自宅サロンに対して不安感を持っていたり、怖いと感じているお客様は決して少なくはありません。
そもそも、なるべく自宅サロンは選ばないようにしているといった方もいらっしゃいます。
自宅サロンを経営している方は、お客様がなぜ怖いと感じているのかと理解することができれば、信頼を獲得してリピーターを増やしたり新規のお客様を増やすことができるかもしれません。
この記事では、自宅サロンの開業を検討されている、またはすでに経営されている方に向けて、怖いと思われる原因、怖いと思わせないコツ、集客対策について解説します。
せっかく開業するなら失敗したくない、開業したがお客様がこない、など悩まれている方にきっと役に立つでしょう。
CINGROUPでは、店舗型のサロンだけでなく、多くの個人サロン・自宅サロンのオーナー様にも経営のアドバイスを行っておりますのでぜひ参考にしてください。
目次
自宅サロンが怖いと思われる理由
1対1の状態になるから
基本的に自宅サロンを経営されている方は、スタッフを雇っておらず、一人オーナーである場合がほとんどです。
そのため、オーナーとお客様が1対1の状態になってしまいます。
知り合いや常連のお客様の場合は、すでに信頼関係を築けているため問題はありませんが、初めて来店されるお客様の場合は、何かあっても誰かに助けてもらえないのではないかと不安に感じる方も多いです。
特に、自宅サロンの業態の多くはネイル・リラクゼーション・エステなので、女性のお客様が大半を占めます。
もちろん、施術者が女性の場合が多いですが、はっきりと女性スタッフによる施術だということを明言しておく方が良いでしょう。
逃げ道がないから
1対1の状況だけでなく、逃げ道がないこともお客様を不安にさせてしまう原因です。
自宅サロンの多くは、一軒家の空き部屋や賃貸マンションの一室を利用して経営しています。そのため、「鍵を閉められた時にどう逃げれば良いのかわからない。」、「大声を上げても気づかれないのではないか。」といったことを考えさせてしまいます。
ただし、この問題は男性のお客様を相手するオーナー様目線でも同じです。
お客様とオーナー間のお互いの安全を確保するためには、下記の対策を参考にしてください。
- 施術室には鍵の取付をしない
- 男性・女性の1対1の施術の場合は紹介制にする
- 防犯カメラを設置する
男性と女性の1対1の場合は、トラブル防止のために、紹介のみの施術に絞っているオーナー様もいらっしゃいます。
事前に大きな問題に発展しないための対策、トラブルが起こってしまった際の証拠の確保のための対策の両方を行う事が大切です。
実際の様子が分からないから
自宅の空き部屋を利用している方の多くは、プライバシー保護のために自宅の住所を公開していないことも多く、そもそも施術の部屋の写真がない場合もあります。
新規のお客様にとって、外観や施術部屋の様子がわからないと不安感や恐怖心を抱きやすいです。
自宅の住所や写真を掲載したくない気持ちもあるかと思いますが、特定の個人情報の掲載を避けつつ、お客様を安心させることができる程度の情報の充実は最低限目指しましょう。
ぼったくられる可能性があるから
上記で説明しているように、密室で1対1の状態だけでもお客様は不安なはずです。
そのような状況の中では、施術の料金をぼったくられそうになった際に、断りづらい雰囲気に負けてしまうかもしれません。
ぼったくりや他に何かトラブルにあったらめんどうだなと感じて、自宅サロンを敬遠するお客様も決して少なくありません。
こちらに関してはあらかじめ料金をホームページ、SNSアカウント、集客媒体で明記しておきましょう。
例えば、ホットペッパービューティーのような集客媒体からの予約の場合は、料金が明確にお客様に伝えることができますし、記載通りの金額が請求される安心感があることもポイントです。
自宅サロンへの恐怖を払拭する方法
自身のプロフィールを書く
自宅サロンの経営で新規のお客様を増やしたい場合は、来店前からお客様の信頼を獲得しておくことが重要です。
例えばですが、広告媒体でもSNSだとしても、自分のプロフィールは絶対に掲載しておきましょう。
- 名前・年齢
- 施術暦
- 資格・実績
- 得意な施術内容
基本情報はお客様に安心してもらうために、資格や実績などは興味・関心を引き出すために重要な項目です。
美容業界は必須の資格がなくても開業できる分、他のサロンとの差別化を図るために実績を公開して自分のことを知ってもらいましょう。
顔写真を載せる
自宅サロンに行くことを不安だと感じさせないために一番重要なことは、顔写真を載せることです。
