整骨院や接骨院を経営されている方の中には、来院者数が増えずに、運営が厳しい…という状況に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
整骨院や接骨院などの治療を行う業態では『あはき法』によって、厳しい広告の制限があります。
そのため、他の業種よりも人を呼び込むような集客対策を行うことが難しいです。
この記事では、整骨院や接骨院を運営されている方に向けて、具体的な集客対策や注意点について解説します。
目次
整骨院/接骨院が集客を考える時の注意点
経営者としては多くの方に来院してもらい、売上を伸ばしたいと思うことは当然です。
そのために、多くの方に向けて広告を出して集客しようと思う方もいらっしゃいますが、広告の制限が厳しいため、他の業種のように積極的に来院を促すことは難しいという現状があります。
通称『あはき法』とも呼ばれますが、広告規制を遵守しない場合、営業停止や罰金を課せられることも。
非常に厳しいことで知られる『あはき法』に注意しながら、広告を出さなければいけません。
あはき法の広告制限に関する記事は、下記記事でも紹介しているので併せて参考にしてください。
整骨院/接骨院の集客の現状
繰り返し述べているように、整骨院や接骨院は広告の制限があるため、あはき法が適応される施術は積極的に広告を出していない治療院がほとんどです。
特に、都会の場合は整骨院や治療院の数も増加傾向のため、来院者を取り合っている状況となっています。
また、完全に固定客を抱えている治療院も多く、新規の患者さんを獲得するのも難しい業界です。
このような状況から、整骨院と接骨院でも治療だけでなく、もみほぐしや整体などリラクゼーションメニューを併設しているところも多くなっています。
リラクゼーションメニューは具体的な施術内容やウリ、強みなどを広告に掲載できることから、新規集客は治療メニュー以外を中心としている治療院が多いのです。
もみほぐしや骨盤矯正などの整体メニューから、他の施術のリピートに繋げたり、怪我をした時に選ばれやすい環境を作り出すことが重要と言えるでしょう。
患者が来院する理由を考える
新規の患者の場合
整骨院や接骨院の方が、初めて来院する時の状況を考えてみると、多くの場合は下記の2通りとなります。
- 【治療目的】怪我の治療のため
- 【癒し目的】リラクゼーション施術を受けるため
治療目的の場合は、整形外科からの紹介や知人からの口コミで選ぶケースが多く、リラクゼーションメニューを目的としている方は、何らかの情報を見てから来店する場合が多いです。
それでは、まったく治療院のことを知らない方は、どのようにして情報を得ているのでしょうか?
- Google Map
- SNS
- チラシ
- ホームページ
- ホットペッパービューティーなどのサイト ※治療メニュー以外の場合
今や若い世代だけでなく、スマートフォンを使用する全ての世代において、インターネットで情報を取得することが当たり前になっています。
先述しているあはき法は、1947年に交付されている法律のため、インターネット経由での広告に対しては厳格に制限されているわけではありません。*
整骨院や接骨院においても、インターネットを通じた集客対策は必須となるため、地域の特性やそれぞれの集客方法の特徴を理解した上で対策をしましょう。
※昨今のインターネット広告の急速な広がりに応じて、あはき法のガイドラインは状況に応じて変更されています。
継続来院する患者の場合
経営を最も楽にする方法は、継続して来院してもらう人、いわゆるリピート顧客を増やすことです。
一度しか来院しない100名の方を集客するよりも、5回来店する20名に来てもらう方がコストと手間を大幅に抑えることができます。
継続して来院してもらう方法としては、接客やサービスの向上はもちろん、2回目以降に利用できる割引券を配布することも効果的です。
休眠患者の場合
治療目的のみを理由として来院する方に多いのは、怪我が治ったらもう通わないというケースです。
このようなケースでは、治療が必要なケースでなければ来院しないため、お客様に直接リラクゼーションメニューの営業をかけるといった対策もあります。
一度来院している方の電話番号やメールアドレス、LINEを持っている場合は、ダイレクトメッセージでクーポンや人気のメニューの配信を行うと再度興味を持ってもらえるかもしれません。
整骨院/接骨院を探している方の詳細な状況を考える
整骨院や接骨院の場合、保険適応の治療を目的とした施術を行っていることもあり、来院者の状況は様々な場面が考えられます。
それぞれの状況に応じて最適な集客方法を理解することで、どのような対策を行うべきかを明確にしておくことが大切です。
急な怪我の手当ての場合
深刻な怪我の場合は、整形外科に搬送されるケースが多いですが、捻挫や打撲、肉離れのような外傷疾患は整骨院や接骨院で治療を行うことが多いです。
痛みが強い場合には、近くにある営業時間内の治療院に駆け込む方も多いため「近くの整骨院ってどこだっけ?」と思った時に、すぐに思い出してもらえるように看板やチラシで認知させておきましょう。
また、最近ではGoogle Map「営業している近くの整骨院」と検索すると条件に合う場所が表示されるようになっているため、GoogleMapの最適化(MEO)対策なども重要です。
