ネイリストやエステティシャンは、国家資格がなくても施術/開業が可能なため、自宅サロンの開業や独立を検討される方も多いです。
「スタッフ時代よりも稼ぎたい!」、「あまり稼げなくてもいいから副業感覚で始めたい。」と目的は違っても、儲かるのかを疑問に感じている方も多いでしょう。
この記事では、自宅でエステサロンを開業しようか迷っている方向けに、稼げるのかどうか、失敗しないためのコツについて紹介します。
CIN GROUPでは、自宅サロンを含めて2,000店舗以上の美容サロンの集客/経営サポートを行なった実績がありますので、ぜひ参考にしてください。
目次
自宅エステサロンは儲かるのか?
結論から申し上げると、しっかりと儲けるための対策をすることで儲けることは可能です。
実際に自宅サロンを経営している方の利益を参考にしながら、儲けられるポイントについて解説します。
自宅サロンは経費を抑えられることが魅力
『儲ける』ということはつまり、利益を多く残すことができるのかということです。
■ 利益 = 売上 ー 経費
簡単ではありますが、利益を求める計算式は上の通りで、売上を大きくするか、経費を少なくすることができるのかが大きなポイントになります。
そして、自宅サロンは固定費となる家賃や通信費の支払いが必要ありません。
経費となる主なものは商材費用や、開業時に収納家具や施術用のベッドなどでしょうか。
極端なことを言ってしまうと、商材費用がかからないならば、集客できなくても赤字になることはないのです。
このように、経費を極端に低くすることができるのが自宅サロンの大きな魅力と言えるでしょう。
個人経営のエステサロンの利益
それでは実際に、自宅サロンを経営している方はどのくらいの利益を出せているのでしょうか?
公表されているデータはありませんが、弊社で担当している平均的な自宅サロンの例は下記の通りです。
【例】月間のエステサロンの利益
■ 集客人数 50名
■ 一人あたりの平均単価 約5,000円
■ 経費 約8万円 (宣伝広告費や商材費用)
上記の数字から利益を求めると…。
利益(17万円) = 売上 25万円 (50 ×5,000)ー 経費 8万円
上記の例の場合の利益額は17万円となり、決して高収入とは言えなくても、副業や子育ての合間での運営ならば十分と感じる方もいらっしゃるでしょう。
ちなみに、上記は週4日営業だとすると、1日あたりの集客数は3名程度となります。
スタッフ時代よりも稼げるのか?
独立を検討していて、自宅サロンでのみでスタッフ時代の収入を超えるという目標を掲げている方も多いでしょう。
エステティシャンの平均年収は、350万円程度であるため、月収換算すると約29万円となります。
つまり、毎月の利益は30万円を超えるくらいを目指す必要があるのです。
【目標】毎月30万円以上の利益を達成するために
■ 集客人数 80人
■ 平均顧客単価 5,000円
■ 経費 約10万円
利益 30万円 = 売上 40万円 (80 × 5,000)ー 経費 10万円
前の項目での例と比較するとどうでしょうか?ちなみに、平均顧客単価の条件は一緒に設定しています。
必要集客数は80名だとすると、週5日営業で4名程度が目安です。
また、経費を少し多くしているのは、新規集客数の獲得のための宣伝広告費や商材費用を考慮しています。
シンプルな例ではありますが、スタッフ時代よりも稼ぐために必要な集客数や客単価をイメージすることはできたでしょうか?
もちろん、より集客数を増やすことができたり、顧客単価を上げることができればスタッフ時代よりも稼げるでしょう。
ちなみに、自宅サロンで月間で80名以上を集客できている方は、決して多くはありません。
自宅サロンで儲けるのが難しいと言われる理由
前の項目で紹介した参考例を見て、意外と自宅サロンで稼ぐのは簡単なのではないかと感じた方もいらっしゃるでしょうか?
