サロンの売上を大きくするためには、マネージャーや店長だけが経営について考えるのではなく、利益を上げる方法や考えをスタッフに伝えることが大切です。
スタッフのマネジメントが疎かになっているサロンは、今は良くても中長期的に見てみると、利益を伸ばすことは非常に難しいと言えるでしょう。
この記事では、サロンにおけるマネジメントの重要性や、サロン経営を成功させるマネジメント方法について解説します。
CIN GROUPでは、これまで1,000店舗以上の美容サロンに対して、経営・集客・スタッフ教育サポートを行ってきた実績がありますので、ぜひ参考にしてください。
目次
サロンでのマネジメントとは?
サロンのマネジメントと聞いて、みなさんはどのような仕事をイメージするでしょうか?
マネジメントの業務例は下記の通りです。
- スタッフの育成(技術/知識/接客指導)
- 働きやすい環境の構築
- サロンの売上管理
- スタッフの目標設定/評価
主に、サロンの経営戦略やスタッフの育成やモチベーション維持をすることがマネジメントと言えるでしょう。
上の立場のポジションになると、店舗に利益を残すために、各スタッフの目標を設定や評価をすることになります。
そうした中で、スタッフのモチベーション維持のために福利厚生を充実させたり、働きやすい環境を整えたりすることが大切でしょう。
成果に対しては正当に評価しすることで、「長く働きたい!」、「もっと店舗のため、お客様のために頑張りたい!」と思えるような雰囲気作りも重要です。
サロンでマネジメントが重要な理由
美容業界は、個人で経営されている方や小規模のサロンが多いため、マネジメントの重要性を理解していない方も多いです。
利益を大きくするためには、お客様から信頼されるサロンであることが前提で、長く継続的に通ってもらわなければいけません。
そのためには、スタッフの施術や接客技術を高めることで、お客様に変化や効果を実感してもらう必要があります。
また、スタッフの離脱による座席数の減少は失客にもつながりますし、既存スタッフが休めない状況になるなど、運営面での問題に直面することもあるでしょう。
理想のサロン作りを実現するためには、どのように対策していくべきなのか、問題が発生した時にはどのように対応していくべきなのかを考えておくことは、利益を大きくするために重要なポイントです。
サロンマネジメントで大切なこと
目標設定と達成するための行動
まずは、店舗で掲げる目標を明確にし、短期的・長期的に実現できるように計画を立てることが大切です。
目標を設定する際には、売上や件数目標などの数字(定量)面での目標、お客様に対してどのような接客を心がけるのかといった定性的な目標を設定すると良いでしょう。
まずは、半年や1年間での大きな目標を立て、その次に1ヶ月単位に細分化して目標を立てることがポイントです。
達成するために実践する行動も明確にしておくことで、何をすれば良いのかがわかりやすくなり、スタッフも動きやすくなります。
適切なサポートとフィードバック
1ヶ月ごとに目標が達成できているのかの進捗確認を行い、できなかったことに関しては「なぜできなかったのか。」、「達成するためにどんなことが必要なのか。」をはっきりさせた上で、適切なアドバイスをすることが大切です。
スタッフと面談をする際には悪い点だけでなく、良い点も伝えることで、モチベーションの向上にもつながります。
達成した際の給料面や待遇などを伝えておくことも、やる気を起こす方法の1つです。
コミュニケーション能力
マネジメントする立場になると、コミュニケーション能力を高めることも必要です。
コミュニケーションは、話す・聞くといった単純なことではなく、スタッフの本当の気持ちや話したいことを引き出す質問力、共感力なども意外にポイントになります。
また、スタッフが求めていることに対しての行動力や実践力、さらには指導力なども求められるでしょう。スタッフの教育だけでなく、マネージャー自身も成長する意識を持つことを忘れてはいけません。
スタッフが感じていること、考えていることに寄り添い、理解を深めることで信頼関係を築くことが大切です。
仕事の効率化
スタッフとコミュニケーションを取る中で、サロンが抱える問題点の発見に繋がることもあります。時間がかかる作業や対応など、効率化できる部分もあるでしょう。
例を挙げると、WEB予約システムの導入をしていないことで、電話やDMで予約を取る時間が長い、施術中に対応しないといけないため集中できない、といったことも考えられます。
ホットペッパービューティーなどの集客媒体を導入することで、顧客管理の効率化を図ることはできないのか?などを一度考えてみることが大切です。
サロンの問題点を洗い出してリスト化し、費用対効果を考慮しながら、優先順位を立てて改善していきましょう。
サロンマネジメントを成功させるために
サロンの方向性や情報を全員で共有する
経営陣だけがサロンの目標や方向性を理解するだけでは、目標の達成には不十分。理想的なサロン作りを叶えるためには、サロンに関わるスタッフ全員に共有すべきです。
また、各スタッフが何をすべきかを具体的にイメージできるように、目標を伝えるだけでなく、なぜこの方向に進むべきなのかの理由を説明するようにしましょう。
やるべきことが明確であればあるほど、各個人がどのようなことを意識すべきなのかがはっきりとします。
スタッフに合った役職を割り当てる
当たり前のことではありますが、スタッフ一人一人によって能力や性格は違います。
綿密なコミュニケーションを取り、スタッフの適性を見極めた上で、どのポジションを割り当てるのかもマネージャーの役割です。
