リラクゼーションサロンを自宅で開業したいけど、「未経験でも開業できるの?」、「どのように準備すれば良い?」と疑問に思う方も多いでしょう。
リラクゼーションは施術するために国家資格は必要ではなく、誰でも簡単に自宅で開業して営業することができます。しかし、集客や経営について何も考えずに開業してしまうと、売上を作ることはできません。
そこで、この記事では自宅でのリラクゼーションサロンの開業で失敗しないために必要な準備や心構えについて解説します。
CIN GROUPでは、これまで2,000店舗以上を超える美容サロンの集客・経営・開業支援を行なってきた実績がありますので、ぜひ参考にしてください。
目次
リラクゼーションサロンにはどういった種類があるのか?
リラクゼーションサロンは、さまざまな業種があります。独立を検討している方は、まずどの業種で勝負をしていくかを決めましょう。
細かく分けてしまうと複雑になってしまうため、今回は一般的なリラクゼーションサロンの種類について説明します。
つぼマッサージ系サロン
つぼ押し系のマッサージサロンは下記のようなものが挙げられます。
- リフレクソロジー(足ツボ)
- イヤーエステ
- ドライヘッドスパ
足ツボマッサージは、最近ではリフレクソロジーと呼ばれるようになりました。トレンドにもあまり左右されずに、どの時代でも人気なことが特徴です。
また、近年では耳つぼセラピーや、ドライヘッドスパといった足以外のつぼマッサージサロンも話題となっています。
血流を良くしたり、内臓の働きを活性化させたりといった効果によって、リラックス効果を求める方から人気の業種と言えるでしょう。
オイルマッサージ系サロン
- アロママッサージ
- オイルマッサージ
- リンパマッサージ
アロマやオイルを使用したマッサージは、筋肉の緊張を緩和したり、血流・リンパなどの体幹循環も促進するため、むくみの解消などが期待されるため女性の間で人気です。
アロマは匂いによって、リラックス効果によって自律神経の調整にも効果もあるため、ストレスが多い現代社会において、オイルマッサージは癒しを与えられる仕事と言えるでしょう。
マッサージの知識ももちろん必要ですが、アロマセラピストとしての資格を持っておくことも集客する際に強みになります。
整体系サロン
- 整体
- 骨盤矯正
- 小顔矯正
骨盤矯正や整体サロンは、あまりトレンドに左右されずに老若男女から利用されることが特徴です。
しかし、骨盤矯正はメニューで他の店舗と差を出すことが難しいため、開業してからどのように集客をしていくかを真剣に考える必要があります。
技術力を伝え「行ってみたい!」と思わせるために、Youtubeなどの動画配信サービスを利用したり、InstagramなどのSNSをうまく活用して集客するのがおすすめです。
資格が必要なリラクゼーションサロン
整骨院/接骨院
最近では、整骨院や接骨院でももみほぐしなどのリラク系のメニューを出しているところもありますが、これらの業種は国家資格が必要です。
また、この記事では便宜上「マッサージ」という言葉を使用していますが、本来は「マッサージは柔道整復師・按摩鍼灸師などの国家資格保持者でないとマッサージは出来ない」とされているため、リラクゼーションサロンはメニュー名や店舗名に「マッサージ」を使うことはできません。
治療目的のマッサージを行うためには、柔道整復師・按摩鍼灸師の国家資格を持っていなければいけないことを覚えておきましょう。
鍼灸系サロン
鍼灸系のサロンも、はり師やきゅう師の国家資格を保有していなければいけません。
最近では、小顔矯正で美容鍼が注目を集めていますが、国家資格を保有した人のみが開業、経営が可能となります。
そのため、自宅で開業する場合は、施術スペースの規定や、衛生管理の基準が設けられています。
国家資格が必要となる業種は、自宅で開業する場合は、そのままの空き部屋を利用できないことが多いので、事前に確認を行いましょう。
リラクゼーションサロン自宅開業準備に関して
リラクゼーションサロンに適用される助成金や補助金
リラクゼーションサロンを自宅で開業する際は、エステサロンのように高額な機材はあまり必要ないため、比較的安価に抑えられるでしょう。
しかし、開業する際に物を揃えるために資金を用意しておく必要があり、条件によっては国や自治体から補助金をもらえる可能性があります。
例を挙げると、レジやパソコンの購入資金に当てられるIT補助金などでしょうか。