HP・プロフィール・SNSの固定機能を利用して、一番わかりやすいところに顔写真を掲載しましょう。
お客様は施術者が誰なのかがはっきりするだけで、安心感や信頼感が芽生えます。
口コミを書いてもらう
自宅サロンは口コミの反響や、紹介での集客が売上UPに重要な要素となります。
口コミを書いてくれた方には、基本料金からの割引をしたり、紹介の場合は次回来店時に使用できるクーポンを渡すと良いでしょう。
特に自宅サロンは駅近くよりも住宅街のエリアにあることが多いため、近隣の方が来店された際には、知り合いの方に紹介を促すことも効果的です。
外観・内観の写真を載せる
一軒家の方は、場所の特定をされない程度に外観の写真も掲載しておきましょう。家の外観や近くの目印になる建物の写真も載せておくと、お客様が迷わずに来店することができます。
また、雰囲気がわかるように玄関や施術部屋の写真も載せることが重要です。
不信感を払拭するためには、なるべく明るめの写真を多めに用意すると良いでしょう。
メニューを分かりやすく公表する
値段を明確に表示したメニュー表をホームページやSNSで公表しましょう。
どのお客様も、来店する前に「どんなメニューがあるのか」「どのメニューがいくらなのか」は絶対に知っておきたいはずです。
メニューは、オプション料金や、追加料金の発生に関しても掲載することも重要です。
値段の違いは一番トラブルに発展しやすいので、価格の変更を行った際には掲載している情報の更新は忘れないようにしましょう。
自宅サロンを経営するためのコツ
不信感をなくす
まずは、お客様が自宅サロンを怖いと思う理由を理解した上で、恐怖心を払拭してもらうためにできることをしましょう。
すでに説明したように、顔写真付きの詳しいプロフィールを公開したり、外観・内観の写真を充実させることはお客様の不信感を軽減するために非常に有効的な方法です。
YoutubeやSNSで施術風景の動画を掲載することで、より親近感をお客様に持ってもらうことも集客方法としては有効でしょう。
普段から実績や経歴、さらには顔を出すことで信頼感を与えることができるため、お客様から警戒されにくくなりますし「行ってみたい」と思わせることができます。
お客様が心配だと思う部分に対しての答えを伝えることができれば、「行きたくない」「不安がある」といったデメリットを払拭できるはずです。
一人で悩まない
自宅サロンの場合は、一緒に働くスタッフもいなければ、経営に関しての相談できる人もいない…といった方は多いのではないでしょうか?
「絶対にサロン経営に失敗したくない!」と思っていてもアドバイスをくれる方が周りにいなければ、モチベーションの維持や適切な情報収集は難しいでしょう。
・周辺エリアの最新情報やトレンド
・ターゲット層にささる集客のための原稿作成
・新規、リピート客の傾向からの売上UPのための施策
一人で上記のことについての改善策を見つけるには時間がかかるものです。
CINGROUPでは、約3,000店舗を超える美容サロンの経営、集客対策のサポートを行った実績があります。
法人・店舗経営のオーナー様だけでなく、お一人で経営されている方、自宅サロンの方も含めての経営アドバイスの経験もありますので、何か小さなことでも経営に関して不安がある方は、お気軽にお問い合わせください。
無料でのご相談も受け付けておりますので、下記お問い合わせフォームからご連絡ください。
自宅サロンのオーナーも怖い思いをする?気をつけるべきポイント
自宅情報の公開方法やSNSの投稿に注意を払う
これまではお客様が自宅サロンに行く場合を前提として説明してきましたが、オーナー自身も気を付けるべきポイントがいくつかあります。
- 住所の公開
- SNSの投稿
当たり前のことではありますが、自宅サロンは生活している場所をお客様に知らせることになります。
さらに、セキュリティがしっかりしている賃貸マンションではない一軒家での経営では、不特定多数の人に住所を公開してしまうと大きなリスクとなってしまう可能性があるでしょう。
トラブルを未然に防ぐために、集客媒体やSNSでは住所を知らせず、大体のエリアのみを知らせる方法で宣伝することをおすすめします。
例を挙げると、ホットペッパービューティーに掲載する場合、最寄り駅は公開されますが、予約完了後でないとお客様に正確な住所は知らされません。
もちろん、防犯カメラや戸締りなどの基本的な対策をしながらセキュリティを高める対策も重要です。
迷惑なお客様の相手をしないようにする
店舗運営に限らず、自宅サロンでも迷惑なお客様の来店の可能性もあります。自宅に1人でいる場合には、問題が発生した時に助けを求められる環境がないことも考えられるでしょう。
