女性の利用率が高い美容サロンの中でも、脱毛サロンは男性からの利用率も高く、若い世代からの人気が非常に高い業種です。
そのため、これから開業を検討されている方も多く、美容関係に携わっていなかった人でも脱毛サロンを開業したいという方も多いのはないでしょうか?
そこで、この記事では
- 脱毛サロンの経営に必要な資格はあるのか?
- 経営する上で役に立つ資格は何か
- 開業までの流れ
などについて解説します。弊社では、これまで1,000店舗以上の美容サロンの経営、集客サポートを行った実績がありますので、ぜひ参考にしてください。
目次
人気の脱毛サロンにするために役立つ資格の種類
まず、結論から申し上げると、脱毛サロンを開業する際に必須となる資格はありません。
ヘアサロンやマツエクサロンのように美容師免許を取得していなくても開業することができるため比較的参入しやすい業態です。
ただ、施術者としての立場を持ちながら経営を行う場合は、脱毛に関する知識を持ち合わせていることも重要となります。
こちらの項目では、脱毛サロンを経営していく上で役にたつ民間の資格を紹介していきます。
医療脱毛(レーザーでの永久脱毛)は国家資格が必要
最初に脱毛サロンを開業する際には、美容師免許のような国家資格は必要ないと説明しました。しかし、エステサロンが美容脱毛を行う場合に限ります。
これは、脱毛サロンの業態がクリックや皮膚科で行う医療脱毛と、エステサロンが行う美容脱毛に分かれているからです。
医療脱毛を行う際には、医師や看護師の国家資格が必要となることを覚えておきましょう。
この記事では、美容脱毛の開業を検討されている方に向けての説明となります。
美容サロンでは特になし(メンズ脱毛も)
脱毛サロンを含めた美容サロンやエステサロンを開業される場合は、医療脱毛でなければ国家資格は必要ではありません。
稀に「メンズ脱毛でも資格は必要ないの?」と疑問に思われる方もいらっしゃいますが、メンズ脱毛の場合でも美容脱毛として経営していくのならば特別な資格を取得する必要はないです。
民間資格を取ればお客様は安心
国家資格を持っていなくても開業できる業種ではありますが、脱毛の知識を民間の美容系の資格で補うことは経営者としても重要です。
脱毛は機材を使用して施術を行いますし、衛生面や安全面を考慮せずに施術を行うことでお客様に重大な怪我を負わせてしまう可能性もあります。
脱毛方法の種類も豊富にありますし、「脱毛は痛い」という認識も広まっているため、お客様を安心させることで信頼を得ることにも繋がります。
脱毛に関する民間資格の取得を検討されている方は、下記を参考にしてください。
【資格種類】
- 認定電気脱毛士(CPE)
- 美容電気脱毛技能検定
- AEA認定脱毛技術者
- 美容光脱毛検定
これらの資格は、すべて民間の資格ではありますが、美容業界でも有名な協会や団体が提供しているものですので十分な知識を得られることができます。
ただ、中には資格とうたっていても信頼度が低いものもありますので、資格の認定元の団体や機関を確認しましょう。
今回紹介する資格は、脱毛をメインとする資格ですが、エステティック関連全般を学びたい方は下記の記事も参考にしてください。
認定電気脱毛士(CPE)
認定電気脱毛士の資格は、英語の資格でも有名なTOEICやTOEFLを実施しているE.T.Sが実施している資格であり、AEA(米国電気脱毛協会)が推奨していることもあり、公共性と信頼性が高いです。
資格取得後5年間有効で、その後資格を持ち続けるためには再受験して資格を更新する必要があります。
継続して新しい知識や安全、衛生面について学ぶ必要がありますので、お客様からも信頼されやすい資格と言えるでしょう。
参考:一般社団法人 日本スキン・エステティック協会 | CPEとは
AEA認定エステティシャン
AEAの資格は、3種類に分けられております。
- AEA認定エステティシャン(基礎資格)
- AEA上級認定エステティシャン(上級資格)
- AEAインターナショナルエステティシャン(最上級資格)
基礎レベルから、国際的にも使用できる最上級資格が用意されています。受験資格、日程、料金が気になる方はホームページで確認してみてください。
参考:AEA|資格取得について
民間資格は専門学校で取れる
民間資格は専門学校や通信教育で基本的なことを学んだ後に、試験に合格することで取得できるものがほとんどです。
そのため美容学生でも取得が可能ですが、中には実務経験が必要となることもあります。
すでに美容関係のお仕事をしている場合なら、実務経験もありますし、脱毛に関する知識を身につけることで比較的スムーズに取得することが可能です。
認定脱毛士の資格
検定目的
脱毛士検定の目的や、活用方法は大きく分けると下記の2点です。
- スキルアップ
- 社内教育
脱毛の正しい知識の習得はもちろん、新人スタッフが入るたびに知識・技術に差が出る、スタッフのレベルを一定のレベルに引き上げたい等、新入社員の教育のツールとして利用できます。
3級脱毛士
協会認定講師による講習を受講するか、脱毛士認定対策講座を受講した場合でも取得が可能です。
筆記、実技試験どちらも受ける必要がなく、試験料も支払う必要はありません。講座を受講すれば取得可能ですので、脱毛士としては入門レベルの知識となります。
認定脱毛士
認定脱毛士は、美容関連での実務経験(専門学校含む)が6か月以上ある方が受験資格を持ち、「認定脱毛士」のテキストを理解できているかを問う筆記試験に合格することで取得することが可能です。
