サロンを経営していて様々な悩みに対して、解決策がわからず頭を抱えているオーナーは多いのではないでしょうか?
悩みは金銭面や集客、マネジメントや顧客対応など多岐に渡ります。どれも簡単には解決できず、最低限の対処だけで済ませている方々も少なくありません。
この記事ではサロンを経営する上でよく出てくる悩みとその改善策について徹底解説いたします。
CIN GROUPでは、これまで約3,000店舗の美容サロンの経営・集客サポートを行ってきた実績がありますので、ぜひ参考にしてください。
目次
サロンオーナーが抱える悩みは?
サロンオーナーが抱える主な悩みを大きく分けると下記の4つに分類できます。
- 金銭面
- 経営面
- マネジメント面
- 顧客対応面
この4つの大きな悩みについて解説していきます。
金銭面
売上や税金対策が主な金銭面での悩みです。また、設備や人件費などの維持費をどう抑えるかについて悩まれている方も少なくありません。
金銭面での悩みは全オーナーに共通し、最優先で対策しなければならない事項です。しっかりと向き合い、課題を解決していく必要があります。
経営面
経営面の中でも特に悩みの種となるのが集客です。集客は前の項目で解説した売上に直結する項目で、打開策を考えるもどのような方法を選ぶべきか判断がつかない方もいるでしょう。
特に、開業したばかりのオーナーにとっては、どのように新規顧客を得てリピート顧客を生み出していくかが重要になりますので集客戦略は非常に大切です。
マネジメント面
どの業界にも言えることですが、採用やスタッフの定着という課題は大きなマネジメント面での悩みです。
特にサービス業であるサロンは、労働環境が身体的にも精神席にも過酷なので、スタッフをいかにケアするかが重要になってきます。
顧客対応面
サービス業で顧客との距離感が近いために、クレーム対応や口コミ対応の悩みも多くあります。集客にも大きく関わってくることなので、慎重な対応が必要です。
また、顧客対応に時間を割かれていると、施術時間や集客戦略を考える時間がとられますので、迅速で確実な課題解決が重要となるでしょう。
後の項目にて、解説してきました4つの大きな悩みをさらに詳しく解説いたします。
サロンの金銭面の悩み
1. 売上が伸びない
- 売上=集客数×顧客単価
売上というのは上記の式で表すことが可能です。客数を増やすことも重要ですが、集客だけを頑張っていてもなかなか売上は伸びません。顧客単価も上げていくことでより効率的に売上を伸ばすことができます。
客単価を上げるには値上げが一番最短の手段です。しかし、安易に値上げしてしまうと顧客が離れていくので注意しましょう。大切なのはサロン自体の価値をまず高めていくことです。
このサロンだから得られる価値を明確にして顧客に提供することで、値上げも納得していただけるようになるでしょう。
特にリピート顧客はよく価値を理解していただいている方なので、値上げも理解してもらいやすいです。まずはリピート顧客の価格改定から検討するのも良いかもしれません。
集客数の増やし方については後述しておりますのでそちらも参考にしてください。
2. 利益がでない
- 売上総利益=売上高-売上原価
- 営業利益=売上総利益-販売費および一般管理費
主な利益の出し方については上記の式の通りです。一般的に営業利益を計算するときは原価だけではなく、『販売費および一般管理費』という経費についても差し引きます。つまり、原価だけを抑えていても、経費が増えていれば利益はなかなか残りません。
売上を上げつつ、メニューの見直し、人件費や設備維持費、光熱費などを定期的に見直すことで粗利を残していくことが可能です。
また、サロンでは物販や、利益の高い限定メニューを取り入れることで利益を改善できることもありますのでこちらも検討してもいいでしょう。
他にも利益の種類はいくつかあるので、さらに詳細を知りたいという方は下記参考のホームページをご確認ください。
参考:損益計算書(PL)の見方とは?5つの利益の読み解き方 | ビジドラ~起業家の経営をサポート~ (smbc-card.com)
3. ランニングコストが高い
- 固定費…家賃、人件費、美容機器などのレンタル代、水道光熱費、通信代
- 変動費…備品・消耗品費、広告宣伝費
ランニングコストを詳細に分割すると、家賃や人件費などの固定費、消耗品や備品購入などの変動費に分割可能です。固定費はほぼ一定の支出、変動費は売上に応じて変動します。
売上が上がっているのにランニングコストが高くなってしまう理由としては、固定費がそもそも高いか、変動費の原価が高くついてしまっているケースが多いです。
固定費を削減する方法は容易ではありませんが、通信費や光熱費のプランなど変更しやすいところから変えていくのがいいのかもしれません。また、プランだけでなく使用している通信会社や電力会社など、会社自体の変更を検討してみるのもいいでしょう。
変動費を削減する方法は、仕入れ品の見直しや一括仕入れ、代替品の導入などを検討してみるといいかもしれません。消耗品は少額ですが、積み重なると大きな額になってきます。毎月の変動費の内訳を算出して改善できるところがないか確認してみましょう。
