これからホットペッパービューティーに掲載するかどうか迷っている方は、費用対効果はどれくらいなのか気になっている方も多いはずです。
ホットペッパービューティーは公式ホームページでも、掲載料金が公開されていませんし、どのくらいの新規顧客数を獲得できるかわからないという方も多いでしょう。
この記事では、ホットペッパービューティーの費用対効果が気になる方向けに、ホットペッパービューティーは集客できるのか?費用対効果は良いの?といった疑問にお答えいたします。
CIN GROUPでは、これまで2,000店舗を超える美容サロンの集客/掲載サポートを行ってきた実績がありますのでぜひ参考にしてください。
目次
ホットペッパービューティーの費用対効果の考え方
費用対効果と聞くと「どれくらいの広告費をかけることで、どのくらいの集客数を見込めるのか。」と考える方が多いでしょう。
上記の考え方でも間違ってはいませんが、もう少し踏み込んで考えてみることが大切です。
簡単な費用対効果の計算方法
費用対効果は簡単に言ってしまえば、コストパフォーマンスが良いかどうかです。
掲載料金 ÷ 集客人数(新規)= 一人当たりの新規集客にかかった金額
上記の式を参考に、毎月の掲載料金として5万円、新規集客数が25人集客できると考えると、一人あたり2,000円のコストが発生していることが上げられます。
この金額が高いか安いかは、費用対効果についてどのように考えるかによって変わるのです。
経営者として今後、宣伝広告費にいくらかけるべきなのか、費用対効果について考えるためには、LTV(ライフタイムバリュー)も考慮しなければいけません。
LTVで考える
LTV(Life Time Value:ライフタイムバリュー)は、日本語だと『顧客生涯価値』という意味になり、一人のお客様が生涯でどれだけあなたの店舗に利益をもたらすか算出するための指標です。
前の項目の計算だと、毎月の『新規』の顧客数のみを計算したものになり、2回目や3回目も来店するリピート客を考慮していません。
極端な例ではありますが、最初の月に集客できた25名が次の月にも来店してくれた場合、2か月目の集客数は、25名(新規)+25名(リピート)=50名(当月)となります。
もちろん、必ずしもリピートをしてくれるお客様ばかりでもなければ、3,4回の来店をした後に他の店舗に移ってしまう可能性もあるでしょう。
つまり、獲得したお客様がどれくらいの頻度で、どれくらい長く店舗に通ってもらえるかが重要です。
さらに、顧客単価や収益率などを加味すると、LTVの計算方法は下記のようになります。
LTV = 平均顧客単価 × 収益率 × 来店頻度 × 継続期間
具体的な数値を当てはめて考えてみましょう。
【顧客A】
平均顧客単価:10,000円
収益率:50%
来店頻度:月に3回(年に4回)
継続期間:5年
10,000円 × 50% × 4 × 5 =100,000円
上記の例だと、顧客Aの方を集客できた場合の最終的な利益は10万円となります。
細かくはここから新規集客のコストを引いて、一人あたりの利益を計算することになるでしょう。
ホットペッパービューティーが高いと言われるのは本当?
「ホットペッパービューティーの掲載料は高い!」と言われることもありますが、それは本当なのでしょうか?
ホットペッパービューティーを利用することで得られるメリット、LTVを考慮したときの費用対効果などを考えることで、価格だけからは分からない部分が見えてきます。
集客できる仕組みが出来上がっている
ホットペッパービューティーは、美容サロンを経営されている方はもちろん、一般の方からの知名度も非常に高い媒体です。
その大きな理由としては、ネット予約や分析機能の高機能なシステムが無料で利用できる点などが上げられるでしょう。
さらに、掲載店舗数が多いためユーザーからの支持も厚く「美容サロンを探すならホットペッパー」と言われるほど。
Googleでも美容系のキーワードを検索した時にほとんどと言って良いほど、ホットペッパービューティーのサイトが表示されるなど、集客できる仕組みが作られていることが魅力的です。
【実例有り】効果例とLTVを考えてみる
それでは、実際にホットペッパービューティーの費用対効果のイメージがつきやすいように、弊社クライアントのある一年間の例を参考に解説します。
簡略化して説明するため、式で算出したLTVの数値ではなく、新規数と既存顧客数の増加に着目して見てください。
【ネイルサロンA】掲載料金29万円/月
【月の平均新規集客数】80名
【1年間のリピート客数】1800名
新規集客だけをみると、一人当たりの新規集客にかかる金額は、29万円÷80名= 3,635円となります。
もし施術単価が5,000円のサロンならば、手残りが1,375円になるため、人件費などの経費を支払うと赤字は確定です。ここまでをみると、費用対効果は低いと感じてしまうかもしれません。
しかし、徐々にリピートしてくれるお客様も増え、徐々に毎月の既存顧客来店数が増えた1600名分を考慮すると…
348万円(1年分)÷ 【1600名(既存1年)+ 960名(新規1年) = 約1,360円
となり、1回あたりの予約にかかる宣伝広告費料金は1,360円となり、新規だけを見た時の1/3程度になるのです。
このように、徐々にリピート顧客が積み重なることにより、ホットペッパービューティーを上手に長期間使いこなして集客することができれば、費用対効果はだんだんと良くなっていきます。