下記記事では、補助金や助成金について解説しているので、興味がある方は併せてご覧ください。
リラクゼーションサロン開業に必要な準備
自宅でリラクゼーションサロンを開業するために、準備しておくべきことは下記の通りです。
- どの業種にするか選ぶ
- 必要資金を貯める
- 資格を取る
- 家族に相談する
まずは、どの業種で開業を検討するかをはっきりさせましょう。
選ぶ業種によって、取っておくべき資格がありますので、もし所有していなければ専門的な知識を得るためにもスクールに通ったり、講座を受講することがおすすめです。
自宅サロンの場合は、初期費用として50〜100万円あれば余裕をもって開業することができます。開業後の運転資金も考慮して、100万円を貯めることを目標にして資金を準備しておくと良いでしょう。
また、自宅の空き部屋を利用するならば、家族にも相談しておくことが大切です。
特に一軒家ではセキュリティーも限界がありますし、他の人に住所を知られることのリスクや、プライバシー面の問題もあります。
開業する前に家族間でしっかりと話し合い、全員が納得してから本格的に開業の準備に取り掛かりましょう。
開業場所の決定
リラクゼーションサロンは、下記のような場所での開業が一般的です。
- 店舗での経営
- 賃貸マンションでの経営
- 自宅サロンでの経営
- レンタルサロンを借りての経営
リラクゼーションサロンでは準備するものも少なく、比較的自由に場所を選べることが魅力的です。
特にフリーランスのように、自由な時間で働きたいという方や、一定の場所を決めたくないという方などはレンタルサロンを借りるのも選択肢の1つです。
レンタルサロンを借りる際にかかる費用感では、1時間1,000円〜で借りられる場合が多く、短時間勤務を希望している方には魅力的です。
施術だけでなく、練習スペースやセミナーなどでも活用できるため、利用の幅が広いことも特徴のため、美容系の副業を希望している方は、効果的に活用できるでしょう。
LMSレンタルサロンでは、全国でレンタルサロンを探すことができるサービスを提供しており、登録料3,000円、1時間あたり1,000円で利用できるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
リラクゼーションサロン開業までの流れ
順番に関しては前後することもありますが、下記のような流れが一般的です。
- 必要なものを揃える
- 内装を整える
- メニューを決める
- 集客方法を考える
- 税務署に開業届/青色申告を提出する
すでに開業場所は自宅と決まっているので、施術に使うためのベッドや椅子、商材、収納家具などを揃えるところから始まることが多いです。必要なものを揃えながら、内装の変更も必要でしょう。
リラクゼーションサロンは、お客様に癒しを提供する場です。自宅サロンだとしても、リラックスできる環境、特別な空間を作り出さなければ選ばれるサロンにはなれません。
内装まで完了したら、具体的にどのようなメニューを出すかを考えましょう。
メニューは誰が見てもわかるように、どのような施術が受けられて、得られる効果はどのようなものなのかをはっきりとさせることが大切です。
そして、次はどのようにお客様を集めるのかを明確にしなければいけません。SNSを活用して集客するのか、美容集客媒体大手のホットペッパービューティーに掲載をするのかを決めます。
「毎月どのくらいのお客様が欲しいのか。」、手間や宣伝広告費を考慮しながら検討しましょう。
そして、実際に開業が決まったら税務署に開業届と青色申告を忘れずに提出してください。
良く勘違いされますが、自宅サロンでも事業を営むならば、開業届を出さなければいけません。青色申告をしておくことで節税になりますし、国からの補償を受けられることもあるので、しっかりと提出しましょう。
自宅でサロンを開業するメリット・デメリット
リラクゼーションサロンを自宅で開業するメリット
リラクゼーションサロンを開業する大きなメリットは下記の3点です。
- 固定費を抑えることができる
- 家事や子育てと両立ができる
- 通勤時間がいらない
普通ならば、店舗を構えて独立するとなると、初期費用として約1年分の家賃が必要となります。その他にも内装工事をするとなれば、多くの費用が発生してしまいます。
しかし、自宅の空き部屋を利用するならば、大きな固定費を削減することができますし、施術部屋の利用分の家賃/水道/光熱費/通信費などは経費にすることができます。
