美容関係の職種の中でも、美容師やネイリストと並ぶほど人気のあるアイリスト。
これからアイリストを目指したいと思っている方や、転職を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、アイリストに興味がある、就職や転職を検討している方に向けて、アイリストの現状や将来性について解説します。
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目次
アイリストの市場規模と現状とは?
拡大するアイリストの市場規模
2016年時点でのアイリストの市場規模は約1,500億円と言われ、美容業界全体が2兆1575円のうち6%を占めています。
アイリストという職業が一般的となったのは、アイリストになるために美容師免許取得が必須となった2008年です。
歴史が浅いアイリストという職業ではあるものの、市場規模が1,500億円以上であることから需要が高い職業であると言えるでしょう。
アイリストの需要が高い理由
目元は顔の中でも人の印象を決める重要なパーツです。また、2020年の新型コロナウイルスの影響によって、マスクをする方も多くなりました。
顔の大部分が隠れた中で、目元のメイクを意識するようになったことも大きく影響しています。
かつてはビューラーでまつ毛を持ち上げたり、マスカラを使った施術が一般でしたが、現在は自まつ毛を育てる「まつ育」や、まつ毛パーマやまつ毛エクステといった新たなトレンドも生まれました。
これからも目元への関心は高くなり、アイリストの需要は高くなっていくことが予想できます。
さらに、日本人は手先が器用で丁寧な仕事をすることも評判となっており、ジャパニーズカルチャーとして世界のアーティストから支持されていることも追い風と言えるでしょう。
アイリスト不足のその背景
先述したように、2008年にアイリストになるためには、国家資格である美容師免許の取得が必要となりました。
ネイリストやエステティシャンは、国家資格は必要ではなく、資格を持っていなくても施術を行うことができます。
しかし、アイリストは美容師と同様に、お客様に施術をするためには美容師免許の取得が必須条件です。
専門学校に通ったり、取得までにまとまった時間を確保したりなど、他の美容系の業種と比較して難易度が高いと言えるでしょう。
さらに美容サロンの出店の増加や、練習のためのモデル不足も相まって、アイリスト不足が進んでいます。
アイリストの将来性と今後
<出典:https://www.fashionsnap.com/article/2022-04-01/y2k-fashion/>
流行に左右させる将来性
アイリストはの将来性は、美容業界全体に言えることではありますが、トレンドの移り変わりが激しい業界です。例を挙げると、2022年現在は「Y2K」と呼ばれる2000年代に流行した「やりすぎがちょうど良い」風潮を反映させたスタイルが流行しています。
ナチュラルメイクや目元をはっきりさせたいといった需要は、トレンドに関係なく需要が高い状態が続くでしょう。しかし、流行でなくなってしまう可能性があるので、時代やニーズに合わせる必要があります。
アイリスト個人で見れば、トレンドを知っていたり、実際にニーズに応えられる人材であることは活躍していく上でも重要です。
トレンドを押さえた上で、まつ毛パーマやまつ毛エクステの技術を高めることも忘れてはいけません。
時代に合わせて最新の技術を覚えていくために、毎日の勉強が必要となる職種であることを覚えておきましょう。
参考:Y2Kファッションとは?2022年はヘルシー&ジェンダーレスな肌見せがマストに
今後のアイリストの展開
今後のアイリストの展開として、予想できる大きなことは下記の2点です。
- 男性へ向けたサービス展開
- 海外への進出
美容業界は、女性をターゲットにしたイメージが強いですが、最近では男性の市場規模も伸びています。
一般社団法人日本メンズ美容協会のメンズ美容市場動向によれば、若年層の男性を中心に化粧品の売上が伸びているというデータが出されています。
脱毛業界では男性の利用客も多いですが、肌質改善のためにエステサロンや、眉毛ケアのためにアイサロンに通う方も増えているようです。
現時点で、男性の若い世代が増えているということは、その世代が3,40代になってからも美容への関心が高い状態であると予想できるでしょう。
今や美に対する意識は、女性だけでなく男性客も高いのです。そのため、アイリストも男性客向けのサービス展開を考慮しなければいけません。
もう一つは、海外への進出です。
細かい作業が必要な職種のアイリストにおいて、日本人の方は高く評価されています。日本の文化やトレンドが技術が評価されつつあり、世界で活躍することも決して夢ではありません。
アイリストの年収はそのくらい?