しかし、一般的に自宅サロンで大きな利益を出すことは難しいと言われています。
この項目では、自宅サロンは稼げないと言われる理由について解説します。
集客が難しい
稼げない理由の一つに、自宅サロンは集客難易度が高いことが挙げられます。
- 立地が良くない
- 技術力がないと思われる
- 怖い/危ないと思われる
- セキュリティーに不安がある
- 店舗のような特別感がない
お客様目線では、上記の理由によって自宅サロンを選ばない方が多いのは事実です。
立地面で言えば住宅街に位置していることが多く、周辺に住む人しかサロンの存在を認知できないことは集客面でも大きな課題です。
そして、店舗のような信用度がないため、近いところに自宅サロンがあっても、そもそも自宅サロンは選択肢にないという方もいらっしゃいます。
顧客の利便性が良くない
自宅サロンは経費削減のために、ホットペッパービューティーのような予約管理システムを導入していないことも珍しくありません。
無料で活用できるSNSやLINEでの連絡で予約を受け付けているとこもあります。
他にも広告を載せようと思っても、自宅であるがゆえに住所を公開できないことも問題の一つです。
ホットペッパービューティーでは、自宅サロンも多く掲載されていますが、自宅住所を格下状態で広告を掲載することができます。
集客効果が高く、24時間のネット予約機能もつけられるため、集客にお悩みの方は一度利用を検討してみてはいかがでしょうか。
自宅サロンの開業で失敗しないためのコツ
この項目では、自宅サロンの開業で失敗しないために抑えておくべきことについて解説します。
儲かるメニューを導入する
自宅サロンは自分の好きなように経営できるため、自分が好きな施術を提供したいと思うでしょう。
もちろん、自分がやりたい施術をすることも大切ですが、需要がある儲かるメニューの導入も調査しておく必要があります。
どのような施術が人気なのか、話題となっているのかを理解できると、メニューの作成にも役立つでしょう。
弊社では、これまでのサポート実績はもちろん、リアルタイムの膨大なデータから人気メニューの提案にも強みがあります。
美容トレンドやメニュー作成で悩まれている方は、お気軽にご相談ください。
間取りや内装を意識する
自宅サロンはどうしても生活感が出てしまい、店舗のような特別な雰囲気を出すのは難しいです。
お客様はサロンに行く時は、普段とは異なる特別な雰囲気を期待しています。
自宅サロンだとしても内装や間取りを工夫したり、アロマを活用したりなど、サロンとしての雰囲気作りが重要です。
保険にも加入しておく
お客様を相手にする以上、施術ミスでトラブルに発展してしまうこともあるかもしれません。
特に、怪我をさせてしまった場合には、損害賠償を求められることも…。
万が一に備えて、サロン向けの保険に加入しておくことで、損害を最小限にする対策も検討しておくことが大切です。
集客対策をしっかりと行う
自宅サロンは集客が難しいと説明したように、店舗のサロンよりも選ばれづらい理由があるため、戦略的な集客対策を行わなければいけません。
- 集客媒体に情報を掲載する
- SNSで情報発信する
- サロンとの差別化を図る
- 経歴や実績を公表する
自宅サロンの場合でも、近所の方や知り合いの方以外の集客も重要のため、ホットペッパービューティーのような集客媒体に掲載することも検討すると良いでしょう。
また、自宅サロンは信用度が低いため、安全性のアピールや店舗との違いをSNSを活用して情報を公開することも有効です。
特に、これまでの経歴や実績、保有資格をアピールすることで興味を持ってもらえる可能性が高まります。
まとめ
この記事では、自宅でエステサロンの開業を検討している方向けに、どのくらい儲けられるのかについて解説しました。
自宅サロンは赤字になるリスクは低いものの、集客が難しいため売上を上げることが難しいということを忘れてはいけません。
自宅サロンのメリット/デメリットを理解した上で、どのように経営していくのか、立地の良い店舗を借りて運営した方が良いのかを判断することが大切です。
これからエステサロンの開業を検討されている方は、集客対策やどのように経営していけば良いのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
弊社では集客できるエリアやメニューの分析、空き店舗の紹介、ホットペッパービューティーの活用に強みがありますのでも行ってお、お気軽にご相談ください。
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