美容業界は女性が多いため、家事や子育てをしながら稼ぐことができるのは大きな魅力でしょう。
また、子供が保育園に通っている時間のみ働くなど、働きたい時間を自分で調整できますし、通勤時間が必要ないことも自宅サロンの大きなメリットです。
リラクゼーションサロンを自宅で開業するデメリット
一方のデメリットは下記の通りです。
- 店舗と比べて怖いと思われる可能性がある
- 心が休まらない可能性がある
- 生活感が出ないように気をつかう必要がある
- 集客が難しい
やはり、自宅サロンは店舗と違いセキュリティーは万全ではありません。個室で一対一の状態になり、他に人がいない状態だと逃げ場がないと感じる方もいらっしゃいます。
また、自宅サロンは施術部屋と居住空間の境目が曖昧になってしまうと、お客様が安心して施術を受けられないことも考えられます。
このように、お客様が不安に感じている点を払拭するために、施術者の顔や保有資格、施術スペースの写真を公開することが大切です。
例えば、美容集客媒体のホットペッパービューティーでは、内外装の写真やスタッフの紹介によって店舗の雰囲気や魅力をわかりやすく伝えられます。
もちろん、自宅サロンのプライバシーに配慮して、予約された後に住所を伝えるようになっていることも安心です。
経営面では、店舗運営よりも集客が難しいことが大きなデメリットとなるかもしれません。
駅から遠い、駐車場がない、営業時間が短い…などなど自宅サロンは店舗よりも制限が多く、利便性が良くないケースがほとんどです。
集客ターゲットを決め、ニーズがあるかどうか、しっかり集客できるのかを考えておくことが大切でしょう。
【収入や失敗事例】未経験からリラクゼーションサロンを自宅で開業した場合
資格がなくても未経験からリラクゼーションは開業できるの?
冒頭でもお伝えした通り、リラクゼーションサロンは資格がなくても、施術することも開業することも可能です。
ただし、お客様に安全で安心な施術を提供していることを示すためにも、民間資格を取得しておくことをおすすめしています。
自宅サロンのように個人で運営しているサロンは、技術や信頼が大きな集客の要素となります。また、自宅サロンは新規集客にはあまり強くないため、安心感と信頼感を最初の段階からアピールすることが重要です。
リラクゼーションサロン開業の失敗事例は?
リラクゼーションサロンに限らず、どのサロンでも失敗してしまう共通事項は、顧客ターゲットが明確ではないことです。
開業前の段階から、どのような人に来てもらって、どのメニューを売り出すのかをしっかり考えておかなければいけません。
サロンのコンセプト、顧客ターゲットがはっきりしていることで、内装/メニュー/価格/サービスを決めることができます。
「誰でも良いから来て欲しい。」ではなく、「このような悩みを抱えている人に通ってもらいたい。」「こうなりたいと思っている人に来て欲しい。」と、顧客が何を目的にサロンに来るのかを考えてみると良いでしょう。
マッサージ開業は儲かるの?収入は?
独立する場合、儲けられるかそうでないかは全て自分の努力次第です。
集客に力を入れるために、ホームページを開設しブログを書いて集客したり、キャンペーンを打ち出してみたりなど積極的に販促しましょう。
自宅サロンでは、あまり宣伝広告費に費用をかけることができない場合も多いと思うので、無料で運用できるインスタグラムといったSNSを活用することもおすすめです。
お客様の施術後のビフォーアフターや、お客様の声を掲載したりなど、活用方法はその人次第で生み出せます。
美容とSNSは相性が良いため、積極的に活用すると良いでしょう。
まとめ
この記事では、自宅でリラクゼーションサロンを開業しようと思っている方向けに、失敗しない方法について解説しました。
リラクゼーションサロンの自宅開業はいくつか懸念点はありますが、しっかり対策すればあまり大きな問題はないでしょう。
自由な働き方を実現できますし、戦略的に集客対策ができれば、大きな利益を生み出せる可能性もあります。
CIN GROUPでは、過去実績から独立開業のノウハウを有しています。初めてリラクゼーションサロンを自宅で開業される経営者様は、ぜひサロンナレッジまでお問い合わせください。
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