近年、指圧やマッサージなどのリラクゼーションサロンが身の回りに増えてきていることを実感する人も多いのではないのでしょうか?
ホットペッパービューティーアカデミーの推計データによると、リラクゼーションサロンの市場規模はコロナ渦で一時的に下がったものの、2024年度は2023年度に比べると約322億円も増加しています。(※1)
市場規模の増加具合を見てこれから開業を目指すオーナーも多くいるかと思いますが、開業をする上で重要なことは資金調達や集客です。
この記事では資金調達の支援やサロン集客について徹底解説いたします。
CIN GROUPでは、リラクゼーションサロンを含めて約2,000店舗以上の美容サロンに、経営アドバイスやサポートを行っているので、ぜひ参考にしてください。
※1…参考 数字で見る美容業界 | 美容業界の調査はホットペッパービューティーアカデミー (hotpepper.jp)
目次
リラクゼーションの開業の課題
金銭面の課題
開業スタイル | 初期費用 | 維持費用 / 月 |
---|---|---|
テナント | 300~600万円 | 250~300万円 |
マンション | 100~200万円 | 150~200万円 |
自宅 | 30~100万円 | 150~200万円 |
リラクゼーションサロンを開業するにあたり、準備しておくべき資金内訳は『初期費用』と『維持費用』です。この2つの費用は開業スタイルにより大きく異なります。
初期費用についての詳細な内訳は下記の通りです。かかる費用については開業スタイルによってそれぞれ変動します。
- 初期費用
- ・物件費用
- ・内装工事費用
- ・設備費用
- ・広告宣伝費用 等
維持費用の内訳については下記の通りです。
- 維持費用
- ・物件費
- ・設備維持費
- ・広告宣伝費
- ・人件費
- ・通信費
- ・保険料、各種税金
- ・水道光熱費 等
- ・設備維持費
もし、個人で開業するのであれば資金調達が重要となります。上記の表の通り、自宅での開業以外では多額の資金が必要です。
また、個人では経営について一人で考えることにもなるので、資金繰りについて苦労してしまうことも課題の一つと言えます。
経営面の課題
リラクゼーションサロンの業界は国家資格を取得していなくても開業することが可能です。
その分、競合が多くなってしまうため、マーケティング知識や数字についてしっかりと理解しておくことが必要となります。
しっかりと理解していないと、上手く集客することができなかったり、資金繰りが上手くいかなかったりしてしまい、最悪の場合廃業につながることも少なくありません。
また、個人で開業した場合、施術に多くの時間をとられてしまい、集客に関することを学んだり分析する時間が十分にとることができないケースが多くなってきます。施術時間外に時間をとることとなり、身体に大きな負担を与えることになるでしょう。
競合が多い中で生き抜く方法は、メンズ専用にするなど独自性の高いサロンにすることや、競合よりも性能の良い機器を導入すること、弊社のようなマーケティング会社からの支援を受けることなどが挙げられます。
特に弊社からの支援では、エリア選定やメニュー提案などの集客面はもちろんのこと、過去のノウハウを活かした独自性の出し方や機器導入のアドバイスも行うことも可能です。
経営面での課題を共有しながら、経営戦略を一緒に考えていくことができますので、少しでもお困りごとがあれば、お気軽に弊社までご相談ください。
金銭的な開業支援の内容
融資
もし開業のための初期費用が足りないときは、日本政策金融公庫からの融資を受けることが可能です。リラクゼーションサロンを開業する方の多くが日本政策金融公庫から借入を行っています。
日本政策金融公庫とは国が出資する政府金融機関です。国民の生活を豊かにすることを目的としているので担保無しであっても最大3.90%(※1)という低金利で資金調達ができます。
とある銀行での同等条件のローンだと、金利は最大9.0%なので日本政策金融公庫の方が5.1%も低いです。
一部借入できない業種もあるようですが、細かい条件はなく、リラクゼーションサロンを開業するための資金調達ということであれば問題なく借入できます。担保・保証人についても希望に沿って相談可能です。
借入可能額、返済期間などのプランの詳細を知りたい方は下記参考の日本政策金融公庫のホームページをご確認ください。(※2)
参考※1:2024年8月1日現在 税務申告を二期終えていない方の基準利率
参考※2:一般貸付|日本政策金融公庫 (jfc.go.jp)
補助金
開業にあたり国より補助金を受け取ることも可能です。ただ、補助金は審査を経て高い評価を受けた人のみ受給できるという条件があります。申請を出しても受け取れないケースがあるので注意してください。
また、補助金は審査を行う関係から受給までにかなり時間がかかってしまいます。まずは後ほど解説する助成金を優先して、その後に補助金の申請を検討するようにしましょう。
補助金の最新の案内や各地域の募集状況については『ミラサポplus』や『J-Net21』を参考にするようにしてください。補助金は助成金と比べて受給金額が高い場合が多いので、時間的余裕が出てきたら申請してみてもいいかもしれません。
参考:ミラサポplus 補助金・助成金 中小企業支援サイト|経済産業省 中小企業庁 (mirasapo-plus.go.jp)
参考:J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト] (smrj.go.jp)
助成金
助成金は先ほど解説した補助金とは違い、要件を満たしていれば必ず受給できる制度です。ただ、基本的に1人以上のスタッフを雇うサロンが対象となるので個人だけでは助成金を受け取ることはできないので注意してください。
受給できる主な助成金は下記の通りです。
- キャリアアップ助成金
- 人材開発支援助成金
- 地域雇用開発助成金
- 両立支援等助成金(出生時両立支援助成金)
- 自治体独自の助成金
スタッフの待遇改善や働き方改革等を実施することで受給することができます。これらの詳しい内容や受給条件については、厚生労働省のホームページに詳細が掲載されていますのでそちらをご確認ください。(※1)
