美容業界の集客サイトで知らない人はいないであろうホットペッパービューティー。
ヘアサロンだけでなく、エステ・リラク・ネイル・まつ毛など幅広い店舗の情報を掲載できるホットペッパービューティーですが「本当に集客できるの？」と疑念を抱いている方や、「実際に掲載しているが思ったような効果が出ていない。。。」と感じている方も多いのではないでしょうか？
この記事では、ホットペッパービューティーの掲載を検討している方や、すでに掲載しているけど上手く集客できないというサロンオーナーの方に向けて、ホットペッパーを活用した集客のコツ、予約が入らないサロンの特徴などについて解説します。
CIN GROUPでは、これまで約3,000店舗の美容サロンに向けて、ホットペッパービューティーを活用した集客・経営サポートを行ってきた実績がありますので、ぜひ参考にしてください。
目次
まずは知ろう！ホットペッパービューティーで集客できない４つの理由
美容サロン経営者がまず知っておくべきことは、ホットペッパービューティーに掲載しただけで劇的に新規集客数が増えるわけではないということです。
2022年8月時点で、ホットペッパービューティーに掲載している店舗の数は、約14万5千店舗。
掲載店舗数が多い中で、自分のサロンを選んでもらうためには、さまざまな工夫をしなければいけません。
つまり、ホットペッパービューティーに掲載をした上で、他店と比較するユーザーに「予約したい！」と思わせる対策が必要となるのです。
この項目では、ホットペッパーを活用していく上で、忘れてはいけない4つの対策について説明します。
参考：HOT PEPPER Beauty最新データ集（毎月更新）| 2022年8月時点データ
口コミの評価対策・返信をしていない
美容室の口コミサイトを運営する株式会社ノーマリズムのアンケート調査によれば、約85%の方が新しい美容室を探す際に、口コミを見ているという結果が出ています。
このアンケート調査は美容室に絞ったアンケートですが、ネイルサロンやエステサロンといった美容サロン全体でも当てはまるでしょう。
新しいサロンを選ぶ時には「失敗したくない。」という心理が働き、実際に行った人の口コミを参考にして予約するかどうか決める方が多いです。
ホットペッパービューティーに掲載されている口コミは、実際に予約・来店をした人のみが投稿できる仕組みが取られているため、非常に信憑性が高いと言えます。
また、ホットペッパービューティーは口コミの評価でおすすめの店舗の順位が決まる口コミランキングの仕組みが導入されました。
このランキングは、本来ならば表示順位が高くない低プランの掲載でも、上位に表示される可能性があるため、口コミを増やす・評価を高めることは集客対策の中でも優先順位が高いと言えるでしょう。
ちなみに、口コミランキングはホットペッパービューティー独自のアルゴリズムによって集計されているので、現段階でロジックは公開されていません。
上位表示を目指すために、まずは素直に評価の高い口コミを集めることが大切です。
さらに、口コミに対しての返信の対応もユーザーは見ています。ポジティブな口コミだけでなく、お店に改善点を求める口コミも寄せられることもあります。
ネガティブな意見の口コミに対してもしっかりと返信することで、店舗の誠実な対応をアピールすることができるのです。
ホットペッパービューティーの口コミの返信の例文や、覚えておくべきことについては下記記事でも解説しておりますので、併せてご覧ください。
参考：85%のお客様が口コミは重要であると回答。美容室の口コミに関するアンケート調査
コンセプト・客層が明確でない
ホットペッパービューティーの主な客層は、18〜29歳の女性が中心ではあるものの、10〜40代の男女の利用率が高いと言えます。
幅広い年齢層が利用しておりターゲットの幅が広いですが、集客の目線ではどのターゲットを獲得しているかを明確にすることが重要です。
弊社が担当しているメンズ脱毛専門店の成功事例を挙げると、40代以上の男性にターゲットを絞り、キャッチコピーや原稿をターゲットに注目されるような内容に変えた結果、売上が2倍に向上しました。
年代や性別、生活スタイル、職業など1人の人物像を想定して見ましょう。
そして、そのターゲットはどのような店舗に行ってみたいと思うのかを考えて、店舗のコンセプトを決めることが集客のコツです。
サロンのキーワード対策がされていない
「新宿 メンズ脱毛」や「渋谷 ネイルサロン」のように、「エリア + 業種」で検索してみると、ホットペッパービューティーのサイトが上位に表示されています。
ホットペッパービューティーは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで上位に表示させる対策はSEO対策と呼ばれ、ホットペッパービューティーはこのSEO対策に非常に強いです。
多くのキーワードで上位に表示されるため、ユーザーが自然とホットペッパービューティーのサイトに入るという流れができています。
最近では、検索結果によってクーポン名や店舗の情報も検索結果に表示されるようになりました。
そのため、店舗名や店舗情報、クーポン名にターゲットの興味を掻き立てるようなキーワードを盛り込む対策が重要なポイントです。