これからアイリストを目指す方にとって、気になるのは年収などの収入面でしょう。
平均年収は約328万円と言われており、月給換算では27万円となります。スキルや経験、勤務先によって幅はありますが、他の職業と比較すると低いです。
大手のサロン以外は、ボーナスを支給しているサロンも多くはありません。
働き方に関しては、多くのアイラッシュサロンはシフト制であることが多く、休日に連続で休むことは難しいと言えます。
しかし、美容サロンは指名回数が多くなれば、インセンティブとして収入が増えることも期待できるでしょう。
頑張った分だけ給料に反映されるのは魅力的です。
アイリストへの転職はできる?
アイリストへの転職で最も多い職種は美容師です。大きな理由は、美容師免許を持っているため、比較的転職しやすいことが挙げられます。
一方で、美容関係に全く携わったことがなく、美容師免許を持っていない方は、まずは免許の取得が必要です。専門学校に通い、国家試験に合格しなければいけません。
高校生からアイリストを目指す場合は、卒業後に専門学校に進学することが一般的な道筋です。
社会人の場合はまとまった時間や資金が必要となるため、転職を検討している方は大きな決断になるでしょう。
しかし、全くの未経験からアイリストを目指す方がいないわけではありません。
出産や結婚、自分の夢を叶えたいと思い免許の取得から努力してアイリストになる方もいらっしゃいます。
本気でアイリストになりたい方は、決して諦めずに専門学校からアイリストまでの道筋を考えて、計画的に行動しましょう。
アイリストのキャリアパス
店長やマネージャーなど管理職似就く
一般的なアイリストのキャリアアップとしては、スタッフから経験を積み、店舗マネージャーや管理職につくことです。
慣れた環境で、自分の力を試すことに繋がるので、上司にアピールすることも大切でしょう。
経験や知識をつけるだけでなく、経営面やマーケティングといった新しいことについても勉強しなければいけません。
また、管理職の立場になれば、スタッフの時よりも給料面アップが期待できます。
美容業界で働く方は女性が中心なので、結婚や産休によってマネージャーでも入れ替わりが激しいです。
チャンスが訪れる機会も多いので、活かせるように準備しておくことも大切でしょう。
講師として指導する
施術者の立場からアイリストを育成する講師になる方もいます。
アイリストは人材不足が懸念されていますし、技術力があり即戦力が要求される業界のため、講師も必要とされる存在です。
施術をするよりも、人材育成にやりがいを感じる方も多く、キャリアを変えて講師になることも選択肢の1つでしょう。
独立してオーナーになる
スタッフとして経験や知識を培った後には、独立や開業を検討する方も多いです。
独立する方法を大きく分けると、個人サロンや店舗を持ったサロンの2種類に分けることができます。
また、アイラッシュサロンは、美容師免許が必要なこともあり、営業する上での店舗の条件が厳しいため自宅サロンでは厳しいでしょう。
開業するまでには、出店に最適なエリアや店舗選び、集客対策や財務に関することなど経営に関わる全ての知識が必要です。
成功するためには長い年月が必要ですし、失敗してしまうこともあります。
しかし、経営が軌道に乗れば収入に天井はなく、自分のスキルや集客対策次第で大幅な年収の増加が見込める夢のある選択肢です。
まとめ
この記事では、アイリストを目指す方向けに現状や将来性について、キャリアアップの道のりについて解説しました。
アイリストは美容師免許を取得しなければなりませんが、今後需要が伸びる可能性が高いです。綺麗になりたいと思う方や、コンプレックスや悩みを持つ方の助けになり、とてもやりがいのある職業でしょう。
また、技術が認められれば世界で活躍したり、自分の店舗を持つことも決して夢ではありません。
アイリストを目指すならば、まずは自分のキャリアや生活を見つめ直し、どのように夢を実現するか考えましょう。
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