経営面でのサロンの悩み
4. 新規集客ができない
サロン経営を行っていく上で、重要なのが新規集客です。新規集客ができていないと売上を上げることができず、リピート顧客を生み出すこともできません。新規集客はサロンにとって大きな課題といえます。
新規集客ができないサロンの特徴としては、下記の通りです。
- 競合の他店舗と差別化ができていない
- サロンを知られていない
- 他店舗より集客に力を入れていない
集客を改善するためには、集客ツールを上手く活用する必要があります。ターゲット顧客に合わせた期間限定キャンペーンやお試しメニューを活用することにより、来店のきっかけ作りをすることが重要です。
そのような魅力的なキャンペーンを行っていると口コミで良い評価が広まり、結果的に新規顧客の集客にも繋がります。また、既存顧客に対して紹介特典や割引制度を充実させることも有効的でしょう。
5. リピート顧客が定着しない
新規顧客の集客も重要ですが、リピート顧客を生み出していくことも同じくらい重要です。
リピート顧客の集客は新規顧客の1/5のコストで済むと言われており、リピート顧客を増やしていくことで、利益を削ったキャンペーンを多く打ち出していく必要はなくなります。結果的に売上や利益の向上に繋がりますのでリピート顧客を生み出していくことは大切です。
リピート顧客が定着しない原因は色々ありますが、主な原因は『スタッフの対応が思ったより良くなく悩みが解決しなかった』が多いと言われています。
今の悩みをしっかりと汲み取ってくれて、想像以上の仕上がりになると顧客はそのサロンに価値を感じ、リピート顧客へと繋がるでしょう。そのためにも、顧客に寄り添ったサービスを提供し、来店後もフォローするなどして顧客満足度を上げていくことが大切です。
6. 他店と差別化ができない
来店するきっかけとして、そのサロンでないといけないという価値や理由があるから顧客は予約し来店します。他店とメニューや特色が変わらないサロンであれば来店することはないでしょう。
つまり、他店と差別化することが重要です。競合他店や顧客を分析し、ニーズを把握していくことで、どのような方向性で差別化を図っていくべきかが見えてくるでしょう。
サロンのコンセプトをはっきりし、強みである自店独自のメニューを作り差別化を図ることが大切となります。
差別化を図るにあたって決して行ってはいけないことは、『安易な値下げをする』ということです。一見差別化できて良いように見えますが、客単価がさがってしまい、利益減少につながり経営を圧迫してしまいます。
もし、価格を下げる場合は期間限定やクーポンという形で下げることが望ましいです。また、価格を下げた時と定価に差があり過ぎるとリピート率の低下にも繋がりますので、価格差はあまりないようにしましょう。
7. 経営改善までの余力がない
特に個人サロンが多い美容業界では、一人で全ての業務を行うことも少なくありません。施術や事務作業に追われていると経営改善まで手が回らないことが多いです。
そのような時はホットペッパービューティーを活用することで解決することができます。
ホットペッパービューティーでは効率的に集客ができるだけではなく、専属担当にメニュー提案などをしてもらうことが可能です。
一人で悩みを抱え込みすぎると経営が傾いてしまう原因にもなりますので、ホットペッパービューティーを使用するのも検討しましょう。
具体的にホットペッパービューティーの掲載料金、料金プラン、掲載までの流れ、WEB掲載可能エリアなど詳細を知りたい方は下記にまとめておりますのでぜひご確認ください。
マネジメント面でのサロンの悩み
8. 採用がうまくいかない
マネジメント面での悩みと言えば採用です。スタッフを増員したいにも関わらず上手く採用できないのが美容業界の現状となります。主な原因としては、店舗の増加による人材の取り合い、給与・待遇の悪さなどです。
現状、上手くいっていないのであれば、まず労働環境の改善から始めましょう。ムダな残業の削減や産休育休などの福利厚生の充実など、改善できるところから変えていくことが大切です。
その後、店舗の魅力がわかるようなSNSを発信しつつ、求人媒体を上手く活用するようにしましょう。
また、オンラインのみならずオフラインでの採用活動も効果的です。専門学校に通っていた方であれば、母校にOB訪問して学生たちと交流を図ることも重要となります。
直接顔を合わせながら求職者と話ができるので、もし採用に繋がらなかったとしてもニーズを把握することが可能です。そこで得た知見を労働環境の改善に反映させることで、更なる採用力アップに繋がるでしょう。
9. スタッフが定着しない
スタッフが定着しない理由、離職率が高くなってしまう理由としては、労働環境の悪さや人間関係が悪いということが挙げられます。
肉体的・精神的に疲弊したり、上手くコミュニケーションが取れていなかったりする職場では、辞めたいと感じるのは無理もないでしょう。