弊社にはSEOやMEO対策のようにWEB知識に強い担当者が揃っており、それらの対策を考慮しながら原稿の作成を行っております。
情報量・更新が少ない
店舗情報や画像の更新を定期的に行うことで、GoogleやYahoo!での表示順位が上がる可能性が高くなります。
また、ホットペッパービューティーはブログを投稿できますので、積極的に情報発信することで、多くのユーザーに注目されるでしょう。
ブログを上位表示させるためには、キーワードやSEO対策が必要となりますが、ホットペッパービューティー自体のサイト評価が高いため、比較的難易度は低いです。
下記記事で、ブログを書く時のコツについて解説していますので、気になる方はチェックしてみてください。
ホットペッパービューティーでの集客効果は？
利用者が多いので閲覧数が多い
ホットペッパービューティーに登録をしているユーザーの数は、3,000万人を超えていると言われるだけあり、年間の予約数は1億5000万件以上です。
利用者が多いため、ライトS〜シンプルの中価格帯のプランでも、月間で4,000〜12,000PVは獲得できます。
店舗の情報を見てくれた方の1%が予約してくれると想定すると、40〜120名の新規客が見込めます。
20～30代への集客が見込める
ホットペッパービューティーは、20〜30代の美容に関心が強い方の集客が強いです。
- もっと美しくなりたいという願望を持っている
- コンプレックスを改善したいと思っている
- 流行に敏感である
この世代は「他人から良く思われたい。」、「コンプレックスを早い段階で改善したい。」と思う方が多いです。
例を挙げると、男女問わずに若い世代の脱毛経験率は増加しており、20代女性は3割が全身脱毛をしており、パーツ別でみると7割近い方が脱毛をしているというデータもあります。
また、トレンドに非常に敏感な世代のため、流行るネイルデザインはシーズンによって様変わりすることは珍しくありません。
さらに、この若い世代はスマートフォンの利用が当たり前のため、アプリでの予約が簡単なことも集客に強い利益と言えるでしょう。
参考：【令和初の脱毛調査】20代女子300人に聞いた！イマドキは「全身ツルツル」が新常識
https://datsumo-labo.jp/infographic/percentage-of-fullbody-hairremoval.html
サロン選びを迷っている人へアピールできる
ホットペッパービューティーは、有名人を起用してゴールデンタイムにCMを放映したり、駅やコンビニにフリーペーパーを配布したりしているため非常に知名度が高いです。
また、先に述べたように検索結果でも上位に表示されることが多いため、「とりあえず美容サロンはホットペッパービューティーで調べる。」という方は多いでしょう。
気になる店舗の情報を調べる、口コミを見る、クーポンを見る、そして最後に予約をするという流れが仕組み化されていることも集客効果が高い理由の1つです。
再来を後押しできる
来店後に自動でDMを送信する機能もついているため、感謝の気持ちを示すことで、リピートに繋がることも期待できます。
来店サイクルを分析して、クーポンを添えてメッセージを送信することで、再来を促すことができるのもポイントです。
集客効果や集客率を高めるためには問題点を特定する！おすすめフレームワーク
この項目では、集客を考える上でのヒントとなるマーケティングのフレームワークについて紹介します。
フレームワークとは、課題の抽出と分析、解決するための枠組みのことです。種類がいくつかあるので、好みや店舗の課題に応じて使い分けると良いでしょう。
ロジックツリー
ロジックツリーとは、問題点をツリー状に分解し、原因や解決策を論理的に探すためのフレームワークです。
- What：要素分解ツリー
- Why：原因追求ツリー
- How：問題解決ツリー
- KPIツリー
ロジックツリーの中でも上記のようなツリーがあり、どれもツリーの末端になるほど具体的な対策、解決方法に近くなります。
この方法は、比較的シンプルな方法で、紙一枚で実践できるのでぜひやってみましょう。
MECE（ミッシー）
MECE（ミッシー）とは、『Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive』の頭文字をとった用語です。
シンプルに言うと、お互いに重複せず、全体として漏れがないという意味になり、ロジカルシンキングの基本となります。
例えば、集客ターゲットを決める際に、下記のような条件を仮定しましょう。
① 【重複あり・漏れあり】
② 【重複あり・漏れなし】
③ 【重複なし・漏れあり】
④ 【MECEの状態】
ロジックツリーをはじめとするフレームワークを使い際にも、MECEの考え方は重要なポイントです。
トップダウンアプローチ：全体を見て体系的に分類していく方法。
ボトムアップアプローチ：個別の要素から全体像を導き出す方法。
4C分析・4P分析
まず、4C分析・4P分析の元となる言葉の意味を確認しましょう。
【4C分析】
顧客価値：Customer Value
コスト：Cost
