日々の忙しい生活、プレッシャーに満ちた時代背景により、多くの人たちは心身の健康を重視する必要性を感じています。
従来のリラクゼーションサービスが提供される一方で、より問題解決に直結する具体的なニーズに合わせて、専門店も増えてきました。
また、新型コロナウイルスの影響から、自宅でデスクワークをする方も多くなり、人々の健康意識がより高まっていることも特徴です。
この記事では、リラクゼーション業界の現状と今後の展望、そして業界が直面する課題や新たな機会、最新のトレンドについて解説します。
CIN GROUPでは、これまで2,000店舗近くのリラクゼーションサロンを含む美容サロンの集客/経営サポートを行ってきた実績がありますので、ぜひ参考にしてください。
目次
マッサージ/リラクゼーション業界の現状
マッサージやリラクゼーション業態では、柔道整復師の資格を持った方の治療院、無資格でも運営できる整体やリラクゼーション施設の2つの業態に分けることができます。
より広範的に見ると、エステサロンでもリラックス目的の施術を用意していることも多く、健康と美容に対するニーズが急激に上昇していることが反映されているといえるでしょう。
〇〇専門店などのように、特定の悩みを持った方をターゲットとして集客対策を増えてきていることもリラクゼーション業界の今の特徴です。
さらに、リモートワークが普及したことにより、肩こりや腰痛、運動不足といった問題を持つ方が増えてきているため、心身のバランスを保つための施術も注目されています。
加えて、保健治療を提供している治療院に関しては、保険審査の厳格化によって集患が難しくなったことから、自由診療メニューを増やして集客強化をおこなっているところも増えました。
マッサージ/リラクゼーション業界は今後どうなる？
マッサージやリラクゼーションの現状を考慮すると、下記のような状態になってしまうことが想定されます。
- 資格保有者の増加
- 競合店舗の増加
- 無資格で経営可能な類似業態の増加
- 保険審査の厳格化
安定したニーズがあるリラクゼーション業態ではありますが、競合店舗の増加によって、これまで以上に集客対策に力を入れていかなければ、経営は厳しくなるのは間違いありません。
実際に、開業したとしても、1年以内に倒産するリラクゼーションサロンは6割、3年に期間を伸ばすと9割近い店舗が閉店しているとも言われています。
現在、マッサージ業界はコンビニの数よりも多いと言われていることから『需要＜供給』の状況が続いてしまうかもしれません。
顧客ニーズを理解した集客対策が重要
今後はより戦略的な集客対策が必須となる時代です。この項目では、具体的にどのように集客対策をしていくべきなのかについて解説します。
店舗のウリを理解する
自店のウリや魅力を理解することは、アピールポイントを明確にする上で重要です。
他店よりにも負けない『強み』を理解していない経営者が多く、どのようなにアピールすれば良いか分からないという方は珍しくありません。
まずは、どのような施術が得意なのかを考えてみたり、これまでお客様にどのような施術が喜ばれたのかをリストアップしてみたりするとと良いでしょう。
ホットペッパービューティーやGoogleMap、を活用しているならば、どのような口コミを多くいただいているのかを分析してみるのも効果的です。
ターゲットを明確にする
ウリや強みを理解できたら、どのような悩みを抱えた人に解決策を提示できるのか、その魅力をどのようなお客様に伝えたいのかを考えましょう。
よくある失敗例は、『〇〇式』や『〇〇流』、『〇〇機材を使用した』などの施術方法だけをアピールする方法です。
こういった手法は、業界に詳しい人しかわからず、どのような効果（メリット）があるのかを伝えられないため一般の方にはほとんど理解されません。
お客様は効果や変化を求める方が多いため、施術を受けることで『どのような違いを得られるのか』を明確に打ち出すことが重要です。
値下げではなく価値で勝負する
最近では「2,980円で受けられる！」などの低価格をウリにした店舗が多いですが、価格だけで勝負するのはお勧めしません。
確かに集客数は増やすことはできますが、価格でしか選ばれなくなってしまう危険性が高くなるのです。つまり、価格を上げた途端に集客数が落ちてしまい、値上げした分よりも大きな損失を出してしまう可能性が高くなります。
このような状態になってしまうと、価格を下げることは簡単でも上げることが難しくなってしまうでしょう。
これは負の集客スパイラルに陥ってしまうため、価格を下げて集客するのではなく、提供する価値で勝負することが大切です。
「この店に行けば肩こりが良くなる！」、「施術は少し高いけど効果は抜群！」と感じてもらうことができれば、価格を落とさなくても集客できることを覚えておきましょう。
新規集客だけではなく『リピート率』を意識する
集客と聞くと、新規数を増やすことだけに注目してしまう方も多いのではないでしょうか？しかし、利益を伸ばし安定して来店数を増やすためにはリピート客を増やすことが最も重要なポイントです。
集客対策の基本知識として、新規のお客様を獲得するためには多額の宣伝広告費が発生します。
極端な例を挙げると、毎月50名の新規客を獲得できてもリピート数が10%、毎月20名の新規数でもリピート率が50%の2つのマッサージ店があるとすれば、将来的には後者の方が合計の集客数は多くなるのです。
もちろん、新規集客のためにかける費用が少ないのは、リピート率が高い店舗であることは言うまでもありません。
新規集客だけに注目するのではなく、顧客満足度を高めることも重要なのです。
ターゲットの属性に合わせて集客方法を選ぶ
ターゲットを明確にすることが大切だということは、先述していますが、狙ったターゲットをどのように集客するのかを選ぶのかもポイントです。
例えば、20代の方をターゲットにしたいのならばSNS、本格的な悩みを改善したいと考えている方ならばホームページでの対策などでしょうか。
ターゲット層の顧客がどのように情報を集めているのかを意識し、適切な広告媒体を選ぶことが集客効果を上げるコツです。
次の項目では、どのようなターゲット層を意識すれば良いのかなども解説しますので、併せて参考にしてください。
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