美容業界での新しい働き方の1つとしてシェアサロンを活用して、独立や開業を検討されている方が増えてきています。
エステ/ネイル/リラクゼーションサロンのような幅広い分野で活用されていますが、アイリストは国家資格である美容師免許を持っていないと施術ができません。
そのためシェアサロンを選ぶ時の注意点を理解しておくことが大切です。
この記事では、シェアサロンの利用を検討しているアイリスト向けに、シェアサロンを選ぶ時のポイントやアイリスト対応のシェアサロンについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
アイリストがシェアサロンを選ぶ際の注意点
冒頭にもお伝えした通り、まつ毛エクステやまつ毛パーマなどの施術を行うアイリストは美容師免許の取得が必要です。
さらに、まつ毛サロンを開業するためには美容所登録が必要であるため、シェアサロンを利用する際も美容所登録をすでに完了しているところを選ばなければいけません。
一方でエステ/ネイル/リラクゼーションサロンなどは美容所登録が不要であることから、アイリスト向けのシェアサロンを探す必要があるのです。
複数の方が利用するシェアサロンでは、アイリストは対象外になっていることもあるため、アイラッシュの施術にも対応しているところを探しましょう。
アイリストがシェアサロンを利用するメリット/デメリット
メリット
シェアサロンを利用するメリットを簡単にまとめると下記の通りです。
- 初期費用を抑えることができる
- リスクを最小限に抑えることができる
- スムーズに開業できる
アイラッシュサロンを開業する時に、もし自分で開業をすることになると、美容所登録を考慮した内装や間取りにする必要があります。
借りた店舗がアイラッシュサロンとして利用できない場合には、内装工事を行わなければいけないことも多く、他の美容職種と比較すると開業費用は高くなるのが一般的です。
しかし、アイリストに対応したシェアサロンを利用することで、開業費用をほぼかける必要はありません。
自分の店舗を持つ場合の相場感としては、300〜500万円ほどかかりますが、シェアサロンは契約料金が全くかからないケースも多いです。
融資や借入をせずにリスクを抑えて開業できる点が大きな魅力ポイントと言えるでしょう。
また、店舗での開業の場合は、店舗を決めてから開業までの間に工事や保健所の申請を考慮すると、3〜6ヶ月程度はかかると言われています。
もちろん、店舗が決まってから開業するまでに、お客様を入れない状態でも家賃は発生します。
スムーズに開業することで、収益獲得までの時間を短縮できることも大きなポイントです。
デメリット
一方のデメリットをまとめると下記の通りです。
- 東京や大阪などの首都圏が中心
- 集客が難しい場合がある
- 税金や保険の手続きを自分で行う必要がある
シェアサロンやレンタルサロンが多いのは東京や大阪の都市圏が中心です。さらに、アイリスト向けのシェアサロンとなると選べる場所も少なくなりますので、地方の方にとっては、理想の場所を選ぶのは難しいかもしれません。
また、シェアサロンの特徴として、同じ空間を複数の方と利用することが一般的です。
集客対策のためにホットペッパービューティーを利用する場合は、他の人も合わせて安く抑えたいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、共同利用の場合はなかなか集客が難しいケースもあります。
1住所1掲載となっている場合は、こうした集客媒体を利用する上で大きなデメリットになることも覚えておきましょう。
同様に、同じスペースでアイリストが大勢いる場合は、競合店舗が近くに密集しているという考え方もできます。
他のアイリストとの差別化をしなければ、顧客流出の可能性もあるので、自分を売り出すセルフブランディングが集客していく上で重要です。
最後は、独立する上では当たり前のことではありますが、確定申告や健康保険料の納付は自分自身で行わなければいけません。
施術以外にも、集客や手続きも全て自分でやらなければいけないため、対策の方法や知識の習得が上手に経営していく上で必要となります。
アイリスト向けのシェアサロンを選ぶ際のポイント
【相場】料金体系を確認する
シェアサロンとは言っても利用料金のシステムは、提供している会社によってさまざまです。
- 【月額型】月単位での貸出 例:8万円/月
- 【成果報酬型】売上から一定額の引き出し 例:売上の30%
- 【ハイブリッド型】月額固定料金 + 成果報酬制 例:月額2万円 + 売上の10%
アイリスト向けのシェアサロンの一般的な料金体系は上記のようなイメージです。
月額の場合は、毎月の支出の管理が簡単というメリットがあり、施術数が少ない場合は残る利益が少なくなってしまう可能性もあります。
成果報酬型の場合は、毎月の売上額から一定の割合で利用料金が引かれるイメージです。
売上額が大きい場合は還元率が高くなる仕組みを提供しているところもあり、利益率の面で魅力に感じる方も多いでしょう。
しかし、売上額が少ない場合は還元率が少なく、売上額の40%ほど手数料として発生することもあります。
ハイブリッド型は、月額型と成果報酬型を合わせた仕組みです。
施術頻度やどのくらい稼ぎたいのかを考慮しながら、どの料金体系にするのかを考えておきましょう。
トラブル防止のために契約書をよく確認する
シェアサロンは提供している会社によって、契約内容が大きく異なります。場合によっては使用できない薬剤や商材もあるかもしれません。
施術場所の利用方法に関する契約、他の利用者とのトラブルに関する内容についてなどは事前に確認しておくことが大切です。
売上報酬型の場合は、利用料金額が複雑化するため、契約時にしっかりと理解しておくようにしましょう。
備品や設備を確認しておく
シェアサロンによって、備品や設備の数や質も異なります。
必ずしも備え付けの設備だけでは施術できないこともありますので、何を持ち込めるのか、持ち込みは可能なのかについても確認しておくことが大切です。
多くのシェアサロンは、契約前に内見できるので、ホームページに掲載されている画像だけでなく実際に目で見て判断しましょう。
【東京】アイリスト向けの大手シェアサロンサービス
この項目では実際に、シェアサロンを提供している会社を紹介します。気になるところがあれば、積極的に相談/内見の申し込みをしてみましょう。
GO TODAY SHAiRE SALON
- 売上還元最大80%
- 全店舗駅近5分
- 個室空間
- 格安で材料発注可能
- アシスタント有
GO TODAY SHAiRE SALONは、月額2万円(税抜き)+ 売上20%が利用料として設定されています。
ホームページ上では、店舗一覧で『Eye対応』と書かれている場所は、アイリストが利用可能な店舗です。
東京の銀座や表参道エリアを中心として、店舗数は少ないですが神奈川/大阪/福岡も店舗が登録されているので、今後掲載数が増えるのが楽しみなサービスでしょう。
EYENA share salonは、恵比寿駅から徒歩1分の立地にあるシェアサロンで、物販販売棚の設置も可能な点など自由度が高いことが特徴です。
豊富な種類のエクステを始め、施術に必要な消耗品が使い放題な点も魅力でしょう。
月極料金となり、営業時間が10〜16時/17〜23時の間で選べる点も、ライフスタイルに合わせて働くことが可能です。
1週間の間にどのくらい利用するかによって料金が異なるので、働きたい日数や時間に合わせて選べるのも◎
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