1人でネイルサロンの開業、独立を検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、美容業界は開業から1年以内での廃業率が60%、3年になると90%と生き残ることが非常に難しい業界です。
この記事では、個人経営で失敗しないためのポイントや注意点について解説します。
CIN GROUPでは、個人経営のネイルサロンを含め、これまで2,000店舗以上の美容サロンの集客/経営サポートを行なってきた実績がありますので、ぜひ参考にしてください。
目次
ネイルサロンは資格がしなくても開業できる
まず、ネイルサロンを開業するためには、何か特別な資格が必要なのか?という疑問を思う方もいらっしゃるでしょう。
ネイルの施術や開業を行う上で、美容師免許のような国家資格は必要ではありません。
ネイリスト向けの民間資格は数多くありますが、必ずしも必要ではなく、誰でもネイリストと名乗ることができます。
しかし、忘れてはいけないのが1人で開業するということは、施術するのもあなたです。
技術力がなければ顧客満足度の低下にも繋がりますので、ある程度の技術や経験が備わっているのが前提と言えるでしょう。
ネイルサロンを1人で開業するメリット/デメリット
この項目では、1人で経営していく上でのメリット、デメリットについて解説します。
それぞれしっかりと理解しておくことで、本当に1人で開業するべきなのか、店舗運営にした方が良いのかなどの決断に役立つでしょう。
メリット
まずは、1人で開業するメリットをまとめると下記の通りです。
- メリット① 身動きが取りやすい
- メリット② 人間関係に気を遣う必要がない
- メリット③ 自由に経営できる
- メリット④ 自分の取り分が増える
- メリット⑤ 経営全般のスキルが身に付く
それぞれについて簡単に解説します。
身動きが取りやすい
まず一つ目は、身動きが取りやすく、状況に合わせて行動に移しやすいことです。
例を挙げると、共同経営者の都合や、スタッフ採用の準備などを行わなくて済むため、短期間で開業できます。
さらに、店舗が決まってからオープンまでの準備期間が長くなってしまうと、余分な家賃の支払いも必要になるため、費用削減にも繋がるでしょう。
また、ライフスタイルや状況の変化によって、移転が必要になった場合にも、早い段階で決断しやすいです。
このように臨機応変に状況の変化に合わせて動きやすいことは大きなメリットと言えるでしょう。
人間関係に気を使う必要がない
二つ目は、人間関係を気にする必要がないことが挙げられます。
スタッフを雇うとなると、少なからずマネジメントしていく上でストレスに感じることや、意見の食い違いによって大きな悩みに発展してしまうことも…。
お客様以外との人間関係が得意ではない場合は、1人での経営が向いているでしょう。
運営に口を出されず自由に経営できる
これから独立を検討している方の中には、理想とする店舗を作りたいという方も多いでしょう。
中には開業時に共同経営者といった形で、前職の方や友人と一緒に運営を始める方もいらっしゃいますが、運営方針の違いで問題に発展することもあります。
スタッフを雇う場合においても、自分のヴィジョンをうまく伝えられなけば、理想とする経営はできません。
自分が求めることを100%に近い状態で実現する際には、1人の方がやりやすいと言えますね。
残った利益は全て自分の取り分になる
1人で経営するので、当たり前のことではありますが、残った利益が全て自分の取り分になるのは大きなメリットです。
もちろん、雇うスタッフが大きな売上を作ることができれば、より大きな利益を目指すことができますが、そうではない場合は利益も小さくなってしまいます。
スタッフを雇う以上、最低賃金額は支払わなければいけないため、開業したばかりの売上が小さい時には1人での経営の方が良いかもしれません。
サロン運営全般の知識を得ることができる
1人で経営をしていく以上、全てのお客様と接することになりますし、集客対策などのサロン運営に関することなども自分でやらなければいけません。
お客様のリアルな感想や意見を聞くことで、集客対策に活かすことができるでしょう。
運営を1人で行うことは大変なことではありますが、将来的にオーナーとしてサロンの規模を拡大させたいという想いがある方にとって貴重な経験になります。
デメリット
メリットを紹介したところで、デメリットについても紹介します。
- 働けなくなった時のリスクが大きい
- サポート環境がない
- 利益を伸ばしづらい
- 全て自分でやらなければいけない
- 助成金や融資面で不安がある
それぞれについて解説します。
自分が働けなくなった時に収入に困る
個人事業主として働く上で避けては通れないことではありますが、働けなくなってしまった時のリスクが大きいことが一番のデメリットです。
働けなくなるタイミングとしては、妊娠や病気、その他ライフスタイルの変化などが挙げられますが、すぐに事業継承するのが難しい状況も考えられます。
この時にスタッフを数名抱えていれば、代理の店長を立てることで運営を継続できるかもしれません。
働けなくなった時の対処方法を考えていなければ、生活にも困ってしまうこともあるので、リスクがあることも覚えておきましょう。
アドバイスやサポートを受けづらい
1人で経営しているオーナーが抱える悩みの一つに『相談相手がいない』ことがあります。
1人だと業務がどうしても忙しくなってしまうと、施術や日々の運営業務をこなすのが精一杯になってしまう方が多いです。
スタッフもいませんし、他のサロンオーナーとのコミュニケーションを取る時間がなくなってしまい、ストレスや孤独感を強く抱いてしまうことも少なくありません。