数字や機械に強いのならば発注や予約管理担当、説明が上手い方は契約時の担当、SNSが得意ならばSNS集客やマーケティング担当…などでしょうか。
もちろん、スタッフにもどのような仕事をしていきたいのか、自分の強みを活かせる役割は何なのかを話し合った上で決めることが大切です。
サロンの幹部を教育する
経営が軌道に乗ってくると、新規店舗の出店の計画も出てくるかもしれません。
もしそうなると、新しいマネージャーが必要になることもあるので、マネジメントができる幹部候補を決めておかなければいけません。
サロンの方針に理解を示し、経営面や教育スキルが高いスタッフの育成も大切です。
特にスタッフ数が多いサロンは、店長だけでなくスタッフの中でもリーダーを決めるなどして、次世代のマネージャー候補を時間をかけて教育しましょう。
【対面でのコミュニケーションが難しい場合】社内SNSツールを活用しよう
基本的には、対面でのコミュニケーションが多い美容業界ですが、経営者の場合はWEB上でスタッフとやりとりをする機会も多いでしょう。
また、コロナウィルス拡大により、出社する人数を制限するなど対面でのコミュニケーションが制限されていることが多いため、社内の連絡ツールを導入することも検討してみてはいかがでしょうか。
SNSツールを導入するメリットとデメリット
社内での連絡ツールを導入するメリットは下記の通りです。
- 情報共有ができる
- ビデオ会議を行える
- コミュニケーションがとれる
情報共有は顧客対応をスムーズにしたり、急な情報の変更があった場合にも役立ちます。
サロン内で情報共有の場を設けていても、その時に全て覚えることは難しいですし、忘れてしまうことも少なくありません。
連絡ツールを導入しておくことで、文字として記録に残せますし、いつでも確認することができることも大きなメリットです。
また、ビデオ会議もできるため、サロンの会議スペースが限られている場合や、評価面談のような周りの人に聞かれないような環境が必要な時にも有効でしょう。
一方で、デメリットはあるのでしょうか?
- コストがかかる
- 対応の時間が不明確になる
- 情報を確認しない人もいる
基本的に社内連絡ツールは、使用する人数によって月(年)単位で料金が発生します。スタッフの人数が多く、予算が限られているサロンにとっては難しいかもしれません。
また、チャットでの連絡となると、いつでも対応できてしまうため、業務時間外の対応をしてしまうことが当たり前になる可能性があります。
さらに、重要な共有事項をチャットで送信しても、必ずしも全員が確認しているとは限りません。
チャットでの連絡であることを前提に、緊急時以外の連絡は極力控える、重要な連絡に関しては全員の反応があるかを確認するといったことも必要でしょう。
おすすめ社内SNSツール
おすすめの社内連絡ツールは下記の3つです。
- Chatwork(チャットワーク)
- Slack (スラック
- Talknote(トークノート)
chatworkは、機能の制限はありますが、ユーザー数が100名までは無料で利用することができます。グループを作ってチャットで連絡をしたり、1対1のビデオチャットの利用が中心ならば不便はないでしょう。
SlackもChatworkと同様に、制限つきですが無料で利用することができる連絡ツールとして人気です。Slackの大きな特徴としては、GoogleカレンダーやSkypeなどの他のサービスと連携できることも魅力的です。
Talknoteは、上記2つのサービスと同様にチャット機能などの一般的な機能の利用が可能となっています。社員のアクセスの時間帯を把握できる「オーバーワーク検知」も備わっているため、在宅勤務が中心のスタッフが多くても安心でしょう。
サロンの管理者としてレベルアップするためにおすすめの資格
サロンマネジメント検定
最後に、サロンのマネジメントを学びたい方向けに、サロン管理者の実践力を養うためのサロンマネジメント検定について紹介します。
サロンマネジメント検定では、美容業に勤務する管理職やリーダー職、メーカーやディーラー向けの資格で、受験料金は8,800円です。
- ヴィジョン浸透力
- チームワーク構築力
- マーケティング実行力
- 数値管理能力
上記のようなカテゴリーに分けて、サロンの管理者に必要な知識を養うことができます。
2022年の試験はすでに終了してしまっていますが、毎年春ごろに開催される傾向にありますので、興味がある方は2023年の春ごろに再度情報を確認してみると良いでしょう。
参考URL:https://www.jbca.jp/online_seminar/
まとめ
この記事では、マネジメントの重要性や、実際にマネジメントで意識すべきことについて解説しました。
スタッフの教育をすることで、顧客からのサロンの信頼度も高まり、売上UPにも直結します。
多店舗展開をしたりなど、経営の幅を広げる際にも、スタッフが育成していなければ実行できません。
マネジメントは、中長期的にサロンの成長に大きく関わることですので、サロン運営を成功させたいオーナーは是非覚えておきましょう。
CIN GROUPでは、美容サロンの経営や集客、スタッフの育成や求人などで悩まれているサロンオーナー向けに経営サポートを行っております。
ホットペッパービューティーなどの集客媒体、サロンの理想像とマッチする求人媒体の活用方法について気になる方は、お気軽にご相談ください。
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