エステサロンでも、未然のトラブル防止のために防犯カメラを設置することは一般的となりました。特に、エステ業界は女性スタッフが中心のため、男性客とのトラブルであったり、高価な商材の盗難といったリスクもゼロではありません。
この記事では、エステサロンオーナーの方向けに、防犯カメラの重要性や設置する際のポイント、設置コストを抑える方法について解説します。
CIN GROUPは、これまで2,000店舗以上の美容サロンの集客・経営サポートを行ってきた実績がありますので、ぜひ参考にしてください。
サロンへ侵入する不審者を防ぐために
近年の侵入手口の理解をする
近年の店舗への侵入手口や原因では、ガラス破りが38%、無施錠が20%、錠前破り(ピッキングが12%の順で高くなっています。
閉店後に鍵をしないことは防犯対策としては大問題ですが、ガラス破りや鍵を壊されるといった被害は、何らかの対策を行う必要があるでしょう。
その中で、防犯カメラの設置は、被害の抑制や被害時の証拠の保存といった役割を持ち、警察への相談もスムーズになります。
店舗へ侵入されやすい扉周りや、裏口などにも防犯カメラを設置すると良いでしょう。
スタッフへの防犯意識を強化する
スタッフに対しても各扉や窓の施錠のダブルチェック、暗証番号を不特定多数の方に見られないようにするといった教育も必要です。
また、盗難の被害の中には辞めたスタッフによる犯行のケースがあるので、スタッフが退職した際には、念のために暗証番号の変更や鍵の保管場所の変更も必要かもしれません。
レジや高額な機器の保管も慎重に行い、毎日金庫などの保管場所に移してから閉店することも大切です。
個人サロンは空き巣対策をする
個人サロンは1人での営業であるため、お客様から目を話す機会が多くなってしまうため窃盗の被害が多いです。
また、自宅での営業の場合も、家の中の様子を確認されていることもあるので、空き巣被害が多いため注意が必要でしょう。
防犯カメラを設置することで、こうした空き巣や窃盗の被害を抑えられますので、積極的に活用してください。
エステサロンには防犯カメラが効果的
レジ金や貴重品など盗難などの被害に合わないようにするため
レジに入っているお金や、高価な商材は盗難に遭いやすいため、レジ周りや商品の陳列棚付近に防犯カメラを設置すると良いでしょう。
商品の万引きは、その場で気づくことが理想ですが、後になって発覚するケースがほとんどです。
後で防犯カメラに残った映像を確認し、証拠を抑えられた場合には警察に映像を提出することでスムーズな問題解決に繋がります。
また、レジは従業員の窃盗の可能性もゼロではないので、必ず設置した方が良いでしょう。
個人情報を守るため
エステサロンには、金銭や商品だけでなく、顧客情報が入った顧客ファイルやパソコンといった個人情報も保管されています。
これらは、お店の損害だけでなく、他のお客様への二次災害にも繋がることもあることを意識しておきましょう。
パソコンでの管理はパスワードの入力で情報を見られないようにすることは可能ですが、紙で保管している場合は、鍵付きの頑丈な棚での保管が理想的です。
現代では、個人情報は非常に大きな資産ですので、しっかりと守る意識が大切です。
お客様・スタッフが危険な目に合わないようにするため
エステサロンのスタッフは女性であることが多く、顧客が女性限定に絞っていない場合は、男性客とのトラブルも少なくありません。
店内での暴力や口論はもちろん、閉店後に店の前で待ち伏せたり、ストーカーの被害に遭うケースも考えられます。
個室だとしても女性と男性が2人になるケースでは防犯カメラを設置することをおすすめします。
ただ、着替えを撮影してしまうことは問題ですので、着替えをするスペースと施術をするスペースを完全に分けるといった対策が有効でしょう。
防犯カメラの選び方
見た目のデザイン性で選ぶ
(ドーム型の防犯カメラ)
一般的な防犯カメラのデザインの種類としては、下記のようなものがあります。
- 【一方向撮影】ボックス型(バレット型)
- 【広範囲撮影】ドーム型
- 【広範囲撮影】PTZ型
ボックス型はよく見かける防犯カメラで、カメラとしての存在感があり、防犯抑止効果が高いデザインです。
また、比較的低価格帯でも販売されており、1万円以下でも購入できます。
広角の撮影やズームができますが、1方向のみとなってしまうため、広範囲・複数のアングルを撮影する場合は複数台用意する必要があります。
ドーム型は、露出面が少ないデザインなので、店舗内に設置してもサロンの雰囲気を壊すことがありません。また、死角が広くないことや犯人に気づかれにくいことも大きな特徴です。
PTZ型はドーム型に形状が似ていますが、遠隔操作機能を持ち、水平・垂直回転ができ、拡大・縮小が可能な高性能な防犯カメラです。営業中に監視する際に向いているカメラと言えるでしょう。
参考:防犯カメラの種類はどれくらいある?代表的な形状や便利機能を紹介!
