美容サロンの開業を検討されている方の中には、内装をどのようにするべきか悩まれている方も多いかと思います。
また、内装費を抑えるためにDIYをして、費用を抑えることはできないのか?思っている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、サロンの内装での家具や収納用具などをDIYする際のメリット/デメリット、注意しておくべきこと、費用の抑え方について解説します。
CIN GROUPでは、これまで2,000店舗以上の美容サロンに向けて、集客・経営・開業サポートなどを行なってきた実績がありますので、ぜひ参考にしてください。
サロンの内装のDIYするメリット
初期費用を抑えることが可能
DIYの大きなメリットは、内装にかかる初期費用を抑えることができる点。
内装は、天井や壁、照明器具などの構造面、インテリア用品や収納家具などの見栄えの面を考えて改装を行うことが基本です。
建築に専門知識がない場合でも、業者に任せる部分と自分でDIYをするところを分けることで、費用を抑えることができます。
DIYをするために一通り工具を購入する必要もありますが、必要であれば自分で修理をしたり、新しく作り直したりなど長期的に見てみると、安価に抑えることができるでしょう。
カスタムやインテリアが可能
2つ目のメリットとして挙げられるのは、自分がイメージするデザインを再現できるなど自由度が高いことです。
木材や鉄などの素材から形のデザイン、収納性まで自分の好みのものを作り上げることができます。
内装はサロンのコンセプトをうまく反映させることが集客において重要ですが、既存の商品ではイメージを具体的に表現できないかもしれません。
しかし、DIYによってサロンに合うインテリアを作り出すことができれば、サロンのコンセプトを最大限反映させたものを作ることができるでしょう。
自分好みの内装やアイデアを適用することが可能
業者に内装工事を依頼する時には、理想のイメージを細かく伝えても100%イメージ通りには反映されないことも多いのが事実。
理想の内装と出来上がりのズレをなくすためにも、こだわりたい部分で自分でできそうな部分はDIYに挑戦して見ても良いかもしれません。
自分のアイデアを上手く反映することができれば、内装もオリジナリティー溢れる個性的なサロン作りが実現します。
照明の配置やデザインはもちろん、パーテーションの区切りなどもディアウォールなどを上手く活用すれば、おしゃれで有用性が高いものなども作り上げることが可能です。
サロンの内装のDIYするデメリット
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時間がかかる
当たり前のことではありますが、自分でものを作るということは時間がかかることを忘れてはいけません。
- デザインを考える(設計する)
- 作り方を調べる
- 木材を揃える
- 実際に作る
作るもの次第ではありますが、設計書やデザインをしっかりと考えておかなければいけません。初めてDIYをする方にとっては、どのように作れば良いのかわからないので、作り方を調べることも必要です。
使用する素材はどれが適切なのか、どのくらいの量必要なのかなども購入する前に想定しなければいけません。
実際に作る時にも、設計通りに上手く行かないことも決して珍しくはないでしょう。
塗装した後に乾燥させる時間が必要であったり、実際にサロンに置ける(人に見せても良い状態)にするまでには相当な時間がかかります。
内装を整えるため長時間費やしてしまい、オープンまでに時間がかかってしまうと大きな損失です。
特に開業時には、こだわりたい気持ちもわかりますが、時間がない場合はプロに任せる判断も大切でしょう。
安全性が低い
DIYをする際の大きな懸念点は、安全性が担保されていないことです。業者に依頼する場合は、安全性はある程度保たれますが、DIYでは作り手の技術次第となります。
さらに、安全性だけでなく耐久性も一定のレベルを保つことは難しいです。
洗面台やトイレなどのインフラ設備や、張り紙や大きな照明の設置などは、余程の自信がない場合は業者に依頼した方が良いでしょう。
予算管理がしにくい
DIYの場合でも、素材やデザイン、機能性にこだわると費用は大きくなります。例を挙げるとするならば、木材はソフトウッドよりもハードウッドの方がコストがかかってしまいます。
最初に用意した材料だけでは足りないこともあり、追加で購入しなければいけないこともあるでしょう。
結果的に、想定していた予算よりも大幅にオーバーしてしまうことも少なくありません。
最初に用意しておく予算額を多めに設定しておいたり、途中から材料の費用を削減することも検討しなければいけないことも多いです。
DIYし辛いところがある
内装をDIYすると言っても、構造に大きく関わるインフラ設備などは、技術的に素人が作るのは難しいです。
また、美容サロンやマツエクサロンの場合は、美容所登録を保健所にしなければいけません。施術スペースや衛生設備、使用する材質の条件があるため、専門の業者に任せた方が良いでしょう。
そのため、インテリアや収納用品、パーテーションなど比較的作りやすく、お客様の安全に大きく関わらないものなどから挑戦してみることがおすすめです。
DIYを行う流れと作り方
全体像と設計図を書く
まず、店舗の内装を考える際に、どの部分を業者に頼むのか、DIYをする部分はどこなのかを決めましょう。
見積もりの後から、内装工事の追加を行う際にはコストが大きくなる可能性もありますので、本当に自分でできる部分なのかを情報収集して判断することが大切です。
何度も述べていますが、インフラ設備のような構造部分や、お客様の安全に関わるものなどはなるべくプロに依頼しましょう。
材料を手に入れる
自分で作るものが決まったら、必要な材料や工具を揃えましょう。材料や工具は一般向けのホームセンターで揃えることが可能です。
木材などの材料はまとめて購入すると割引価格で購入できることもあるので、最初に必要分を用意しておくと良いでしょう。
