ジムでトレーナーとして働いている方や筋トレ好きの方の中には、いつかパーソナルジムを開業したいと思っている方もいらっしゃるかもしれません。
独立志向があるトレーナー向けに、開業までの流れや必要な資金などについて解説します。
CIN GROUPでは、パーソナルジムを含む2,000店舗以上の集客/経営サポートを行ってきた実績があるので、ぜひ参考にしてください。
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パーソナルジムの開業は儲からない?
パーソナルジムの経営者の年収は?
パーソナルトレーナーとして独立している方の収入は、データとしては公表されておらず、実際には副業で数万円程度~、人気のトレーナーだと年収で1,000万円を簡単に超える方もいらっしゃいます。
パーソナルトレーナーは、一回あたりのセッションの単価が高いため、集客が上手くいけばスタッフ時代よりも収入UPを見込めるでしょう。
参考:パーソナルトレーナーっていくら貰えるの?どうやったら儲かるの?
フィットネス人口の推移
上の画像の笹原スポーツ財団の調査結果ですが、週に1回以上の筋力トレーニングをしている人は2020年から22年にかけては、横這いか減少傾向にありますが、全体的には右肩上がりで伸びていると言えるでしょう。
減少した大きな理由は、新型コロナウイルスによってジムが休業してしまったことが大きな原因です。
しかし、24年現在はコロナ前の状態に戻りつつあるだけでなく、健康志向の高まりによってフィットネス人口は増え続けることが想定されます。
大手ジムとの差別化が重要
儲かるパーソナルジムを運営するためには、大手ジムとの差別化が大きなポイントです。
全国展開による利便性の良さ、機材や設備の充実度、営業時間の長さなどは小規模なパーソナルジムには太刀打ちできません。
しかし、パーソナルジムだからこその魅力や強みを打ち出していかなければ集客は難しいでしょう。
パーソナルジム開業の特徴
資格が必要ない
パーソナルトレーナーになったり、ジムを開業する際には、国家資格や取らなければいけない資格はありません。
そのため、極端なことを言ってしまうと、全くのトレーニング未経験な方でもパーソナルトレーナーになれてしまうのです。
しかし、そういった方がパーソナルトレーナーになったとしても限りなく成功する確率は低いでしょう。
筋肉や運動に関する知識、コンテストの入賞経験の有無、服の上から見ても分かる筋骨隆々な体つき…など、見た目や実績で判断され厳しく評価されます。
もし、特別な実績がない場合などは、トレーナーに関する民間資格を取得してみるのも良いでしょう。
初期費用を抑えることができる(マンション経営も可能!)
パーソナルジムの開業、運営は1人からでも始めることが可能です。
マシンやダンベル、ストレッチスペースを確保できるならば、賃貸マンションでも経営を始めることができます。
大手のフィットネスジムの場合、初期費用は店舗を借りるだけでも1,000万円ほどかかるとも言われていますが、パーソナルジムは200〜300万円程度で収まります。
万が一経営が上手くいかなった場合でも、リスクを最小限にできることは大きな魅力でしょう。
パーソナルジムの開業資金
この項目では、パーソナルジムの開業に必要な資金について解説します。
初期費用(イニシャルコスト)
項目 | 費用 |
---|---|
物件取得費 | 120~150万円 |
内装費 | 50~100万円 |
マシンやダンベル | 100~200万円 |
消耗品 | 5~10万円 |
物件取得費
物件取得費とは、家賃6〜12か月分を目安に準備しておく必要があります。
都心と地方では、物件取得費に大きな差が開きますので、必要資金を調べる際にはまず物件の相場を調べるようにしましょう。
賃貸マンションでの経営を検討されている方は、騒音に強い建物を選ぶことも大切です。
もちろん事前に大家さんに事業内容を伝えた上で営業許可を取り、契約違反にならないように配慮しましょう。
内装費
内装費は50〜100万ほどを予算としていますが、これも物件の広さやこだわりによって大きく変動します。
パーソナルジムとしてそのまま使える居抜き物件ならば、内装も大きく変更することなく短期間で営業開始できるだけでなく、費用を抑えることができるかもしれません。
全ての居抜き物件がおすすめというわけではありませんが、一度検討してみても良いでしょう。
設備費(マシンなど)
トレーニングマシンやダンベルを一通り揃えると100〜200万円ほどかかるでしょう。
必ずしも新品のものを一括で購入する必要はないため、中古やリースで利用できるものがないかを探してみるのもおすすめです。
経営が上手く言ってきたら、新しい機材を導入したり、充実させるのも遅くはありません。
ただし、安全性だけは妥協せずに、中古だとしても状態が良いもののみを選びましょう。
運転資金(ランニングコスト)
初期費用だけを考えてしまいがちですが、営業開始までに毎月かかる運営費用の6~12ヵ月分を用意しておくのが安心と言われています。
- 家賃
- 水道光熱費
- 宣伝広告費
- 消耗品費
- 各種保険料
上記のように毎月かかる費用を見積り、最低半年分は計算しておきましょう。
例えば、毎月20万円かかる場合、20万×6ヵ月=120万円となります。もちろん、多ければ多いほど良いですし、変動費が多額になってしまった際にも、余裕をもって対応できます。
開業までの流れ
それでは、パーソナルジムを開業するまでの一連の流れを見てみましょう。
コンセプトとターゲットを決める
パーソナルジムの開業を決める上で大切なポイントが、コンセプトとターゲットを明確にすることです。
