アイブロウリストになるために必要な資格は何があるのでしょうか?
アイブロウリストは、お客様の顔の形や印象に合わせて眉の形を提案して整えていくことが仕事です。
眉毛は顔の印象を大きく左右するパーツになるので、アイブロウリストは大きな役割を担っているとも言えます。
この記事では、アイブロウリストの資格を取得しようとしている方やアイブロウのメニューを導入しようと思っている方向けに、アイブロウリストになるために必要な資格は何か、資格の活かし方について解説します。
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アイブロウリストになる上で必須の資格
アイブロウリストになる上で必須の資格はあるのでしょうか?
アイブロウリストになるためには、美容師免許が必須になります。
美容師免許を取るためには、厚生労働大臣が定めた養成施設で所定の期間以上勉強し、国家試験を受けて合格することが必要です。
まだ美容師免許を持っていないという方は、アイブロウリストについて学べて美容師免許も取得できるかどうかを基準に美容学校を選ぶと良いでしょう。
その他には民間のアイブロウリストの資格がありますが、実は必ずしも必要ではありません。アイブロウリストには眉毛に特化した国家資格はなく、美容師免許を取得していればアイブロウリストとして働くことができます。
しかし、美容学校ではアイブロウの授業は少なく専門知識が乏しいため、アイブロウリストに関する知識や技術を高めたい方は民間の資格を取っておくことがおすすめです。
アイブロウリストの資格
アイブロウマイスター ジャパンブロウアーティスト協会
アイブロウマイスターは、一般社団法人ジャパンブロウアーティスト協会が主催する資格です。
ポイントは以下の通りです。
資格名 | 受験費用 | 特徴 |
---|---|---|
初級アイブロウマスター | 13,200円 | 自宅で学習・受験が可能 |
上級(プロ)アイブロウマスター | 88,000円 | 初級・上級いずれも自宅で学習・受験が可能 |
申し込みを行うとテキストとテストが送られてきます。テキストで学習した後にテストを受けて返送するという流れになります。
アイブロウマイスターは眉毛に関する知識はもちろん、顔の形やパーツのバランスをもとに適切なアドバイスができる提案力も身につけたい方にはおすすめの資格です。
アイブロウィスト1〜3級 日本アイブロウ協会
日本アイブロウ協会による資格認定代理店が開催しているセミナーの受講によって取得できる資格になります。
ポイントは以下の通りです。
資格名 | 受験費用 | 認定条件 |
---|---|---|
アイブロウィスト1級 | 記載なし | キャリアが3年あること、アイブロウィスト2級を有し、フルメイク力もあること |
アイブロウィスト2級 | 125,000円 | 基礎知識と技術を有し、デザイン力と提案力があり、責任を持って入客できること |
アイブロウィスト3級 | 記載なし | アイブロウの基礎知識と技術を有すること |
受験するためには代理店によるセミナーを受講する必要があります。
従来の美容院でおまけメニューであったアイブロウを、ヘアスタイルと同様に美しく仕上げられるようになることを目的とした講習内容となります。
ブロウティスト JAPAN BROWTIST SCHOOL
ブロウティストは、眉の専門家を育成するJAPAN BROWTIST SCHOOLが主催する認定資格です。
ポイントは以下の通りです。
受験費用 | 習得可能な技術 | 特徴 |
---|---|---|
377,550円 | デザイン/ワックス脱毛/ワキシング/アイブロウマッサージなど | オンラインで無料体験が可能 |
認定条件は以下の通りです。
①上級のデザイン理論知識が身についていること
②顔の印象を素早くコントロールできるデッサン力
③一定の時間で表現できるデッサン力