対策として、スタッフから信頼されるような言動を行うように心がけることが大切です。サロンとしての将来のビジョンの共有や、スタッフの意見をしっかりと汲み取って上げることが重要となります。
また、採用方針としてリファラル採用を取り入れるのも一つの対策です。知り合いの紹介で入社することをリファラル採用といい、採用時のミスマッチを防げるというメリットがあります。
採用された人は知り合いの紹介であるため、人間関係の構築がしやすく、早期退職の予防にもなるでしょう。
もし採用についてお困りの方は下記の記事で詳しく解説しておりますので、こちらもご参考にしてください。
顧客対応でのサロンの悩み
10. クレーム対応
顧客対応の中でクレーム対応はサロンオーナーが一番頭をかかえる問題でしょう。クレームは完全にゼロにすることはできませんが、対応の方法によっては好印象に変えることも可能です。主なクレームの例を確認しながら対策方法について解説します。
なかなか予約がとれない
すでに予約がいっぱいで予約がとれないということでクレームに繋がるケースがあります。
サロンにとって予約で埋まっていることは嬉しいことではありますが、顧客にとってはすぐ施術が受けられないとして、不満やストレスが溜まる原因となるでしょう。
もしそのようなクレームを受けた場合、真摯に謝罪したうえで、優先的に予約枠を用意することが必要です。自分のために対応してくれたと思ってもらえれば、サロンに対する好感度は下がることはありません。
ネイルの仕上がりのデザインが満足できない
こちらはネイルサロンでのクレームですが、自分が思っていたデザインよりも期待を下回るとクレームに繋がるケースがあります。人それぞれの感性があるので、技術的に素晴らしいネイリストでもこのクレームを言われるケースは少なくありません。
原因として技術不足もあるかもしれませんが、一番はヒアリング不足です。顧客が望んでいるデザインをしっかりと汲み取り、都度確認をとりながら施術を進めていきましょう。
また、コミュニケーション不足も原因の一つです。人によっては施術時間が楽しい空間であったならば、多少の不満は気にならないという方もいます。作業に集中することも必要ですが、気持ちよく施術を受けて頂くことも心がけておきましょう。
11. 口コミ対応
口コミは集客面で大きな影響があります。新規顧客のうち口コミを参考にする方は60%以上と言われており、口コミは今では広告代わりになる存在です。もし悪い口コミばかりだとサロンへの不信感が高まり、新規集客はかなり難しくなるでしょう。
悪い口コミを書かれる一番の原因としては施術の仕上がりへの不満です。これは人の感性によるものなので、どれだけ良い施術をしても完全にゼロにすることはできません。
もし悪い口コミを書かれたら、できるだけ丁寧な言葉遣いで誠実に返信をしましょう。その際、こちらに落ち度が無くても強く言い返さないことが重要です。
なお、良い口コミを数多く得ることも大切になってきます。悪い口コミより良い口コミの方が圧倒的に多ければ顧客は悪い口コミを気にしなくなるでしょう。
良い口コミをもらうためには、自店舗の強みのある商材をお試しメニューとして提供したり、口コミ投稿への報酬・クーポンを用意したりすることが重要です。
口コミについてさらに詳細を知りたい方は下記の記事にて詳しく解説しておりますのでこちらもご参考にしてください。
悩みは誰かに相談する。頼っても良い!
サロンオーナーにとって悩みは多種多様に存在し、決して尽きることがないでしょう。一人で抱え込みすぎず、サロンの経営者が集まる懇親会に参加したり、ホットペッパービューティーの担当者に積極的に相談したりすることで、悩みを軽減することが大切です。
周りに相談することで、自分では思いつかなかった良いアイデアが出てきたり、具体的なアドバイスをもらえたりします。
特にホットペッパービューティーでは専任の営業担当がつき、そのようなサロンオーナーへの悩みをいつでも受け付けられるような体制作りがあります。困ったときは些細な事でもすぐに相談し早期に悩みを解決しましょう。
そうすることで悩みに時間をとられることが減り、スタッフや顧客とのコミュニケーションを増やすことができます。コミュニケーションがより活発になると、スタッフからの信頼を得たり、顧客の満足度を上げたりすることが可能です。
また、次なる設備投資を考える時間も確保でき、サロンの更なる発展に繋がるでしょう。
まとめ
サロン経営の悩みについて、原因と改善策について解説してきました。大切なことは悩みを一人で抱え込みすぎず、すぐ周りに共有していち早く解決を図る事です。
一人で抱え込むとサロン経営者がすべきことがおろそかになってしまい、サロンへ大きな悪影響を与えてしまいます。すぐ相談できる環境を構築して、自身の理想のサロン作りに時間をたくさん費やすようにしましょう。
もしホットペッパービューティーの活用をこれから検討される場合、ぜひ弊社までご連絡ください。活用方法や掲載料金など詳しくアドバイスすることが可能です。理想のサロン作りに少しでも貢献できれば幸いです。
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