慢性的な症状の悩みを解決する場合
継続的に同じような症状で悩みを持っている方の場合、事前にしっかりと情報を集めてから来院する方がほとんどです。
この時、悩みを持った方が「ここなら悩みを解決できそう!」と感じてもらうことがポイント。そして、なるべくターゲットを絞り込んだ情報を提供することが重要です。
肩こりや首の痛みを抱えている人にも選んでもらえるように『全身マッサージ』というメニューがあったとしても、腰痛に悩んでいる人にとっては魅力だとは感じません。
悩みを抱えている人が求めていることを具体的にイメージして、どのように解決していくのかといった情報をホームページやGoogle Map、公式SNSアカウントで掲載することがおすすめです。
交通事故対応を求める場合
交通事故後遺症に対応した自賠責保険を取り扱っている整骨院を探している方もいらっしゃり、知人からの紹介やすでに通ったことがある場所を選ぶ方が多いです。
保険の手続きが不安に感じている方にとって、保険会社への電話ややり取りを代行してくれる整骨院が選ばれる傾向があります。
そのようなウリや強みがある場合は、ホームページやGoogleの店舗情報に掲載することで、それらの情報を目にした方に選ばれるようになるのです。
期間別の集客方法
この項目では、集客にかかる期間別にまとめて紹介します。
開業したばかりであったり、すでに集客ができずに困っていたりなどは短期的な集客方法が効果的ではありますが、中・長期目線での集客対策も重要です。
もちろん、適応される業種や施術に関しては、あはき法には注意して広告を出すようにしましょう。
短期間で効果を出す集客方法
短期間で効果を出すための集客方法の特徴は、ある程度コストや手間をかける必要があることです。代表的な方法は下記のようになります。
- チラシ/ポスティング
- Googleリスティング
- GoogleMap(MEO対策)
- 口コミ/クーポンサイトでの掲載
開業したばかりの方や、集客に悩んでいる方でまだやっていない方法があるならば、ぜひやっておきましょう。
あはき法が適応される業種では、チラシや看板で掲載できる情報は限られるためGoogle Mapの最適化を行うことがおすすめです。
リラクゼーションメニューを併せて提供している場合は、ホットペッパービューティーやエキテンなどの集客力がある媒体を活用することで飛躍的に来院者数が増える可能性が高まります。*
また、ホームページを用意している場合は、Googleリスティングを活用してみても良いでしょう。検索キーワードやエリア指定など、詳細にセグメントを分けてターゲティングすることができますし、費用の上限を設定できることも安心です。
上記の方法の中でMEO対策以外は、基本的にコストがかかる方法となります。継続する場合には、結果的にコストが高くついてしまうこともあるため、最も効果が出る方法を選ぶようにしましょう。
※国家資格が必要な施術、保険診療メニューは掲載不可です。もみほぐしや骨盤矯正などのリラクゼーションメニューのみの掲載となります。
中・長期目線で効果を出す方法
次に紹介するのは、中・長期目線での集客方法について解説します。中・長期での対策は、コストよりも知識や手間が必要になり、忍耐力が試される集客方法です。代表的な方法は下記のようなものが挙げられます。
- ホームページ集客(SEO対策)
- SNS公式アカウントの作成
- Youtubeでの動画コンテンツの作成
- 口コミで良い評判の獲得
ホームページでの集客は、現状ではあはき法で厳しく制限されていないこともあり、治療をメインとする整骨院や治療院は、本格的に対策をすることをおすすめします。
ホームページでの集客は、GoogleやYahoo!での検索で上位に表示させるSEO対策が必要になるため、ある程度の知識は必要です。
予約機能やデザインなどの仕様面にこだわればこだわるほど、対応が難しくなりますので外注も検討することになるでしょう。
また、インスタグラムやYoutubeで情報収集する方も増えています。そのため、定期的なコンテンツの投稿を行うことで多くの方が見てくれるようになるため、継続的に対策することが重要です。
最後は、良い評判や口コミを集める対策方法です。新しい場所に行く場合口コミを参考にしてから来店を決める方は半分以上と言われています。
常日頃から、顧客満足度を上げる対応を心がけるようにしましょう。
まとめ
この記事では、整骨院や治療院などの治療院向けに、集客方法について解説しました。
最近では、リラクゼーションメニューを提供するところもありますが、あはき法に該当する施術の場合は広告制限に注意しましょう。
集客する際には、来院者の属性や予約までの状況を考慮した上で、戦略的に対策を行うことが必要です。
競合店舗が増えていく中で、自分の店舗が選ばれる対策を行うことで、安定した集客が実現できるかもしれません。
弊社では2023年7月に発表された、あはき業態向けのホットペッパービューティーの新サービスである『あはき柔整プラン』のご案内も行なっておりますので、お気軽にご相談ください。
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