美容室でしばらく働いていると「独立して経営者になって稼ぎたい!」気持ちも出てくるのではないでしょうか?
美容業界では、独立して事業を起こすことは決して珍しくありません。しかし、独立前にしっかりと経営の知識を身に付けている人は少ないのが現状です。
そのことも影響しているのか、美容室の開業後1年以内に廃業する確率は約6,7割、3年以内は約9割というデータがあります。
一方で、経営を10年以上続けられる美容室は5%程度です。
そこで今回の記事では、その5%に入るために以下のついて解説していきます。
・美容室に勤めている人と、独立して経営者になった人の平均年収の比較
・美容室経営で失敗してしまう理由
・独立をして成功した人がやったこと/やらなかったこと
・独立してからの集客方法
美容室経営の実態と、開業する際の心構えや、成功するために必要な知識をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
目次
美容室経営は儲かる?平均年収はいくら?
美容室の経営者の平均年収はどの程度なのでしょうか?
実際に、美容室に勤めている人との平均年収を比較してみましょう。
サロン勤務の場合の平均年収
【サロン勤務の美容師の場合】
経験・スキル | 平均年収 |
---|---|
アシスタント | 120万円程度 |
スタイリスト | 250万円程度 |
店長・マネージャークラス | 320~400万円程度 |
サロン勤務の美容師の場合、年収は経験やスキル、働く地域によって変動します。
18歳で専門学校に入学、20歳で国家資格を受け、その後にアシスタントとして美容室で働き始めるというのが美容師になるまでの基本的な流れです。
アシスタントの期間は、最初に働く美容室にもよりますが、1~3年ほどだといわれています。大手のサロンなどは、スタイリストに認められるまで5年近くかかるところもあるようです。
20代中盤でスタイリストになり、それから店長・マネージャークラスになるまで長い期間と経験が必要になります。
その間、給料が変わらないとなると独立したいと思ってしまうかもしれませんね。
美容室経営者の平均年収
一方、美容室オーナーの場合は、うまく行けば1000万円を超えるケースもあります。ただ1,000万円を超えるのは難しく、開業後の最初の目標は300万円ほどでしょうか。
300万ラインは、スタイリスト時代の給料を参考にしています。
とりあえずここを超えてしまえば、利益が増加すればするほど年収は増加する一方です。
人気美容室のオーナーは、トップレベルだと数千万円ほど稼ぐ方もいます。
開業してから数か月~数年は稼げないリスクもありますが、給料の天井がないことが、経営者になる魅力に感じるメリットでしょう。
美容室の経営で失敗してしまう理由とは?
実は、独立してから美容業界を生き残ることは決して簡単なことではありません。
美容室の開業後1年以内に廃業する確率は約6,7割、3年以内はなんと9割と言われています。
美容室の経営を夢見ている方には、厳しい事実ではありますが、決して簡単に稼ぐことはできません。
それでは、どんなことが失敗に繋がるのかを見ていきましょう。
技術力ばかり追求して、経営者目線で考えていない
9割以上の美容室が3年以内に廃業する、さらに10年継続して経営できるのはたったの5%程度というのが現実です。
では、10年以内に廃業する95%の美容室は、単に技術力が足りなかったからなのでしょうか?確かに技術力は美容師として必要なスキルですが、ヘアカットの技術はあって当たり前です。
経営を継続するために必要なものは利益です。
利益を増加させるためには、お客さんにたくさん来てもらう必要があります。つまり、集客スキルを含めた経営に関する知識が必要になってきます。
技術力だけを高めるのではなく、どのようにしてお客さんを呼び込むのか。これは経営者として、技術力よりも大切なことです。
一等地に開業してしまい経費が支払えない
経費の中で家賃は、初期費用・運転コストのどちらにも大きく影響します。
一等地に開業するだけで簡単に集客できるという考えは間違いです。都心に開業するだけで、初期費用は500万円以上はかかりますし、月の家賃だけでも100万円以上はくだらないでしょう。