パーソナルジムに通いたいと思っている方は、大手サロンにはない良さを求めています。
・トレーニングジムはたくさんの人がいて恥ずかしい
・ジムに行ってもどんな筋トレをしたら良いかわからない
・ジムで運動はできるけど、栄養指導までは受けることができない
・コンテストで入賞経験のある人からレベルの高いトレーニングを受けたい
・正しいフォームかどうかトレーナーに見てもらいながらトレーニングしたい
上記のように、悩みや目的は人それぞれのため、どのような方をターゲットとしたいのかを決めることが大切です。
初心者向けの中でも、ダイエット目的なのか、筋力UP目的なのかは異なります。
あなたの魅力を最大限に提供できる人は誰なのかを考えてみると良いでしょう。
どこのエリアに出店するかを決める
ターゲットを決めることができたら、ターゲットはどのエリアに多く住んでいるのか、利用するのかを考えながら物件を決めましょう。
パーソナルジムがあまりないエリアを狙いたくなる気持ちもわかりますが、競合が少ない理由が隠されているかもしれません。
同様に競合が多いエリアもあり「なぜこのエリアは人気なのだろう?」と考えてみることも面白いです。
資金調達を行う
開業する決心がついたら、独立に必要な資金を集めなければいけません。
自己資金を貯める
給料の20~40%は貯金する、など明確な目標を立てることが大切です。
もちろん自分の稼いだお金だけでなく、両親や投資家の方から資金調達できるかもしれません。
融資を受ける
初期費用や運転資金の全額を自分だけで用意する必要はなく、日本政策金融公庫の新創業融資などを活用することも検討してみるのも良いでしょう。
融資を受ける際には事業計画を提出する必要もありますし、必要資金の全額を融資で受けることはほぼできません。
そのため必要資金の内、30〜40%は自己資金で調達しておくことを強くお勧めします。
クラウドファンディングで集める
資金調達の方法で、最近ではクラウドファンディングも珍しくなりました。
融資とは異なり返済する形ではなく、サービスなどをリターンとして、オープン後に提供することで資金を集めます。
パーソナルジムならば、10,000円の応援で1回分のセッションを無料体験、3,000円の応援でオンラインでの栄養指導などが挙げられるでしょうか。
積極的な発信が好きな方はSNSを活用しながら、クラウドファンディングをやってみることもおすすめです。
物件の契約/内装工事を行う
物件の契約が完了したら、早速内装工事を行いましょう。
物件の入居日が決まったら、その日から家賃が発生するため、なるべく最短のオープンを計画することが大切です。
バーベルやダンベルを使う場合には、防音マットを敷いたり、金属部分にカバーを付けるなどして対策しましょう。
家具やマシンを搬入する
内装工事が落ち着いたら、収納家具やマシンの搬入を始めましょう。
海外製の大型マシンを導入する場合は、注文から数週間以上かけて到着する可能性があります。
内装工事が終わっていなくても、目当ての製品の納入日を確認しておくことが大切です。
また、大型マシンを配置できるかどうか、部屋までどのように運ぶのかも事前に確認しておきましょう。
集客対策を行う
開業日が決まったら、最低でも1か月ほど前から集客対策を本格的に行いましょう。
- ホームページ
- SNS発信
- ホットペッパービューティーの活用
上記のような方法で、オープンしてからすぐにお客さんが入る状況を作りましょう。
SNSは高度なスキルも必要ないですし、開業前の段階から内装の進み具合の様子やマシンの導入の様子を配信することで興味を持ってもらいやすくなります。
そして、ホットペッパービューティーは有料での掲載にはなりますが、顧客管理はもちろん、店舗のウリや魅力を的確にお客様に伝えられる媒体です。
2023年からは、パーソナルジムと相性が良い成果報酬制のプランが発表されたこともあり、ジム業界からも注目度が上がっています。
パーソナルジムの開業で失敗しないためのコツ
資格はなくても経験や実績を作る
先に述べたように、パーソナルジムを開業するために必要な国家資格はありません。
しかし、パーソナルジムに通おうと思う方は、どのようなトレーナーなのかを確認してから来店される方が多いです。
時間がある方は、実績作りや民間資格の取得、栄養学や解剖学の勉強など、ウリや強みを明確にしましょう。
特に、高単価の本格的なボディメイクをしたい方をターゲットにする場合は、大会の実績が合った方が良い場合もあります。
実際、有名な大会で結果を残している方は、集客する顧客の数は圧倒的に多いです。
導入するマシンはこだわりすぎない
パーソナルジムは導入できるマシンにも限りがあります。
限りがある分、こだわって高性能でおしゃれなマシンを導入したいと思うかもしれませんが、高いものだと一つで数百万円するものも珍しくはありません。
開業当初はどのくらい集客できるかも不明な部分が多いため、リスクを小さくするためにも価格が高いものばかりを導入しないことが大切です。
まとめ
この記事では、パーソナルジムの開業を目指している方向けに、開業方法や流れについて解説しました。
需要は増え続けている中で、ジムに通い続けられないことを悩みに持っている方も多いです。
安価で24時間開いているジムがありますが、パーソナルジムだからこそのウリや魅力をアピールして集客することで繁盛ジムを作り出すことができるでしょう。
弊社では、ホットペッパービューティーを活用したパーソナルジム集客に強みがありますので、少しでもご興味がある方は、お気軽にご相談ください。
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