受け取った助成金に関しては使い道が定められいないので、設備費用に回すことも可能です。受給条件に当てはまっていれば、積極的に申請するようにしましょう。
また、一例ですが東京都では開業前に受けられる『創業助成金』もあります。都内で開業を予定されている方はこちらも参考にするようにしてください。(※2)
参考(※1):事業主の方のための雇用関係助成金|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
参考(※2):創業助成金(東京都中小企業振興公社)|融資・助成制度 (tokyo.lg.jp)
それぞれの資金調達の内容
融資 | 補助金 | 助成金 | |
---|---|---|---|
調達額 | 大 | 小 | 小 |
返済義務 | あり | なし | なし |
調達難易度 | やや易 | 難 | 普通 |
事業開始前の受給 | 〇 | × | △(自治体によって可) |
3つの資金調達の内容の違いについて表でまとめました。調達額に関しては融資が一番大きいです。ただ返済義務はありますので、どのようにして運用するかが肝になります。
補助金や助成金は文字通り、補助することを目的としているので資金調達のメインとはなり得ないことに注意するようにしましょう。
経営面での開業支援
集客/経営サポート
開業前の大きな課題としてはやはり集客戦略です。開業前から集客を戦略立てておかないと、オープンしてからすぐに売上をあげることができません。
オープンと同時に多くの顧客に来店頂くことで、早期にリピーターを作り出すことにも繋がり、長期的に見て店舗の大きな利益に繋がります。経営者として、集客戦略はこだわっていくことが必要です。
弊社ではそのような集客戦略にお困りの方に向けて、多くのサポートを行っており、開業前でもご相談を承っております。集客できるエリア選定/物件紹介/集客支援などを提供することが可能です。
特に集客ツールであるホットペッパービューティーを活用しながら、開業前のエリア分析や競合調査が強みとなります。
リラクゼーションサロンなど約2,000店舗様に向けて、ホットペッパービューティーを活用した集客/経営サポートを行ってきた実績がありますので、ぜひお気軽にご相談ください。
フランチャイズによる支援
開業スタイルの中には『フランチャイズ』という選択肢もあります。
フランチャイズを展開している企業の中には、物件選定/メニュー作成/設備導入の支援だけでなく、開業未経験の方でも早期の経営安定のためのマニュアル等が用意されていることが大きなメリットです。
ただ、企業からの指示の元経営していくことになるので、自由度が低かったり、風評被害に巻き込まれたり、店舗名を指定されたりする可能性があるなど、デメリットもあります。
副業の一事業として行うのであればおすすめできますが、これから本業としてやっていきたいというオーナーには不向きかもしれません。
フランチャイズについての詳細は下記の記事にて詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。
その他の開業支援
中にはフランチャイズではなく、個人向けに金銭的な支援や集客サポートを行っている会社もあります。店舗名やメニューの制約はなく、自分自身で理想的な店舗作りも可能です。
支援している会社にもよりますが、不動産会社の場合は運営場所の固定、コンサル系であれば売上の〇〇%の支払いといった条件があります。ただ、フランチャイズよりは自由度は高いです。
もし、自身で苦手としている領域があるのであれば、その一分野だけを専門の会社に委託するということも経営手法の一つですのでぜひご検討ください。
オーナーだけで全て解決しなければならないというわけではないので、費用対効果も考えながら、開業支援会社を積極的に活用していきましょう。
開業未経験の方は必要な支援を把握することが大切
金銭的を求めている場合
資金調達で不安を抱えている方のおすすめの支援は先ほど解説した、融資/助成金/補助金です。この支援を受けた方が良い人、受けない方が良い人について紹介します。
- 【資金調達支援を受けた方が良い人】
- ・開業資金が開業までに集められそうにない人
- ・計画を立て物事を計画通りに進められる人
- ・計画を立て物事を計画通りに進められる人
- ・柔軟な発想力があり機転が利く人
- ・様々なジャンルの物事に対して好奇心が湧く人
- ・計画を立て物事を計画通りに進められる人
- 【資金調達支援を受けない方が良い人】
- ・開業資金が十分に集まっている人
- ・面倒くさがりな人
- ・ケチな人
- ・事務処理が苦手な人
- ・面倒くさがりな人
融資に限りますが、注意しておきたいことは返済義務が発生することです。設備投資や人材、広告費などの出費に対して、どのくらいの売上を立てればいいのかを明確にできる人が資金調達支援に向いています。
それに対して、お金にルーズだったり、資金調達するための事務処理が苦手だったりする人は向いていないと言えるでしょう。
集客に不安がある場合
開業後に売上を作るための集客やマーケティングに不安がある方は、コンサルティングを依頼するのも一つの方法かもしれません。
しかし、コンサルティングだけを頼むよりも、ホットペッパービューティーも並行して依頼することも選択肢の一つです。担当者が1人ついて熱心なサポートをしてくれるだけでなく、ホットペッパービューティーの広告で集客が期待できます。
開業前の集客戦略については経営者にとってかなり重要です。リピーターを早期に作ることにも繋がり、今後の売上に直結してきます。
集客に不安がある場合は積極的にホットペッパービューティーを活用していきましょう。
まとめ
リラクゼーションサロンの開業支援について解説してきました。
重要なのは自分に合った支援を受けるということです。そのためにも、どのような資金調達方法・開業スタイル・集客方法が良いのかをしっかりと調べて、考えることが重要となります。
開業前の時点でしっかりとした経営戦略が立てられているのであれば、しっかりと集客でき、売上の上げられる理想のサロンを経営できるはずです。
各支援も活用しつつ、ぜひ独自性の高い理想のリラクゼーションサロンを作り上げていってください!
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