サロン業界の中でも利益率の高いことで知られるマツエクサロン。
自宅サロンであればプライベートの時間と仕事の時間を自由に調整できるので、自分自身にあった働き方で見つけられるかもしれません。
今回は自宅でマツエクサロンを開業しようとしている方向けに、自宅サロンを無許可で経営することのリスクや開業時の注意点について解説します。
株式会社CINGROUPではこれまで2,000店舗以上の美容系サロンをサポートさせていただいた実績があるので、ぜひ参考にしてください。
目次
自宅でマツエクサロンは違法?
マツエクサロンでお客様に施術をするために、美容師免許が必要になることはもちろん、開業する際に美容所登録の申請もしなければならないことはご存じでしょうか。
まつ毛エクステンションが日本に入ってきた当初は、無免許でも施術をすることができました。
しかし健康被害やトラブルを訴える患者が多発したことを原因に、2008年から美容師法で厳しく取り締まられるようになったという経緯があります。
現在の美容師法では『美容師は、美容所以外の場所において、美容の業をしてはならない。』と定められており、マツエクも美容に該当するため、美容師免許の取得、美容所登録の届け出が義務化されました。
マツエクサロンの無許可経営のリスク
先ほど開業する際の必要事項として、美容師免許の取得と美容所登録の申請について説明しましたが、もし無許可で営業した場合どのようなペナルティを受けるのでしょうか。
次の項目では、マツエクサロンを無許可で経営するリスクについてご紹介します。
通報されるリスクがある
美容所登録にはいくつかの条件があり、自宅の空室を利用して開業しようと考えている方は内装が基準に合っているか確かめ、保健所からの許可を得る必要があります。
もし美容所登録に関する知識を持った人が来店した場合、基準を満たしていないと無許可で運営しているサロンだと疑われてしまい、警察に通報されるかもしれないので注意が必要です。
営業停止の罰則/罰金のリスクがある
美容所登録の届け出をしていないのがバレると、罰金や営業停止命令を受けることにも気を付けてほしい。
営業停止の間は収入がゼロになってしまうので、保健所からの許可は忘れずに取っておきましょう。
通報や保健所の抜き打ち検査で、美容師法の違反に問われると30万円以下の罰金を支払わなければなりません。
また健康被害が出ているサロンでは美容師法違反に加えて、業務上過失傷害罪として最悪の場合、5年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金が科されるため注意が必要です。
広告を出しづらい
集客する際にも気を付けなければならないポイントがあるので抑えておきましょう。
集客媒体にお店の情報を掲載する場合、マツエクサロンならば事前に美容所登録が完了していることが分かる証明書を提出するケースがよくあります。
美容系サロンの予約サイト、ホットペッパービューティーがその一例です。
ホットペッパービューティーに掲載する場合は、申し込みをしてから実際に掲載されるまでに約1か月かかることもあります。
お店のオープンに合わせて掲載することを考えているのであれば、開業の2か月前には美容所登録の申請の準備を始める必要があるでしょう。
証明書の提出が必要ない場合でも、広告を出す際に安全なサロンであるとアピールすることができるので、怪しさのないクリーンなお店を目指しましょう。
自宅でマツエクサロンを経営するためには?
次の項目では、自宅でマツエクサロンを開業する際に必要な準備について、より詳しくご紹介します。
美容師免許を取得する
先述した通り、マツエクサロンを開業するうえで美容師免許の取得は必須です。
免許取得までには美容師専門学校を最低でも2~3年通学することが必要であり、時間がかかります。
まだ取得をしていないという方は、最優先で進めていきましょう。
詳しい取得方法は下記のサイトでも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
美容所登録に必要な条件を確認する
前述では、マツエクサロン開業には美容所登録が必須であることを説明してきました。
この項目では美容所登録の審査から検査までにかかる流れと、申請する際に保健所から求められる条件について、渋谷区を例に詳しく説明していきたいと思います。
【美容所登録の手順】
開設の際には保健所に提出する開設届や施設の平面図などの書類を記入して、その書類をもとに施術環境を職員に検査してもらいましょう。
また審査から検査、確認書の交付までには時間がかかるため、開業しようと考えている日の2週間前までには準備を始めておくことをオススメします。
【美容所登録の条件】
渋谷区で定められている基準は主に下記の通りです。
- 流水式の洗髪設備を設ける
- 採光/照明/換気を十分にする
- 流水設備のある洗い場を設ける
- 作業場と待合室の区画を分ける
- 作業場の面積は13㎡以上確保する
- 床/腰板は不浸透性材料を使用する
お住まいの地域によって美容所登録の条件は異なるので、物件を契約する前に管轄の保健所に相談をすると良いでしょう。
自宅で経営できそうか検討する
自宅サロンは開業の際に初期費用を抑えられることが最大のメリットです。
しかし『サロンと自宅の玄関は別でなければならない。』という規定が美容所登録に含まれているため、自宅の空室を利用して開業することは構造上不可能であるケースが多くあります。
玄関や間取りの変更などを理由に内装工事をすると費用が余計にかかってしまい、自宅サロンのメリットを活かしきれないのでおすすめできません。
自宅サロンを開業するのであれば、建設する段階から1階はサロンで2階は自宅にし、生活エリアと仕事場を一体化させた一軒家にすると良いでしょう。
自宅でのマツエクサロンの経営は儲かるのか?
初期費用 | 美容所登録 | |
---|---|---|
マツエクサロン | 150万円 | あり |
エステサロン | 50万円 | なし |
同じ美容系サロンでも美容所登録の有無によって、初期費用にこのような差があります。
マツエクサロン開業時にかかる初期費用は経営するうえで大きな負担に感じる方も多いのではないでしょうか。
自宅開業は集客に向かない開業スタイルであり、立地によっては儲けることも難しいです。
またサロンは広告を掲載する際に、住所を公開しなければならないので不特定多数の人に自宅の住所を知られるリスクがあり、プライベートに悪影響を与える可能性もあると覚えておきましょう。
自宅サロンの開業には注意点やリスクが多くあるため、より本格的に経営をしたいと考えている方には、店舗を借りて開業する形態がオススメです。
まとめ
初めての開業では分からないことや不安なことが多く、誰かに相談できる機会があれば心強いものです。
ホットペッパービューティーでは開業時のサポートから集客対策まで、サロン経営に関するあらゆる面で相談に乗ってくれるほか、サロンの特徴を活かした経営戦略を考えてくれます。
また基本的なプランでも個人経営であれば十分な集客効果を得られるので、安定して売上目標を達成することも可能になるでしょう。
気になる方はぜひ一度お問い合わせしてみてください。
関連記事
・マツエクサロンの開業資金はいくら必要?初期費用や運転費用についても解説!
・アイリストは美容師免許なしでも大丈夫?マツエクなどに関する資格はあるの?
・マツエクサロンの集客方法の考え方/有効なアプリやサイトについても解説
当サイトの記事は一部PRを含む場合があります。