1人で経営していく中でも、気軽に相談できる相手を見つけておくことが大切です。
利益を伸ばしづらい
メリット部分では、利益の全額が自分の取り分になると説明しましたが、1人だと稼げる額の限度額は小さいです。
収入を増やすことを大きな目標として掲げている方にとっては、スタッフを雇っての経営が必須となります。
スタッフを増やすと人件費がかかってしまいますが、その分集客できるお客様の数を増やすことができますし、固定費の負担率が小さくなるのです。
【例】個人で経営する場合
売上 50万円 ー 固定費 15万円 =35万円 (利益)
【例】スタッフを1人追加する場合
売上 90万円 ー 固定費 40万円 (人件費含む)= 50万円 (利益)
上記の例はあくまで単純な例ではありますが、スタッフを雇うことで売上が増え、人件費を考慮しても最終的に残る利益(取り分)は大きくなります。
もちろん、変動しない家賃だけでなく、集客するための宣伝広告費なども一緒に考慮する必要はあります。
収入を増やしたい場合は、スタッフが1人増えることで想定される売上、宣伝広告費や人件費などの固定費を計算してみて、採用を検討してみると良いでしょう。
業務に関することを全て自分で行う必要がある
先にも述べているように、1人で経営していくとなると、全てのことを自分でやらなければいけません。
- 施術
- 集客対策
- 電話対応/売上管理
- 清掃/商材の仕入れ
- 予算管理や確定申告などの手続き
上記のような日々の業務を全てやらなければいけないとなると、非常に大変です。
施術や顧客対応は必ずやらなければいけませんが、それだけではサロン経営はうまくいきません。
来店数を増やすための集客対策はもちろん、どのようなメニューが人気なのかといった顧客分析やトレンドの調査をしなければ他店との差は広がってしまいます。
人それぞれで得意なこと、苦手なこともありますので、全て自分でやるよりもスタッフと協力してサロンを運営した方が良いこともあるでしょう。
例を挙げると、SNSの投稿が上手く、数字に強い人だったら集客対策や売上管理を任せる、技術力が高いスタッフは施術に集中してもらう、など適材適所の人材を見つけることでよりサロンの規模を拡大させることができるのです。
助成金や融資の資金調達がしづらい
最後に紹介するデメリットは、資金調達がしづらいという点です。
必ずしも一概には言えませんが、開業時はスタッフを雇う方が融資がおりやすい傾向にあります。これは1人での運営は成功率が低く、すぐに閉業することができてしまうことが理由です。
また、助成金は返済義務がないことが魅力的ではありますが、基本的にスタッフ(正社員)を雇っている場合が想定されています。
このように、個人事業の場合は、資金調達の方法が限られることも覚えておきましょう。
1人で経営で失敗しないために重要なポイント
業務効率化を意識する
1人サロンを運営していく上で徹底するべきことは、業務効率化を図ることです。
- 電話や予約管理
- 売上管理や顧客管理
- DM送信などの販促
上記のような施術以外の業務の中でも、業務効率化ツールの活用で解決できます。
例を挙げると、ホットペッパービューティーでは、24時間のネット予約、その他売上管理や顧客管理、リピート率改善のためのDM送信機能などが利用可能です。
業務効率化ツールを導入することで、施術中の電話対応をする必要もなくなりますし、LINEやSNSでのメッセージで予約管理をする手間を減らすことができます。
日々の業務が忙しくなってくると、予約管理ミスやダブルブッキングが発生する可能性が高まり、お客様にも迷惑をかけてしまったり、機会損失になったりなどを防ぐことにも繋がるでしょう。
これから1人でネイルサロンを開業を検討されている方は、業務改善ツールの導入を強くおすすめします。
集客対策を徹底的に行う
上の項目で説明したホットペッパービューティーは、業務効率化だけでなく、集客対策にも役立ちます。
美容系集客サイトの中で最も知名度があり、1秒に5.5回の予約されるなど、ギネス記録になるほどです。
特に開業直後は、既存顧客がいない状態からの経営スタートとなるため、新規集客がスタートダッシュの大きな鍵となります。
ホットペッパービューティーは有料での掲載となりますが、知識が豊富な担当者が1名つくため、いつでも気軽に集客や経営サポートを受けられることも大きなメリットです。
働けなくなった時のリスクを考慮する
1人で経営していく上で、働けなくなってしまった時は収入が0になるリスクがあることを忘れてはいけません。
何も対処していないと、働けなくなった時は閉店という選択肢しか選ぶことはできないのです。
対処法としては下記のようなものが挙げられます。
- スタッフを1名雇い代理で運営してもらう
- 事業継承について調べておく
自分が経営に携わっていなくても、オーナーとしての収入をいくらか確保できるようにしておくことが理想的です。
どうしてもスタッフを雇いたくない場合は、店舗を探している方に事業継承するのも良いでしょう。
1人での開業で不安な方はホットペッパービューティーがおすすめ
これまで説明してきたように、1人での経営はメリットがある反面、覚えておくべきデメリットもあります。
売上UPのためにも業務効率化や集客対策は大きな課題となるので、コストをかけてでも効果的な対策を行うことがポイントです。
弊社では個人オーナーを含め、これまで2,000店舗以上の美容サロンの集客/経営サポートを行ってきた実績があります。
開業時には集客できるエリア分析/提案、店舗探しサポートなども行っておりますので、サロン運営でお悩みの方は、下記フォームからお気軽にお問い合わせください。
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