新規のお客様の場合だと見抜くのは難しいかもしれませんが、もし怪しい感じがしたら予約を受け付けない判断も大切です。
予約システムを利用しているならば、事前に要注意人物の登録ができる場合もあるので、期間が空いた場合でも予約された時点で気づけるようにしておきましょう。
違法にならいように開業前に確認する
もし自宅でヘアサロンやアイラッシュサロンを経営する場合ならば、美容師免許や保健所への美容所登録が必要となりますが、エステやネイルなどは必要となる資格はありません。
しかし、下記のように店舗運営をしていく場合に注意しないといけない法律があります。
- 賃貸借契約違反
- 消防法上の問題
- 建築基準法の問題
- 消費税法上の問題
まず、賃貸マンションなどでサロン運営を検討している場合は、事前に『賃貸借契約』を結ぶことになります。この契約の中には、居住用のみの契約の場合にサロン運営を行うと契約となるので事前に確認が必要です。
サロン運営を行う目的で賃貸マンションを契約するならば確認しやすいですが、すでに住んでいる場合は「めんどくさい」、「ばれなきゃいいでしょ」という気持ちで無断で運営を始めてしまうと、あとで訴訟に繋がるケースもありますので注意してください。
同じように、居住用ではなく『物販販売業を営む店舗以外の店舗』を対象とした店舗は、建築基準法に適した内装設備が必要になることもあるので事前に確認が必要です。
さらに、消防法で『防火対象物使用開始届出書』の提出も必要になることもあるので、こちらも併せて覚えておくとよいでしょう。
最後に自宅サロンを運営をしている方の中でもあまり知られていないのは、消費税法上の問題です。
居住用ならば家賃や共益費に消費税はかかりませんが、事業用として利用する場合には賃料に消費税がかかります。念の為、開業前に覚えておきましょう。
自宅サロンやプライベートサロンを開業するメリット・デメリット
メリット
自宅サロンやプライベートサロンを開業するメリットをまとめると下記の通りです。
- 初期費用/固定費を抑えることができる
- 通勤時間がない
- プライベートと両立しやすい
まず最も大きなメリットは、初期費用や固定費を抑えることができる点でしょう。店舗でのサロン運営にかかる初期費用は約300〜500万円程度はかかり、毎月固定費も20〜30万円程度かかります。
自宅サロンの場合は、初期費用も運営にかかる機材のみで固定費はほぼかからないため、リスクを最小限に抑えながら開業できることが魅力的です。
そして、通勤時間がないため、ストレスを減らすことができますし、効率的に時間を活用できるでしょう。お子様の送り迎え、家事などを両立しながら収入源を作ることができるので、家計の改善を目指すこともできるでしょう。
デメリット
反対にデメリットをまとめると下記の通りです。
- 集客が難しい
- 立地を選べない
- 生活感が出てしまう
- 高単価に設定しづらい
自宅サロンの最大のデメリットは集客が難しいことです。
理由としては、駅から距離がある住宅街にありアクセスが良くない、わざわざ自宅サロンを選ぶ理由がない、その他序盤にも説明しているように自宅サロンに嫌悪感を持っている方も少なくないことが挙げられます。
また、お客様の中には美容サロンは非日常感を求めている方も多く、生活感のある自宅サロンを選びたくないという方も多いでしょう。
こうした理由から、価格を落として集客しようとしてしまい、結果的にほとんど利益を作ることができないといったケースも珍しくはありません。
自宅サロンを開業するメリット、デメリットの両方を理解した上で、どちらを選ぶべきか判断することが大切です。
まとめ
この記事では、お客様が自宅サロンを怖いと思う原因と、その対処法と自宅サロンが実行するべき集客対策について解説しました。
自宅サロンで新規のお客様を増やすためには、情報発信をしながら信頼を得ることが最も重要です。
ホームページ、SNSの公式アカウントの作成、ホットペッパービューティーなどの集客媒体をうまく活用し、お客様が持つ恐怖心を取り除くことで集客を成功させましょう。
関連記事
・【2024年最新版】ホットペッパービューティーの掲載料金はいくら?
・【部屋作り】自宅をネイルサロンにするために行うことは?何畳必要?
・自宅サロンの種類は?開業を成功させるために見ておくと良い特徴
・サロンの経営で必要になる経費は?落とせるものや注意点なども紹介
・【エステサロン専売化粧品】店販で大人気の商材ランキングを紹介!
当サイトの記事は一部PRを含む場合があります。