そのため、新規数客数だけを注目するのではなく、どのようにリピート率を高めていくかといった対策が必要なのです。
他の集客方法と費用対効果の違い
上で紹介した実例も参考にしながら、他の集客方法も一緒に考えてみましょう。
チラシ
チラシは住宅街や高齢者の方をターゲットにしているサロンに有効な集客方法の1つです。
チラシの反響率は0.01〜0.3%と言われているため、10,000部配った場合、1〜30名の集客数が想定されます。
ちょうど中間の15名の集客に成功し、10,000部作成するのに5万円の費用がかかったとすると、1名あたり3,333円のコストがかかったと考えることができるでしょう。
しかし、チラシは下記のような流れで配布することになりますので、余計なコストや手間をかけないことが重要です。
- デザイン
- 印刷費
- ポスティング費
想定される集客数の幅があること、大きな手間がかかることを考えると、費用対効果はあまり高いとは言えません。
ホームページ
ホームページの作成による集客効果は、一人あたりの集客コストを計算することは難しいのが現状です。
その理由としては、自分で運営する分には手間はかかるもののコストはかからないからです。
しかし、機能が充実したサイトを作成するための初期費用に加え、作成や運営を外部に委託すると大幅にコストが発生してしまいます。
ホームページによる集客の費用対効果としては、知識があり自分で積極的に運用できる方、初めから長期的な運営を見込んでいる方以外は、低くなってしまう可能性が高いでしょう。
SNS
SNSの最大の魅力は、コストをかけずに情報を発信することができる点です。運営も難しくなく、どなたでも簡単に活用できることも利用しやすいでしょう。
これから開業される方の多くは、美容サロンの公式アカウントを作成して、日々の情報発信やメッセージ送信ツールとして活用しています。
無料ではあるもののしっかりとノウハウを積むことで集客に繋げることも可能です。
ただ、開業したばかりなどはアカウントも育っておらず、集客できるほどの発信力は大きくはありません。
ホットペッパービューティーなどの集客媒体と上手く組み合わせながら活用することが大切です。
費用対効果を高くするための方法
集客する際に、費用対効果を高めるということはLTVを高くするか、コストを下げる事です。
LTV = 平均顧客単価 × 収益率 × 来店頻度 × 継続期間 - 新規獲得コスト(宣伝広告費)
LTVに新規獲得コストを引いた式を考えてみると分かるように、掛け算部分の数値を大きくすることができれば費用対効果を最も高めることができるのです。
お気づきの方も多いかと思いますが、広告費用を削ることを優先するのは効果は薄く、掛け算部分の下記の項目を改善するように意識しましょう。
- 平均顧客単価
- 収益率
- 来店頻度
- 継続期間
それぞれの項目について解説します。
顧客単価を上げる
顧客単価を上げる方法などは、多くのサロンオーナーが課題に感じているかと思います。
- メニューを値上げする
- 商材販売に力を入れる
- 決済手段を増やす
- いつもより高いメニューを選んでもらう
客単価を上げる方法としては、上記のような方法が効果的です。比較的楽に実践できて、大きな効果を得られるのは商材販売でしょう。
施術にかかる時間や経費をかけることなく、大きな手間をかけることなく売上を増やすことが可能です。
もちろんお客様に説明するために商品知識を付けたり、ポップを作成するなどの工夫は必要ではありますが、商品力の強い商品を導入すればそこまで営業力は必要ありません。
2023年現在では、ラッシュアディクトなどのサロン専売化粧品が人気です。一度商材の取り扱いも検討すると良いでしょう。
収益率
収益率とは原価に対する収益の割合のことです。売上が10,000円だとして、人件費や商材費などの経費を5,000円だとすると、手元に利益として残る金額は5,000円となり、収益率は50%となります。
経費を抑えるなどして、手元に残る金額が6,000円だとしたら、収益率は60%に改善します。
来店頻度を高める
来店頻度はいわゆるリピートの回数を増やすということです。3か月に1回よりかは、2回来店してもらう方が売上は大きくなります。
リピート率を高めるためには、顧客の来店サイクルを把握した上で、ダイレクトメッセージなどの送信をすると良いでしょう。
他にもランクに応じて、サプライズでアメニティを配布したりなど、顧客ロイヤルティーを高めることも効果的です。
継続期間を長くする
継続期間とは、どのくらい長く通ってもらえるかの期間(年)です。
この要素は、お客様の生活スタイルの変化や引っ越し、嗜好の変化などによって変わるのでサロン側ではあまり改善することはできません。
基本的に気持ちよくお店に通ってもらえるように、リピーターを増やすための意識をもち続けることで自然と継続期間は長くなるでしょう。
まとめ
この記事では、ホットペッパービューティーは費用対効果が良いのか、費用対効果を高めるためにはどうしたら良いのかについて解説しました。
「宣伝広告費が高い」というイメージはあるかもしれませんが、LTVを考えるとホットペッパービューティーの費用対効果は高いのではないかと思います。
掲載費用についてはプラン毎に異なり、店舗によって適正なプランは様々ですので、掲載をご希望の方はお気軽にご相談ください。
サロンの集客状況、エリアや競合店舗の調査をした上で、最適な集客サポートをさせていただきます。
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