JAPAN BROWTIST SCHOOLは高いデザイン技術の習得が見込まれるスクールとして高い評価を得ています。より実践的に高度な技術を身につけたい方にはピッタリのスクールと言えるでしょう。
アイブロウトリートメント検定 日本メイクアップ連盟
アイブロウトリートメント検定は、一般社団法人日本メイクアップ連盟による試験に合格すると取得できる資格です。
各検定のポイントをまとめました。
資格名 | 費用 | 受講内容 |
---|---|---|
アイブロウトリートメント検定1級 | 4,000円 | 顔のパーツや骨格を基にアイメイクを含む印象別のデザインとテクニック |
アイブロウトリートメント検定2級 | 4,000円 | モデルを使用しての眉カットの実践練習 |
アイブロウトリートメント検定3級 | 4,000円 | 眉のデザインやシザーズの基本的な使い方 |
資格名 | 特徴 | 受講内容 |
---|---|---|
認定講師(アイブロウトリートメントマエニスト) | アイブロウトリートメント1〜3級の試験対応講習を行うことができる | アイブロウリストを育てるための指導方法やカリキュラム構成 |
検定は日本メイクアップ連盟が認定する加盟校で受験することができます。
実際にスクールに通って学ぶことができるので、アイブロウリストが未経験の人や独学では大変だと感じている人におすすめです。
眉毛エクステンション認定講師 PBアカデミー
眉毛エクステテンション認定講師は、眉スタイリング、眉ワックス、眉毛エクステンションの3つの技法を習得でき、基礎からプロの技術を学ぶことができる通信講座です。
ポイントは以下の通りです。
受験費用 | 資格取得までの期間 | 習得できる技術 | 特徴 |
---|---|---|---|
107,000円(一括払い) | 2,3ヵ月 | 眉スタイリング/眉ワックス/眉毛エクステンション | 自分のスケジュールに合わせて好きな時間や場所で学べる |
電話とメールで疑問点を受け付けており、1つ1つ丁寧にアドバイスしてもらえるので安心して受講できますね。
資格を取得後はアイブロウリストとしてメイク業界の仕事で活躍することはもちろん、眉毛エクステンション認定講師として自宅サロンを開業することも可能です。
幅広い分野での活動に役立つので、自分のライフスタイルに合わせて活動していきたいと考えている方は眉毛エクステンション認定講師を検討してみてはいかがでしょうか?
アイブロウリストの業務内容
施術前のカウンセリング
施術前のカウンセリングでは、お客様の眉毛の悩みや理想の眉毛はどのようなものなのかについてのヒアリングがポイントです。
お客様が眉毛に対してどんなニーズを持っているのか事前に確認しておくことで、最適なご提案ができるようになります。
また、お客様の骨格や雰囲気に合わせた眉毛をデザインするために確認していくのも、施術前のカウンセリングのタイミングで行っていくことが重要です。
そして、カウンセリングで聞き出した情報を基に、実際に眉毛のデザインを行います。
お客様の魅力を最大限に引き出せるように、顔になじむ自然な印象に仕上げることがポイントです。お客様と眉の形や濃さなどを話し合いながらイメージをすり合わせて、方向性を決めていきましょう。
【施術】ワックス:眉を整える
施術前のカウンセリングで確認ができたら、いよいよ施術が始まります。
道具を使い分けながら、余分な毛は専用ワックスで脱毛し、長い毛はハサミでカットしてデザイン通りに整えていきましょう。
アイブロウワックスは根本から脱毛する施術で、シートタイプや液体タイプなど様々なタイプがあることをご存知ですか?
アイブロウワックスで根本から処理することで余分な眉毛が生えるペースが遅くなり、きれいな仕上がりを維持することができます。
ワックスと言えば、どうしても熱い・痛いなどのマイナスなイメージを持つ方もいるのではないでしょうか?