受験料金は6,000円(税込)で受験することができ、80%以上の回答率で合格となります。
ミスを誘うような問題もあるという意見もありますが、基本的にはテキストをしっかり読み込んでいれば回答できる問題のため、中程度の難易度と言えるでしょう。
上級脱毛士
上級脱毛士の資格を取得するためには、認定脱毛士に合格している事を前提に、筆記テストと面接形式の実技試験に合格しなければいけません。
検定料金は15,000円で、認定脱毛士と同様に、合格基準は80点以上となっています。
認定脱毛士試験にはなかった実技試験が追加されていることで、お客様への対応を見られることに加え、筆記試験の難易度も上がります。
まだまだ合格人数が少ないですが、持っていればお客様に役立つ知識を共有することで、信頼を獲得できるでしょう。
脱毛サロンの開業の流れ
事業計画書の作成
まず、事業計画書について説明します。事業計画書は特に法人経営を検討されている方は必ず作成しましょう。
目的としては、開業後にどのように運営していくのかをまとめることで、目標の実現を可能にするための運営の見通しや、実際に何をしていくのか?を客観的に判断することができます。
そして、事業計画書を作成しておくことで、融資が通りやすくなったり、審査の時間が短縮されたりといったメリットがあります。
物件探し
事業計画書を作成したら、出店希望エリアで物件を探し始めましょう。
物件探しでのポイントは、下記の2つです。
- エリアのターゲット層の調査
- 集客性
出店予定エリアの客層、自分のサロンのターゲットがどの程度いるのか?そもそもニーズはるのか?
集客しやすい場所にあるのか?駅の近く、郊外なら大通りに面しているのか、駐車場はあるのかなど。
町の特徴に合わせて、同業の競合店舗となりそうな店舗もチェックしておきましょう。
資金集め
開業をしたいと思ったその瞬間から開業資金を少しずつ貯めておくことがベストです。
しかし、高額な機材を揃えたり、店舗を借りたりすると開業資金を全額用意することは相当厳しいでしょう。
もちろん、必要最低限の資金は用意しておくべきですが、融資を上手く活用して資金を集めることになります。融資を受けようと思っている方は、事業計画書を具体的に作成することを心がけましょう。
また、条件に合えば補助金や助成金を申請することも可能です。
資金に関して重要な事は、開業にかかる費用の他に、6~12か月分の運転資金を用意しておくことも忘れてはいけません。
機器準備
まとまった資金が用意できたら、次は脱毛機器を購入することになるでしょう。
もちろん、新型の機材は性能が良く、使い勝手も良いです。しかし、その分コストもかかりますので、予算を決めて必要十分な性能の機器を用意しておきましょう。
複数台用意する必要がある場合は、リースや中古のものを購入したり、経営が上手くいき始めてから購入することも検討してください。
集客の準備
機器も揃ったらすぐに開業する方も中にはいらっしゃいますが、集客対策をしなければ、お客様を集め続けることはできません。
- ホームページの作成
- SNSでの公式アカウントを作成
- 集客媒体を活用して広告運用
といった事が集客対策としてはメジャーです。
SNSは無料で気軽に運用できますし、最新の情報を発信しやすく、拡散力も優れているため活用しないのはもったいないです。
ただ、継続した発信活動が必要で、SNS単体で集客力を発揮するのは相当な時間と労力がかかるのも事実。
そこで、SNSを活用しながら、開業前の段階は集客媒体を活用して、効率よく広告を運用することも検討してみてください。
ホットペッパービューティーは最大手の美容集客媒体ですので、集客力も高く、広告以外の経営サポートも充実しています。
届け出
先述した通り、脱毛サロンは国家資格は必要ではないので、個人事業主だとしても、税務署に開業届を提出するだけで開業することが可能です。
個人事業主の方は、税制面でも有利な青色申告の手続きも済ませましょう。
開業
レーザー脱毛やニードル脱毛などの医療脱毛は国家資格が必要となります。施術はもちろんですが、機材の購入の際にも医師免許が必要です。
エステの脱毛サロンは資格は必要がなく、クリニックのような医療機関は必須ということは覚えておきましょう。
まとめ
この記事では、脱毛サロンの開業を検討されている方に向けて、脱毛に関する資格について解説しました。
クリニックではなく、エステの脱毛サロンは国家資格を取る必要もなく、全くの経営初心者の方でも簡単に開業することができます。
しかし、サロンに通うお客様の立場からすると、資格を持っているスタッフの方が信頼されるのは間違いありません。お客様の信頼を獲得するために、マネージャーだけでなくスタッフも資格を持っている人を採用すると良いでしょう。
「脱毛サロンを開業したいけど、どんな風に開業すればいいかわからない。」
「競合店舗が多い脱毛業界の中で、どんな対策をすれば集客ができるの?」
「不動産を紹介してほしい。おすすめの脱毛機器を紹介してほしい。」
といった要望、不安や疑問を抱えている方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にCINグループまでお問い合わせください。
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