機能性で選ぶ
防犯カメラはただ撮影を行うだけでなく、様々な機能が搭載されているものもあります。
- 全方位撮影
- 音声録音
- 赤外線照明
- 人感センサー・動体検知
- 光学ズーム・オートフォーカス
上記のような機能が代表的でしょうか。
ドーム型の防犯カメラは、360°撮影が可能で全方位撮影できるケースが多いため、設置台数を少なくすることができます。
音声録音がついていると、カメラに映っていないところでも異常な音の検知や、複数人の会話よって証拠となる発言を押さえることもできるでしょう。
赤外線照明がついていると、夜間などの照明がない時間帯でも白黒で撮影することができます。特に、夜間の窃盗が多いレジや商品棚、重要書類を保管している場所などに向いていますね。
動体検知がついているものは、何か動きがあった時に自動的に録画される仕組みとなっており、アプリを通してアラート通知がいくものもあります。動きがあってからの撮影なので容量の削減にも繋がることもメリットでしょう。
光学ズームやオートフォーカス機能がついている防犯カメラは、画素数を落とさずにズームすることができるので、決定的な証拠を押さえる際に非常に効果的です。
こうした高機能を備えた防犯カメラは、安くても3〜5万円と価格が高くなってしまうので、重点的に防犯対策をしたい場所に絞って導入すると良いでしょう。
費用面を抑えて選ぶ
価格と性能のバランスを重視して選ぶなら「AHDカメラ」と呼ばれるタイプのカメラがおすすめです。楽天市場などでも販売されており、一台あたり10,000円ほどから販売されています。
AHDカメラは、200万画素以上のフルハイビジョンでの撮影、スマートフォンやパソコンからの遠隔操作が可能となっています。ネットワークカメラのように映像の遅れもないですし、基本的な防犯機能がついているものもあるのでおすすめです。
また、抑止だけならば、ダミーの防犯カメラと併用も検討すると良いでしょう。
防犯カメラを設置する時に注意すべきポイントは?
お客様への配慮をする
防犯カメラは犯罪抑止に効果的ではありますが、お客様視点では「常に見られている。」という感覚になってしまい気持ちの良いものではありません。
そのため、着替えをする場所や肌の露出が多くなる場所には設置をしない、またはアングルを変えるといった配慮も必要となるでしょう。
特にボックス型の形状は、カメラとしての存在感が強いため、店内や施術室の雰囲気には向いていないので、ドーム型の方がお客様もあまり気にならないのでおすすめです。
状況をリアルタイムで監視できるようにする
店舗全体を映し出し、遠隔操作でリアルタイムで状況を確認できる防犯カメラも最低で1台は設置すると良いでしょう。
事務所でモニターを設置しリアルタイムで確認することができれば、トラブル発生時即座に対応することができます。
さらに、混み具合やスタッフの動きも確認することができるので、マネジメント面でも役立つ側面もあります。
自治体によっては防犯カメラのガイドラインに注意!
防犯カメラの設置は、自治体によって独自にガイドラインが用意されていることもあります。
顧客トラブルや行政指導を防ぐためにも、設置前に事前に確認してから設置するようにしましょう。
- 防犯カメラの設置目的の明確化
- 防犯カメラを設置していることの表示
- 管理責任者の設置等
上記のような基準が設けられていることがありますので、一度自治体の防犯カメラに関する情報が公表されているページを確認したり、心配な方は直接問い合わせてみましょう。
まとめ
この記事では、エステサロンの防犯対策として防犯カメラの重要性について解説しました。
防犯対策は店舗の利益を守ることだけでなく、お客様・スタッフの安全確保にも繋がります。
理想は防犯カメラだけでなく、SECOMなどの防犯システムや非常ボタンの設置を完備することも重要でしょう。予算次第になりますが、長期で安定した経営を実現するためには安全対策も忘れずに行うことが大切です。
CIN GROUPでは、美容サロンの経営・集客アドバイスを行ってきた実績がありますので、サロン運営で何かお困りの方はお気軽に弊社までご相談ください。
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