固定費が高くなると、利益を出すことは難しくなり、赤字経営になる確率の方が高いです。
一等地に店舗を構える場合は、家賃を払えるほどの利益をあげられるのかをしっかりと計算しましょう。
仲の良い友人と開業してしまう
「自分たちは絶対に大丈夫」、「こいつとなら上手く経営できるはず」と思い、友人と一緒に開業したいと思う方もいるのではないでしょうか。
確かに、一人で開業したり、関わりのない人と開業するよりも楽しく経営できるかもしれません。
しかしそれ以上に、友人という人間関係が経営をしていく上で問題になることは多いのが事実。
・お互いの考えでぶつかる
・能力の差で嫉妬してしまう
・金銭面で確執が生まれてしまう
・友人関係よりも仕事仲間という関係になる
上記のようなことが問題になることが多いです。
友人だから経営目標が同じというわけではありません。開業当初は経営方針が一緒かもしれませんが、そのうちに変化することは珍しくありません。
さらに、オーナーとスタッフというような上下関係ではなく、対等な立場で経営をしていくことになる場合もあるかと思います。
お互いの成長スピードやスキルの違いから、給料面ではどうするのか?といった問題も出てきます。そのため、お互いの関係性に確執が生まれることが多いです。
開業当初に一緒に頑張った思い出などから、自分の意見を出しづらいこともでてくるでしょう。
仲の良い友人と開業する際には、それまでの関係を保つことは難しいのが事実です。
宣伝広告費をうまく使えていない
美容室経営でもっとも重要なことは集客と言っても過言ではありません。
開業前は、いつどこにオープンするのか?を周辺の方たちに知らせたり、オープン後は、継続的な新規集客を獲得するために、集客媒体での掲載をするかもしれません。
開業する前から宣伝広告費用は、固定費にしっかりと組み込みましょう。
オープンしてから数ヶ月程度だけ広告を出すだけという方も多いですが、月日が経つごとに来店数は少なくなります。
継続的に新規集客を獲得、そしてリピートしてもらえるような接客をすることで、効率的に利益を増加させることができるはずです。
美容室経営で成功した人が実際にやっていること
安定した利益を出すためには、技術力・集客力・提案力はもちろんのこと、どうやって稼ぐのか?を追求する必要があります。
基本的な経営知識を身に着けることは、決して難しいことでありません。
すでに経営に成功している人を参考にすると、どんなことをしてきたのかを間接的に知ることができます。
成功している人が行なってきた共通点について解説してきます。
売上・経費など数字を把握する
売上はどのくらいなのか?経費はどのくらい必要で、最終的な利益はどれくらいなのか?といった数字の把握することは必須です。
理解しておくべきことは、以下の3項目。
①売上(日/月間/年間)
②客数(新規/リピート率)
③客単価
利益は、売上から経費を引いて求めることができます。利益を増やすためには、以下のことを把握しておきましょう。
・どのくらいの客数が必要なのか
・客単価はどれくらいを目指すべきなのか
・新規のお客さんは月にどれくらいで、その後にどのくらいの確率でリピートしてくれるのか
それぞれで改善点を見つけ、具体的な対策を打つことで、自然と数字は上がっていきます。
特に美容業界のオーナーさんは、数字に苦手意識を持っていることが多いですが、利益を出すためには数字の理解が不可欠です。
正確に数字を把握することは難しいのですが、ホットペッパービューティーなどの集客媒体を利用することで解決することができます。売上や顧客別売上を細かく理解したい方は、集客改善と一緒に導入を検討してみると良いでしょう。
美容院の経営者からアドバイスを貰う【SNSも活用】
開業前は、経営について右も左もわからない状態だと思います。
すでにスタイリストとして活躍されている方は、知り合いで美容室を開業している方がいるはずです。
最近では、SNSで経営について発信をしている方も多いですし、直接連絡を取ってみることをおすすめします。
・どうやって上手くいったのか
・失敗したこと
・リスクの回避方法
を聞くことで、自分のサロン経営に活かすことができます。実際に経験をした人の話を聞くことは非常に勉強になりますし、具体的な経営イメージを掴むことができます。