利便性：Convenience
コミュニケーション：Communication
4C分析とは上記の4つの言葉の頭文字から作られたフレームワークで、顧客視点で戦略を立てる時に活用されます。
【4P分析】
製品：Product
価格：Price
場所：Place
プロモーション：Promotion
4P分析とは、上記4つの言葉の頭文字から作られたフレームワークで、企業視点で戦略を立てる時に活用されます。
それぞれを独立して考えるのではなく、一緒にお店側とお客様側の目線から解決方法を見つけていくことが大切です。
SWOT分析
SWOT分析とは、下記の言葉の頭文字から作られたフレームワークです。
【SWOT分析】
Strength：強み
Weakness：弱み
Opportunity：機会
Threat：脅威
SWOT分析は市場の将来性や、競合の分析などをしていく上で、複数の要素を正しく分析するために行われます。
ホットペッパービューティーの集客でやってはいけないこと
サロンのページへのPV数(アクセス数)はどのくらいか
サロンのページへのPV数を把握しましょう。この記事では、詳しくは公開できませんが、担当者に聞いてみると掲載プランごとの平均PV数を教えてくれます。
平均PVと比べて、自分の店舗のPVが少ない場合は、下記の対策が必要です。
- 特集を変更する
- 内外装の写真を充実させる
- 駅名や最寄り駅などのキーワードを見直す
- 口コミを増やす
- ブログの発信回数を増やす
他にも対策方法はありますが、上記は必須で見直しましょう。
ホットペッパービューティー内で人気の特集に変更したり、情報を増やしたりなどが基本です。
スタッフの情報や、ブログの発信などお客様が気になる情報は積極的に公開することでPV数を増やすことは可能です。
予約につながった確率(CVR)は○％か
PV数からどの程度予約に至ったのかも見ておきましょう。コンバージョン率（CVR）と呼ばれ、予約数 ÷ PV数 × 100で求めることができます。
例えば、予約数が100件でPV数が10,000PVだとしたらCVRは1%です。
PV数を増やすことも大切ですが、PV数が多くても予約に繋がった数が少なければ、集客が上手いとは言えません。
むしろPV数が平均よりも少なくても、予約数が多ければ、しっかりとお店のウリや強みをアピールできている原稿を作成できています。
お客様が行ってみたいと思ってもらうために、TOP・スタッフ・内観の写真、口コミ、サロンの特徴などの項目で、魅力を伝えられてるかどうか見直すことが大切です。
ホットペッパービューティーでの集客でやってはいけないこと
ブログの内容を使い回す
定期的にブログの更新をすることは大切ですが、書く内容が無くなってしまった時に、ブログの内容を使い回してしまう方もいます。
Googleはコピーされたコンテンツは評価しませんし、マイナスな評価を与える可能性もありますので、使い回しや他の記事のコピーは絶対に止めましょう。
インスタグラムの投稿は使い回しをしても大丈夫ですが、ブログを上げる際には、新しい内容で書くことを心がけることが大切です。
いきなりブログを書き始めるのではなく、どのようなテーマにするのか、お客様に伝えたいことは何かを意識すると自然と書く内容が決まります。
普段のお客様やスタッフの会話の中から、発信するネタを見つけることができますので、常にアンテナを張り巡らすことが大切です。
値下げやクーポンのみで集客しようとすること
ホットペッパービューティーに限らず、価格を落として集客しようとすると、安さのみを目的としたターゲットを獲得してしまう危険性が高まります。
特にホットペッパービューティーでは、新規クーポンを安めに設定して集客対策を行うのは珍しくありません。
もちろんより多くのお客様に一度施術を体験してもらった上で、再来店に繋げたいという店舗側の気持ちはわかります。しかし、長期的なリピートを前提にお店探しをしている優良顧客の多くは、再来クーポン（全員クーポン）も確認するのが基本です。
つまり、新規クーポンと通常価格の差が大きいほど、値上がり感を強く感じてしまい予約に繋がらないということになります。
そして、安さだけを見る顧客ばかりを獲得してしまうと、常にエリア内で最安を維持しなければ集客できなくなってしまい、いつまでも単価UPは難しくなるでしょう。
こうした理由から値下げをして集客をするのは、サロン経営では諸刃の剣とも言える方法なのです。
まとめ
この記事では「ホットペッパービューティーは集客できない？」という疑問に答え、集客のコツについて解説しました。
ホットペッパービューティーは集客に優れたサイトではありますが、他店と差別化し選ばれるサロンにするためには、口コミや情報の掲載などの対策をしなければいけません。
弊社では、オーナー様の要望を徹底的にヒアリングし、どのように集客対策を進めていくべきかを詳細に提案させていただきます。
ホットペッパービューティーを活用して売上を伸ばしたい、集客できずに困っている、というサロンオーナー様は、お気軽に弊社までお問い合わせください。
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