木材を適切なサイズにカットする
設計図が出来上がっているならば、木材のサイズも決まっているはずです。
ノコギリやカッターで自分でカットすることもできますが、作るものが多い場合はかなりの時間がかかります。
ホームセンターで購入する時に指定したサイズにカットしてくれる場所もあり、時間の削減にもなるのでおすすめです。
ヤスリがけ/塗装をする
DIYでもサロンで使用するものは見栄えにこだわるべき。ヤスケをかけて磨いたり、ラッカー塗装をすると高級感がでるのでおすすめです。
木材の種類や、イメージする仕上がりによって向いている塗装剤が異なりますので、事前に調べておきましょう。
塗装は見栄えだけでなく、腐食や手に触れた時の怪我防止にも繋がります。手間にはなりますが忘れずに塗装することが大切です。
DIYで初心者におすすめの工具5選
電動ドリル
電動ドリルは、木材などに穴を開けたいときに使用され、金属も孔を開けることができることから便利な道具です。
電動ドライバードリルといったドライバーの機能もついたDIYにおすすめの商品もあるので、チェックしてみてください。
機能性にもよりますが、1万円前後で購入することができます。
参考:電動ドリルのおすすめ23選。DIYを始めるなら要チェック
木工ボンド
木材の接着に使用される木工用ボンドですが、布や紙にも使える便利な道具です。
木工用ボンドはタイプによって硬化するまでの時間が異なるので、速乾タイプのものを選ぶと良いでしょう。
DIY初心者の場合は、1日置かないと乾かないものでも、やり直しができる点はメリットとなります。
屋外に置く道具を作る際には、耐水性に優れたものもありますので、用途に合わせて複数用意しておくことがおすすめです。
クランプ
クランプとは、材料を作業台に固定するための補助的な道具です。学校の図工室にある万力をイメージするとわかりやすいでしょう。
クランプがあることで、安定した状態で木材を加工できるため、力をこめず作業を効率化できますし、怪我防止にも繋がります。
のこぎり
木材を成形する際に必須であるのこぎりですが、コンパクトで切れ味が良いものでも3,000円前後で購入することができます。
のこぎりの形状・目的もさまざまありますが、切ることに特化した「両刃のこぎり」、くり抜くことに特化した「あぜ挽きのこぎり」、曲線状に切るなら「回し挽きのこぎり」などがあります。
作るものに合わせて、数種類ののこぎりを持っておくと良いでしょう。
メジャー
メジャーがあることで、どのくらいのサイズを置くことができるのかがわかったり、木材や部品を購入する際にも役立ちます。
メジャーと聞くとテープ状のメジャーが思い浮かびますが、DIYをしていくならばコンベックスと呼ばれる、水平・垂直を維持した鋼製の巻尺を持っておくと良いです。
木材はインチ表記で表示されていることも多いため、インチサイズで確認できるコンベックスが便利です。
水平・垂直方向に形状が維持されるため、木材の長さはもちろん、天井の高さもすばやく測ることができます。
DIYを行う上での注意点
統一感を意識する
美容サロンは、お客様に非日常を提供する空間作りが集客に大きく関わってきます。
サロンのコンセプトを反映させた特別な空間を作るためには、統一感を意識しなければいけません。具体的には、色やデザインを揃えることでしょうか。
色やデザインがばらばらだと、お客様に煩雑な印象を与えてしまいます。
ベースとなるカラーを70%、メインカラー25%、アクセントカラーを5%にすることが適切な配色です。
デザインに関しても、アジア系ならば木材や緑が溢れるインテリアを配置したり、北欧系ならばスタイリッシュなもので揃えると良いでしょう。
統一感を意識することで、清潔感もアピールすることができ、集客にも効果的です。
費用や時間をかけすぎずに行う
材料やデザインにこだわりすぎると、想定を超えた予算が必要になったり、時間がかかりすぎてしまうこともあります。
結果として、オープンが遅れてしまったり、経済面で大きな負担となったりなどサロン運営に影響を及ぼしかねません。
こだわることも大切ですが、自分ができることとできないことを早めに判断することも大切です。
自力でできないと判断した場合は業者に任せる
DIYだけでは対処できない部分もあったり、思い通りに作業が進まないこともあるでしょう。
取り返しがつかないほどの失敗をしてしまうと、開業そのものができないこともあります。
全て自分でなんとかするのではなく、途中からでも頼るべきところは業者に頼みましょう。
釘打ちに失敗してしまい木の板をだめにするケースがある
初めてDIYをする方が良くあることが、釘打ちで木材をダメにしてしまうケースです。
釘を打つ時は、板と垂直にしていないと釘をうまく入れることができないため、木の板がひび割れしてしまうことがあります。
釘の方向を確かめながら、垂直に釘を打つようにしましょう。
ネジの頭が外れる
ネジを回すときに無理やりしてしまうと、ネジの頭が外れることがあります。頭が外れてしまうと、締めを行うことができなくなってしまうので注意が必要です。
DIYをしていると誰でも一度は通る道ですので、徐々に力加減を覚えていきましょう。
まとめ
この記事では、サロンの内装をDIYしてみたいと思っている方に向けて、DIYのメリットやデメリット、注意しておくべきことについて解説しました。
DIYによって、自分の理想のサロンイメージに近づけることができたり、コストを抑えることができたりといった魅力があります。
しかし、慣れていない方だと時間がかかってしまったり、余計にコストがかかることも…。自分でできないと判断して業者に任せる決断も時には大切です。
美容サロンの開業の際に、内装工事や不動産で悩まれている方、これから集客ができるかどうか不安、という方はお気軽にCIN GROUPにご相談ください。
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