり満足度が低下してしまいます。
そのため、店舗のウリやコンセプトに合う曲選びが非常に大切です。
もちろん、スペースによって音楽の種類を変えてみるといったことは、空間にメリハリをつけることにも繋がります。
スタッフやお客様の意見を聞きながら、サロンに合う雰囲気の音楽を見つけると良いでしょう。
著作権について事前に確認する
場合によっては、JASRAC(一般社団法人日本音楽著作権協会)に著作権の許諾をとる必要があります。
JASRACの「音楽を使う方」というページの中では、下記のように説明されています。
【使用していはいけない音楽】
市販されているCD、SpotifyやApple Musicなどの音楽ストリーミングサービス。
【使用して良い音楽】
YouTubeのフリー音源やフリー音楽を配布しているサイトや、USENやOTORAKUなどの音楽配信サービスなど。
参考:店舗BGM(有線放送)
意外と市販されているCDや、サブスクリプションサービスの音楽をBGMとして活用している方は多いのではないでしょうか?
実は、上記のような方法でBGMを流す場合は、JASRACに著作権手続きをしなければいけません。
店舗利用の場合は、面積が500㎡までの施設では、一年間で6,000円の料金を支払うことで、JASRACが管理する全ての楽曲を使用することができます。
実際のところ、全ての店舗で著作権手続きをしっかりと行っているとは言えないですが、訴訟に発展してしまうこともあるため、JASRACが管理している音楽をBGMに使用する際には手続きをしておく方が良いでしょう。
年額も6,000円とそこまで高くはありませんが、コストを抑えたい場合は、フリー素材の音楽を使用するのがおすすめです。
音量が大きすぎないかを確認する
店内BGMの音量が大きいことで、リラックス効果が低くなる、会話がしづらくなるため注意が必要です。
お客様がリラックス状態の場合は、普段よりも音に敏感になっていることも考えられ、BGMの音量が過度だと感じてしまうケースもあります。
音量が大きいことでクレームとなる場合や「次の来店はないな。」と感じてしまう方も中にはいらっしゃるので、音量には気をつけましょう。
また中には無言の雰囲気を好まず、会話を好むお客様もいらっしゃるので、会話が聞き取りづらいような音量には要注意です。
他にも、同じビルの他のテナントの音楽が入ってきてしまう場合や、時間帯によって外の音の環境に左右される場合は、その都度音量の設定を変えておくべきかもしれません。
また、自宅サロンや賃貸マンションでの営業の場合は、騒音により近隣に迷惑をかけないか確認することも大切です。
機器を選ぶポイント
機器の種類
BGMを流す際には、スピーカーやアンプといった機材を導入する必要があります。
- シーリングスピーカー(天井埋め込み方)
- サーフェスマウントスピーカー(露出型スピーカー)
- ペンダントスピーカー
上記のように、様々な形状のものがあります。
開店当初からBGMを流す予定がある場合には、内装工事の際に天井埋め込み型のスピーカーを準備しておくと、店内の雰囲気を邪魔しないようにできるでしょう。
もちろん、スピーカーは後付けのものでも問題ありません。その際には、機能性はもちろん、デザインや配置も意識しましょう。
また、施術スペースが大きい場合や音質にこだわりたい方は、性能面にこだわる必要があるかもしれません。
個室スペースが複数ある場合は、一般向けの小さめのスピーカーでも問題なく活用できます。
選ぶときのポイント
スピーカーを選ぶ際には、デザインやインテリアとの調和だけでなく、防水機能などもチェックしておきましょう。
美容サロンは薬剤を使用したり、濡れた手で操作することも多いため、防水性能や耐水性能がある機材の方が安心して使用できます。
デザイン自体は様々な形のものが販売されていますが、お客様の目に入りやすい位置に置く場合は、サロンの雰囲気に合うものを選ぶと良いです。
あるいは、仕切りなどに隠して設置するなど工夫すれば、デザインはそこまで気にする必要はありません。
しかし、仕切りを置く場合は、音の通りが悪くなることも懸念されるため、一方向に音が流れるものではなく全方位に届く球型のスピーカーなどもおすすめです。
まとめ
この記事では、美容サロンが店内BGMを流すメリットや効果、注意点について解説しました。
サロンの雰囲気に合う音楽を使用することで、よりお客様に店舗のコンセプトを伝えることができます。
加えて、リラックス効果や期待感を高めることもできるので、有効活用すると集客・売上UPにも繋がるでしょう。
CIN GROUPでは、ホットペッパービューティーを活用した集客/経営サポート、助成金申請サポートなどの資金面のアドバイスなどを行っております。
少しでもサロン運営で疑問や不安を抱えている、売上UPを目指したいという方は、お気軽にご相談ください。
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