最初から3人以上の美容師を雇わない
美容室を開業する場合、2人以上で経営していくことになるでしょう。
・電話対応/来店対応
・シャンプー対応
・清掃
の業務もありますし、一人で全ての業務をこなすのは難しいです。さらに、店舗を構えるとなると、ある程度集客を見込む必要があり、自分と合わせて2人以上の人員は確保することになります。
もちろんスタッフを雇うためには、賃金を支払う必要があります。開業準備の段階から雇うとなると、売上がない状態でも賃金を支払わなければいけません。
集客が安定しないうちに3人以上の美容師を雇うとなると、それだけで固定費が60万円程度増えることになります。
スタッフを増やすことは必ずしも必要なことではないので、よく検討しましょう。
友人と共同経営しない
すでに上記で説明した通りですが、友人と経営を共にすることは、メリットよりもデメリットによる影響の方が大きいです。
友人との開業を検討している方は、もう一度深く話し合ってから、本当に上手くやっていけるかどうかを判断しましょう。
基本的には、仲の良い友人と開業して、成功しているケースはほとんどありませんのでおすすめはしません。
儲かる美容室経営の集客方法
美容室を経営していく上で、大切なことは継続的に新規集客を獲得し、そこからリピートしてくれる固定客を増やしていくことです。
広告を出すことは、開業前はもちろん、オープンしてからも継続的な集客のために必要になります。
そこで、年代別に、どのようにお店の存在を周りに知らせ、お店に足を運んでもらうための3つの方法をお伝えします。
10~20代向け【TikTokやインスタグラム】
まず1つ目は、最近では当たり前となったSNSの活用です。
特に、10〜20代はインスタグラムやTiktokの利用率が高いです。若い世代向けがターゲットなら使わない理由はありません。
美容室なら、インフルエンサーを使って宣伝してもらうことも最近では増えてきました。
アカウントの作成は無料ですし、投稿時にタグを使用することで、ターゲットに直接アプローチすることが可能です。
店舗の最新情報や、お客さんが気になるヘアケアの情報を継続的に発信することが重要です。
20代後半~40代向け【ホットペッパービューティー】
ホットペッパービューティーは、美容集客媒体の中で圧倒的な会員数を誇ります。特に美容にお金をかける世代に利用されているため、客単価を高く設定している美容室からも人気が高いです。
さらに、ホットペッパービューティーはただ掲載するだけでなく、店舗ごとに担当者がいるため、集客アドバイスを受けることができます。
またサロンボードを利用することで、24時間のネット予約での受付が可能になりますし、顧客データを一元管理することが可能です。
・集客効果
・経営の問題点の発見と対策方法の提案
・ネット予約と顧客管理
など、美容室を経営で必要なことを全てカバーできる点が魅力です。
開業前の集客対策に不安がある方は、無料相談もできますので検討してみてはいかがでしょうか?
参考:ホットペッパービューティーへの掲載・申し込み・無料相談窓口
50代以上向け【チラシ】
50代以上の方は、SNSやネット予約が浸透していない世代です。そのため、チラシでお店の存在をアピールすることが重要となります。
チラシは、SNSやホットペッパービューティーと比べると、店舗周辺に住んでいる人に直接アプローチすることができるで開業前の宣伝にも非常に有効です。
美容室での経営で稼ぐためには、事前準備が必要不可欠
この記事では、美容室で独立を検討している方に、稼ぐために必要な経営知識の基本を解説しました。
将来的に独立して自分の店舗を持って稼ぐことは、美容師の大きな夢でしょう。
しかし、開業前に知っておかないと、経営を維持することができず、すぐに廃業することになってしまいます。
・目標の利益を達成するために、数字の理解
・美容室経営で成功するために必要なこと/失敗に繋がること
・どのように集客していくのか
何も考えずに開業してしまう人は、これらの知識不足が原因であることが多いです。
経営をしながら学ぶだけでなく、開業前から経営者としての心構えを持っておくことが重要です。
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