例えば、ブラジリアンワックスは比較的高い温度で使用するため、皮膚が薄い箇所であれば熱いと感じてしまうこともあるでしょう。
一方で低温で使用できるタイプがあり、肌へのストレスを抑えた脱毛ができるワックスもあります。
敏感肌の方には出来る限り肌に優しいタイプを使用するようにしましょう。また痛みに弱い方も多いので、痛みへの配慮を忘れずに行っていきたいですね。
【施術】デザイン:個性を出す
ワックスで眉を整えた後は、デザインのステップに移っていきます。
人によって骨格は異なるため、似合う眉の形も変わってきます。そのため、お客様の骨格に合わせて、眉頭・眉尻・眉山を測定していくことが必要になるのです。
眉ステンシル(眉の型紙)を使って、眉を形成し、正面から左右の形や高さなどが対称になっているかを確認していきます。お客様にも確認してもらいながら、最終的な形を決めていきましょう。
またデザインは形だけではなく、太さや色も工夫することを忘れてはいけません。
眉の太さは顔の印象を大きく左右します。細すぎる眉毛は、顔の印象を強調しすぎることがあるので、お客様の顔の特徴に合わせて調整していきます。
眉の色は、一般的に髪の毛に合わせることが多いです。自然な印象を出すためには、髪の毛と合わせるほうが良いでしょう。
お客様一人ひとりとしっかり向き合いながら、丁寧なヒアリングでお客様の個性を引き出せる眉のデザインを提案するように心がけていきたいですね。
雑務
【売上管理】
店長やオーナーといった立場になると、売り上げ管理を行っていきます。目標に対する達成度や現状を把握することで、経営上の課題点や解決策を見つけていきます。
【清掃】
アイブロウサロンは保健所の指導やチェックが行われる可能性があります。
また、清潔な店舗であるかどうかもお客様目線で行ってみたいサロンかどうか判断されるため、1日に何度も清掃や器具の消毒作業があります。
【電話対応】
アイブロウサロンの多くは完全予約制のため、電話からの予約受付と管理は大切な業務内容です。顧客ごとに担当者は異なるので、予約が重ならないように受付を行っていきましょう。
【商材管理(発注や棚卸しなど)】
アイブロウ施術に使用する消耗品を管理し、補充や発注を行っていきます。使用頻度やストックの数を把握し、在庫を切らさないように管理していきます。
【集客対策】
アイブロウサロンに限りませんが、美容系サロンはSNSを活用した集客方法が増えています。SNSにサロンの紹介や予約状況を投稿するなど、競合サロンに負けないように宣伝していくことが大切です。
資格の活かし方
ヘア/アイサロンへの転職
美容師免許を取得しているので、ヘアサロンやアイサロンで働くことも可能です。
ヘアサロンでは、髪の毛の仕事がメインになりますが、眉毛も一緒に整えたいお客様が来店されたときには、アイブロウの知識があるスタッフが重宝されることもあります。
アイサロンでも、眉とまつげは同じ目元のパーツであるため同時に施術を行うことがあり、アイブロウメニューも用意されている場合が多いです。
アイブロウ施術の実績がない方でも、美容師免許を取得した後はアイブロウリストとして働けるサロンを探して経験を積んでいくことで、転職にも有利になります。
メニュー展開や単価UP
眉を美しくデザインするアイブロウは、ヘアサロンやアイサロンでのメニュー展開や客単価のアップが期待できます。
すでにオーナーとして働いている方は、自分で実現が難しい『美眉づくり』をサロンメニューに導入して、単価の上乗せを目指してみましょう。
アイブロウリストの資格の中には、美しい眉をスタイリングする技術が身につくコースや新人スタッフのトレーニングを行う際に活用できるコースが展開されているものもあります。
基礎から上級までそれぞれのレベルに合わせたコースが用意されているので、ご自身の状況に合わせて技術力を磨いていきましょう。
独立/開業
サロンのスタッフとして働いている方の中には、「独立して収入をアップさせたい」「将来は開業して自分のお店を持ちたい」と考えている人もいるのではないでしょうか。
美容師免許を取得していれば、アイブロウリストとして活動はできますが、アイブロウ専門のお店を開くのであれば、眉毛に関する知識やプロとしての提案力を身に付けておくことは重要です。
美容に関心のある人が増え、アイブロウリストという職業の需要も年々高まってきている今だからこそ、より高度な技術や専門性が求められています。
お客様に満足していただける眉をデザインしていくためにも、アイブロウの資格を取得して専門知識や技術力を高めていきましょう。
まとめ
今回は、アイブロウリストになるうえで必要な資格についてや具体的な業務内容、資格の活かし方について解説していきました。
美容師免許以外で必須の資格はありませんが、お客様に満足いただける眉毛をデザインしていくためには、より高度な技術力や提案力を身に着けておくことが必要です。
また資格を取得しておくことで、転職や単価のアップ、独立などにも有利であるということが分かりました。
今回の記事を読んで、ぜひアイブロウリストの資格取得に挑戦してみてくださいね。
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